折り畳まれた傘を
小さくまとめながら
ポールにもたれかかる私を
溜め息だけが見つめている
 
お婆さんが腰かける
その左隣に座りながら
私の右手は電磁波を帯びて
きっと、誰かを攻撃して ....
             -「戦後」に


手足が期待のようなものに透け
それを静かに束ね(斜光が胸を薄くする

「きみ、腕が痩せたね
「僕、肩が落ちてね

窓の外から
母たちのお ....
中学二年のとき病室に住んでいた

学生寮を退寮になって

遠い親戚の病院に住まわせてもらっていた

頑丈なベッドしかない部屋だった

病室は2階にあった

塀をよじのぼって

 ....
ここは外界という空間から
少しだけ分離された場所
蠢くものは日常という騒音ばかり

音は一秒たりとも静止することなく
切り取られた現実という場面をお供に
わたしのぼやけた心界に
ずかずか ....
hot hot hot tabasco
hot hot hot-chri papper
あつい あついよ、 ぎんぎん かんかん   
ぶん殴るときゃ親指はそと 石ころにぎって 息をためろ  ....
哀しみのあなたの窓辺に秋桜いちりん


――凹
灰色に覆われた低い空に
押しつぶされて
想いと呼ぶには小さな
いくつもの欠片が
重たくなって
沈んでゆくだけ
雨ならなお一層

 ....
ブラック・コンテンポラリーのリズムに身を委ね
カモミールの香りが漂う部屋の中
あなたへの想いだけが
ゆるゆると飽和して溶け出していく


手をのばして 重ねて 見つめあう
濃密なアトモス ....
濁った太陽が
地上に灼熱の渦をもたらす

手にしたソフトクリームは
一瞬にしてドロドロに
アスファルトはうねり
猫は爪先立ってそっと歩く

消費電力はうなぎのぼり
エアコンの熱風が
 ....
夜のまんなかで
佇んでいるあのひとを
みつけた

何ヶ月ぶりなのかな

なにも考えられなくて
考えるなんてとても無理で

でもこれは
必然でも運命でも偶然でもなく

ただそこに ....
昨日は忙しい時間に 
トイレに座らせたお婆ちゃんの 
下ろしきれなかったパンツが 
お尻と便座に挟まって 
無理に脱がせると 

  びりり 

両手で持ったパンツには 
小銭の穴が ....
チョットシタ羊雲の一匹にでも成って


世界中を旅してみたい


特にカムチャッカ


もしくはカルカッタ


気張りすぎて肩凝った


少し寝よっか、ストリッパー

 ....
おじさんをたずねていくと

いとこの女の子が大きくなっていた。

久しぶりなので小遣いをあげると

喜び跳ねて菓子屋に行った。

秋入梅のなかで、妙に晴れたこの日に

おじさんはや ....
あの夜の出会いは一期一会だったのかなぁ

だって君とはもう二度と会えないだろうから

あの夜へ戻ることができるなら
  俺には似合わないけど
    笑顔でお別れをいってあげれるのになぁ
 ....
むりしないでいい
背伸びしなくていい

つまづいたり
転んだなら
空を見上げて

蒼を焼き付けて
目を閉じる


風を肌に感じて
吸いこんでみれば

ささくれだらけの心が
 ....
 
 
鮮やかに彩られた鮮明なキャンバスに
生きる君
蝶より儚い蜉蝣だ
白い手首にずっしりと
筆先を落としたがる掌が
 
(ちらちらと
 
 
冬の雪は冷たすぎると
呟く君のホ ....
僕にはアリバイがある。

今まで積み重ねてきたモノが今の僕。

誰に疑われてもかまわない。

君も僕のアリバイを証明してくれるはず。

今の君がいるのも、アリバイを作ってきた過去の君が ....
いま 欲しいもの

    アナタを満足させられる才能
コスモスのピンクが、夕陽までも染めている
川端を飾るのは、彼岸花の火花の群れ
それらは秋風にしなやかに身を任せ
冬を迎える憂鬱を柔らかに受け止めてから
羊雲へと放ってくれる。

