今宵は満月
紫色の暗闇に金色の球体が浮かび上がる神秘的な夜
幼子がバニラエッセンスの夢を見る頃
寝付けない若者達はロックのリズムで大はしゃぎ
新婚夫婦がおやすみのキスをする頃
ス ....
美しい黒髪に、白い肌、大きな目
あの娘は綺麗
だけど、首にキスマークがあるのが汚い
きっと汚い男が残した
薄紫色のキスマーク
あの娘は、笑顔になる余裕があるのが許せない
....
エブリデイ Hightになって
キーボード ころがり落ちる
All night long デミニッシュの不協和音
....
何かがちょっとおかしい
あなたも
わたしも
穴の開いたバケツで水を汲んでるみたい
すくってもすくっても満たされないの
何かがちょっとおかしい
あなたも
わたしも
「私のこと好き?」
「別に…嫌いじゃない」
照れ屋な俺の精一杯の愛の言葉
お前に優しく伝わってくれればいいんだけど
椿の花が首折り零れ 足踏みしていた夜が 膝を抱え込むように小さく、小さくうずくまって いつの間にか シャボンのように消えたので 蛇口を捻って顔を洗い、手に掬った冷たい水を飲んでから、一万、四千二百、十 ....
空が燃えた、瞳が赤、涙
キリンは夏の数え歌、オレンジ
白いドアが砂漠に夢を撒き散らす、虹、雨上がり
水溜まりに写った未来に見とれた君がたまに見せるその表情
俺は死んでもいい
口の中に残るねっ ....
昨日
隣の席の
あの子の夢を見た
今日
同じ部活の
あの先輩の夢を見た
明日
大好きな
君の夢を見たい
僕の涙がいつか
暗闇を突き抜けて
光へと届いたなら
未来が顔を出す
君の涙がいつか
深海へたどり着き
宝石に変わったなら
それは過去になる
こんなにも悲しい世界 ....
体を椅子に委ね、月を眺めたら
古代の自分に戻ったような気がした
だが、この時間が短かった
息子が私の膝に座った
「月がうごいた」
「いや、雲が動いている」
「地球が動いている」
「 ....
ようやくあなたの匂いが抜けてきた
それでもまだ胸の真ん中辺りにゴロゴロしたものが残っている
もう会うのをやめればいいのに
やめられない
今日を過ぎ 明日を過ぎて 夜の街
懲りずにあなたに ....
{ルビThat may be true.=それは事実なのでしょう}
{ルビBut I can't believe it.=けれど、私は信じたくないの}
{ルビI didn't know what ....
ココロのある場所が
一つだとは限らない。
だって、ほら
繋いだ手が
こんなに温かい。
素通りしていった
過去たちは
しらじらしくどこまでも
甘い余韻をちらつかせる
オチテシマエ
と、あなたが言ったから
女は 有漏に潜ったままで /うろ
もう底はないからと
手を伸 ....
真っ黒くて大きな影。
じっとこっちを見ている。
零れる涙。
君の瞳が濡れていく。
広いくさはらの真ん中で、
幼い影は二人ぼっち。
木々が擦れるざわめきが、
獣の呻き声に聞こえてきて、
....
あの人はね
魔法の花が好きなんだ
夜に咲く黄金の花が
誰を待っているのか知らないけれど
あの人は待っている ずっと前から
満月の夜
魔法の花は満開で
あの人の影が映るだけ・・・
出会う前に戻ったのに
どうしてこんなにつらいのかなあ
つないだ両手を離しただけで
まるでちぎれたように痛む
だまされることばかり
気にかけて
誰かを
だますことには
疎いものです
それなりに
気に病むのだと
難しい顔を見せるのも
大人のたしなみです
使いこなすべき
道具です
....
水面はしずかに
うそをつく
その
うちがわに包む
かすかな声を
時間の
呼吸
を
ひとに
こころに
えがかせて
完全なる傍観者として
何ひとつ
あばかれない
....
貴方が飛びたいと言うのなら
私が翼になりましょう
どこまでも高く
どこまでも遠く
あなたの望むところへ
私が連れて行きましょう
そしていつかそれが汚れたなら
かま ....
口の中の味が
空腹で満たされたとき
かわいた舌の反応は
ひどくにぶくて
ただ咀嚼し続けるんだ
飯が甘くなるまで
明るくなってしまったから
朝ごはんにしよう
お腹が空 ....
小さな雪が消えた
春にはまだ少し遠い
小さな六畳間で布団に包まりながら
暖かだった昔を思い出している
子供の頃に感じたより
少し力の弱い空腹の中で
ただ眠れない意識が研がれていく
夢を追 ....
つたえて
全ては 今宵かぎりの悪夢(ナイト・メア)
十五夜が魅せた幻だと
どうか、いますぐに。
とまらないスパイラルの波
『間違いだ』って
何もかも 私の思い過ごしだと ....
月を見ている 事と
君を想う ことは
月に照らされ 水面に写る曖昧な事実
忘れた 事を思い
夢をみて
おもう ことを忘れる
確かな矛盾
穴のあいた月を見て
睡眠 ....
ぼくは彼女と校庭で
たったひとこと言いたくて
彼女はぼくと校庭で
たったひとこと聞きたくて
ぼくと彼女と校庭で
染まってたよね
たったふたり
小田急の踏み切り 急かす暗闇
私たちは歩いた
いつもと変わらないはずのコンクリートを
「どうってことはない」
毎日が過ぎていくことを除いて
「私たちでいたい」
願いは高慢であろう 君に ....
植物の哲学が
首を傾げる午後
古い印が刻まれた
かつての貝殻を
家にして暮らす
国のひとたちが
二通りあった
終わりに海の底で
少しずれながら
響いている
静かな鐘の音を
平行線 ....
朝
窓辺から光が差していたから
ああ 今日もいいお天気だと呟いたのに
カーテンを開けたらそこは
灰色の海だった
少年はいいお天気だと思っていたから
ビックリして首を傾げている
空は嫌なこ ....
振りむいてみる
この影は
月の影か
夜空の月
鏡のように照る
宇宙の
影は実体だろう
宇宙の
鏡は生命だろう
振りむいてみる
この影 ....
大きなクリの木を
蹴り上げて
うずくまり
道端のまだ青い
イガイガを触って
小首をかしげて
泣いた
上手に想い出を折り畳めなくて
冷たく湿った土の上に
焦げついた記憶 ....
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