悲しみを
身近な毛布で
覆った
ある夏の日
君は
静寂を壊さぬけど
気付いてた
暑さがまだ
襟元にも残ってる
汗との少し
間違いがあって
葉をかきながら
歩くあなたの足元
側溝の蓋が
少女の口のように
開いて
ふとある日から
そのままの感じがする
ひき ....
黒いスカーフで視界をふさいで
縄で縛って動けないようにして
ピンクのおもちゃで壊してよ
小さなモーターの振動が
あたしの心まで揺すって溶かす
失神するまで ....
風の声を聴いたら 明日が見える気がした
下り坂で 躓くこと
立ち止まれることでもある
痛くて 痛くて 痛くて だけど
もう 転がらずに ひとやすみ
木陰に座る
....
不器用に生きていて 素直に生きていて
あなたの気持ち そのままで
音楽をしたければ おやりなさい
演劇をしたければ おやりなさい
うまく生きようとしないで 生活に ....
夜杖に狭間梳き
地より柔らかにうねりゆく朝もや
泊められていた火船
砥石の角をたち
白く月の望む腕に
かなえられて昇る
ゆったりと
雲が うごいている
ゆったりと
空が うごいている
ゆったりと
私も うごいている
ああ 背中に地球があるみたい
世界中の誰も知らない理由で
あなたの小脳は壊れてゆくらしい
あなたの父親がそうだった
あなたの子どももそうなんだろう
昨日わたしは清涼飲料水の検品をして
二万本に一本の割合で出るという
....
彼には両脚がないのだけれど
戦場に行ったからではない
戦場に行ったジョニーの内面
彼とは違うジョニーの内面に
わたしとて
全く興味がない
というわけではないが
そういうゲージツ的かつシャ ....
きょうね
だいすきなままとあそんだの
おいかけっこしたんだよ
わたしね くるしいけど
いっぱい走ったの
ままにつかまるとね
わたしのほっぺたを
いっぱい たたくの
....
目の前でピザを頬張る顔が好きだ
唇の端に付いたピザソースになりたい、と言ったら
君は困ったような納得のいかないような顔で
ピザソースとは接吻は出来ないよ
と言った
トロトロに溶けたチーズ ....
秋の空が澄み渡る
山並みは寂しさを知る
存在はいつも無口で
意味だけがある
行こう
はかりしれない道のりを
距離と正しさはきっと
あなたとの信頼として
理解されるから
隙間から漏れる風に誘われ
当て所なく泳ぐ午後十時
空を縫う電線を辿れども
待ち望む場所に帰れはしない
提灯屋台から漂う焼串の香り
車道の真ん中で踊る同輩
年の見合わぬ男女とすれ違う
....
ギター掻き鳴らせば嫌な事なんて忘れるぜ
ロックスターが言っていた
僕のおもちゃにギターはあったけど アンプはなかった
僕はロック
僕はロック
スピーカーの裏で悲しく暴れる ....
さまざまなどうぶつ達が登場する、冒頭シーンです。
キリンに象にヒョウにライオン、シマウマにダチョウにキツネザル。
草原を駆け抜けるたくさんのどうぶつ達に混じって
向こうから
....
朝日さえ当たらぬこの長い廊下
軋みだけが響き渡る
亡きがらを引き取りに
亡きがらを引き取りに
売られて連れられ廓の網
格子窓から手を出して
遊客に色を売り
遊客に色を売り
....
来る者を疑い去る者は追いまわす
破れた夢の切れ端に いつかの月
そは果物、獣、何者ぞ?跡を踏まず求むるを極めよ
問うも語るも一知半解 ダメだこりゃ。
矛盾順守の意識だらけで自己 ....
1番人気のあることがうらやましい十代。
1番人気のあることの偉大さを知る十代。
明日の自分に惜しみなく時間を割く十代。
そんな十代。ひとりの友と。
挫折を学ぶ十代。涙で食べたセ ....
***
ほんのすこし
はやいけど
羽が生えはじめた
僕等のモノクロを
見送ることに決めたよ
のぼりはじめた
きいろの船
沈まないでいてね
さよ ....
あせる気持ち抑え
自転車 降りて坂道
恋し夕の空に
秋のはじまりを見る
はじまったか
つまり終りだ
ぼくは今年も
この感じが嫌いで
冷えた空気は大人の感触
暑く 夢中 ....
駄目よ!!
気軽に触れないで!!
化学反応起こしたら
素直にリトマス試験紙が
見る見るうちに染まってく
さっさと背を向け離れましょ
爆発しても知らないわ
さっ ....
もはや何にも感じませぬ
他人が何を言つたつて
まるで水を飲んでいるやうです
そのくせ気分は沈んでいて
むつと口を結んだまま
全てを見て見ぬふりばかり
少しばかりの優越感と
溢れんば ....
微笑むことを覚えた君の
行く先に、私はいますか
その瞳が
礫(つぶて)を落とす度に
私が泣き声をあげることを
君はきっと、知らない
鼓動が早まる度
消えることを望む私の ....
背骨のひとつひとつが
はっきりと「かなしい」と言っていた
自転車の上は 夜
星の流れる音は多分
ゆっくりと漕ぐ車輪の音に似ていた
あの夜に
22年と半年生きたことで
とても重 ....
見上げた秋の夜空に昇る
丸い月の下を
千切れ雲は{ルビ掠=かす}めゆく
光に浸した綿の身を
何処かへ届けるように
月明かりに照らされた
十字路に立ち止まり
マンホー ....
手にして
きづく。
それは
現実ではなく
わたしの
理想でした。
私よりも
綺麗で
頭の良い人に
好きって言われたら
どうするんだろう
....
ここではまるで反転したかのように
辺りは真っ暗で影だけが白い
「言葉」という絵の具を
ぼくたちの真白い影に落として遊ぶ
「あい」は心臓になり
「くう」は胃になり
「ほしい」は ....
お願いします
あたしは広く 果てしない
誰も存在しない
広い広い場所にいきたいです
あたしの視界に広がるものは
あたしをとじこめようとします
ぎゅうぎゅう
つぶ ....
約束は小瓶に詰められる
果たされた約束は蓋が開かれ
光が零れ落ち
私の周りを包み込む
約束は小瓶に詰められる
果たされない約束は
いつまでも閉じたまま
私の周りを浮遊する
生ま ....
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