 ....
気付いたの

アタシの真ん中に
ぽっかり空いた穴は
アタシの想像以上に大きくて

アタシは無意識に
その穴を埋めるナニカを求めてた

穴を吹き抜ける風が
冷たくて冷たくて
凍えて ....
偉大な 来光を祈る
密かな 朝焼け
夜たちの気息が
静かな 朝焼けに 消える

黙したまま 祈る

日輪の再生
精緻な 軌道の再現
来臨の風
小鳥はさえずり

長き不在の今日
 ....
とくん、とくん。

と、生きてるようです。

何で、スタートしたのだろう。

何で、生きてるんだろう。

何で、死んでしまうんだろう。

ゴールはどこなんだろう。

何もかも、 ....
怖い夢を見た   気がする
目を覚ますと記憶からこぼれた感覚に襲われた

何もする気が起きなくて
しばらくぼーっとする

仕事に出かけ同僚より早くタイムカードを押す
瞬間的に押される時間 ....
恋の終りはいつも突然で女に追い縋る男を横目に僕は歩き出した





恋の終りと始まりが重なる事はそう珍しくは無く
世の中の恋の大半はそうやって終末を迎えているだろう


新し ....
暗闇の中、声を押し殺して泣いた。
誰にも聞かれないように。
誰にも知られないように。

けど、本当は気付いてほしかったんだ。
私の苦しみ、悲しみ、辛さを。

あなたに抱き締められ
『 ....
煙草の煙が頭に染み付いている
医者がいくら胸部のレントゲンを取ろうが
脳が灰色に色付いているのだから
透視でもしない限り異常には気付かない
肺はもともとピンクらしいが
灰色の肺のほうが洒落て ....
 あいしてる

  あなたのセリフ

   あたたかで

    あいもかわらず

     あたしとろける
僕のふりをしていた木が
いつのまにかいない
僕のふりをすることに
疲れたのか
あるいは木のふりをすることに
僕が疲れたのか
新しい図書館の椅子に座ると
声が聞こえる
ここにいたのだ
一人ぼっちで
影を踏んで遊んだ、帰り道
空は何者かに犯されて
真っ赤に燃えていたことを
それだけを、ただ
覚えている
 
無垢な手のひらを伸ばした
見知らぬ稚児の瞳には
あれは、鮮や ....
かつて絆という
名前があったように
離れてしまった言葉の
名前を呼び続ける
声と声が平行して
共鳴する音色は
美しくせつなくて
呼び方は違っても
意味は等しく
軌跡となり
記される ....
ノート

忘れられた言葉

終わりもみつけられずに

さまよったまま

静かに痛んでゆく紙のうえで

呼吸をつづけている

あのひとの、
いつかひらめいた
あのひと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
雨天決行山中 烏流407/10/2 23:34
ゆうぐれ「ま」の字6*07/10/2 22:37
二人吉岡ペペロ207/10/2 22:30
五階のベランダから見下ろしたところの…as usual九鬼ゑ女007/10/2 21:59
タバスコリーフレイン007/10/2 21:36
凸凹(ひとつ)LEO18*07/10/2 20:43
虹色の水溜まり渡 ひろこ10*07/10/2 20:15
灼熱の地獄風音1+*07/10/2 20:12
好き2+*07/10/2 19:55
三つ編みの手服部 剛8*07/10/2 19:46
浮遊manabe...1*07/10/2 19:39
嫁入り短角牛307/10/2 19:10
一期一会fuji207/10/2 17:47
深呼吸秋桜307/10/2 16:51
いのちのつくりかたゆるこ207/10/2 16:31
アリバイ作りサル007/10/2 14:53
欲しいもの[group]北大路京介4*07/10/2 13:24
北陸の秋megie107/10/2 12:12
嗚呼、勘違いライチ5*07/10/2 10:02
来光を祈るアハウ107/10/2 9:00
TRACK。[group]狠志207/10/2 1:23
ロボット以下tatsuy...207/10/2 0:38
さぁ、口付けを杉山 さち107/10/2 0:32
母なる温もりRinka2*07/10/2 0:25
一服木屋 亞万1*07/10/2 0:20
 『あ』むむ1+07/10/2 0:14
擬態小川 葉7*07/10/2 0:12
ゆふぐれ山中 烏流607/10/1 23:39
日々の果てまで小川 葉107/10/1 23:07
忘れられた言葉美砂3*07/10/1 23:07

Home 戻る 最新へ 次へ
4436 4437 4438 4439 4440 4441 4442 4443 4444 4445 4446 4447 4448 4449 4450 4451 4452 4453 4454 4455 4456 4457 4458 4459 4460 4461 4462 4463 4464 4465 4466 4467 4468 4469 4470 4471 4472 4473 4474 4475 4476 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.82sec.