明日が
世界の終わりだといいな
なにもかも
誰もがいなくなる
ううん
やっぱり
いなくなるのは
わたしだけでいいかな
終わりの日は
もうすぐそこに
ある気がしてるの ....
自転車で緩やかな一本坂を登る
足に力を込めてペダルをもう一漕ぎ、
一瞬 僕は世界のてっぺんに立つ
さらさらとした陽のひかりが、
或いは僕の腰に手を回す君の、
長い栗色の髪を、彩る
....
心から重荷を取り除けない
無気力な秋の日
よい本を探しに本屋へ歩く
背後の空から
何者かが舞い降り
わたしの髪にのったので
{ルビ咄嗟=とっさ}に手を出し振り払う
....
季節を彩る緋色の落葉も
秋風に揺れる山吹色の木も
くすんだ藍色のテーブルクロスも
この目には映らない
愛は死んだの
貴方が去った日
曲がり角にある鳶色の家も
しんし ....
君の言った言葉が
二年越しに理解出来たよ
こんな出来そこないの
情けない俺を
許しておくれ
君に貰った時計が
十二時を指す度に
思い出すんだ
俺の黄金期は
去ってしまったと
....
また一つ 秋が深まった
日々 透明な大気が 澄んで
また 今日の思い出は彼方へ
遠く 降り積もるのですね
桜の葉は 紅葉しているのでしょうか
あの 岡へ 登らなくては
人気のない
....
精神病院に
ずっと閉じ込められていると
雨にうたれたい
日の光を浴びたい
霧の中を歩きたい
足の裏で
土の感触をたしかめたい
なんて贅沢な時間だったんだろう
自由って
....
朝になれば
上がるのかな
重たい雨
逃げそびれた
隙間もなく
降ちる滴
幾ら追い掛けたって
陽は沈んでいくんだ
濡れた羽根広げたって
昼は離れていくんだ
夜と同 ....
だんだんと 昼陽の短くなって
朝な 夕に かじかむ手
はぁ って 息かけるんだけど
なんだか やっぱり 冬が来るんだなぁって
お寒いのは お好き?
お日さまも昇れば 暖かな部屋
少 ....
ゲンザイツカワレテオリマセン。
無機質なボイス
わたしとキミの
距離が聴こえたようで
泣くより
笑えてきた。
前からわかっていたの
....
あの高い木のてっぺんにいるのは
多分ぼくだ
ぼくの知らないぼくだ
忘れていたのかもしれない
ぼくがすっかり忘れていたぼくなのだ
だから懐かしい
ぼくは手を振った
だがそいつは
....
君が 僕の存在を否定する理由は
嫉妬か独占欲か
彼女と僕の出会いを否定する君は
彼女と僕の関係を否定する君は
彼女が
君と出会った時に流した涙を知っているか
....
「待っててね」
って、そう言われたあたしは
・・・待ってるわ
心の中でそう答えながら
じっと長いこと此処で佇んでいた
何処から現れたのか
黒猫がね
足元に擦り擦りしながら
あた ....
あまりに完璧なうんこは美しい
尖がった頂点や方向性も全く無く、水に落ちて飛び跳ねる気配も無い
その場にどっしりと構えた勇姿
女性の曲線美を彷彿とさせる丸みに、ほかほかの肉まんのような湯気
外見 ....
失恋、をしなくちゃいけないんだ。
こんなことに今更気付いたよ。
ちゃんと恋を失なわなきゃいけないんだ。
だから、他の誰のことも好きになれないんだ。
あなたを失うだけじゃ、
....
大塚駅北口の商店街は薄汚れていて風切って歩くチンピラが絶え間なく行ったり来たりしていて、角のゲーセンの二階の奥の、使い古された脱衣マージャンに相変わらず俺は百円玉を山積みにしてる。もう何度裸にしたか分 ....
あの人はこの土砂降りが好きだろうか
あの人はこの土砂降りを聴いているだろうか
シーツをハサミで切り裂く間から
小さなカステイラがこぼれる
土砂降りの中では会話など要らないんだと思う
土砂 ....
あんなこといいな
できたらいいな
ずっと思ってたの
ドラえもんが来て
ダメダメな僕を四次元ポケットで助けてくれたらって
明日のテストだって
嫌なあいつだって
大好きなあの子だって ....
『海の中で時計は止まる』
そっと手をつなぎながら
僕ら海に泳ごう
ひと足とびに歌を口ずさんで
思い出の波にゆらぎながら
毎日君に話せなかった言葉を話そう
『羊が手を振る』
....
木々の葉も色付きはじめ
日が落ちるのも早くなり
少し肌寒くなったのを感じ
またこの季節がきたんだな、としみじみ感じた
あの頃の私はまだいろんなことが下手くそで
すべてに手一杯といった感じ ....
はじめの一歩を踏み出すためには
その一歩を踏み出すための一歩が必要で
私にはそれに当たるものがないことに 気づいてしまったんだ
そんなときに 秋風が背中を冷たく押したりするものだから
私は ....
レモン油にうたれ
泳ぎぬける頬白鮫
少年とケンカした後のように
胸の痛みを背で弾く
時には表情をくずせばいい
恥ずかしい格好で
私が下から足でこづいてあげる
知らない
....
世界には自分とおんなじ顔の人が三人いるらしい
こいつらはおんなじ顔だから見つけやすいのだが
世界に放たれた俺の分身達は顔が違うぶん見つけにくい
遺伝子がおんなじのクローンであるはずの分身達は
....
此処から視える世界は
何て判りづらいのだろう
街も、空も、君の笑顔も
総て朧げで、悲しい
やっぱり僕は
魚の気持にはなれないや
さぁ、早く出ようか
....
茅ヶ崎の海を憶えていない
浜見平保育園も
それから後の二宮の
梅花保育園のことも
みんな憶えていない
母にきけばあの頃
ひとりで保育園をぬけ出し
街中をさまよっていた
こともあった ....
彫刻を愛でれば
白い大理石がとろけそうだ
柔らかな肉のひとつひとつ
今にも流れるように動き出しそうで
私は思わず息を止める
布地の擦れる音がする
静かな瞬きが繰り広げられ
その度 ....
久しぶりだね。
君とこんなメールをするのは。
覚えててくれたんだ。
僕の誕生日。
そうそう、一緒に指輪買いに行く約束してたんだっけ…
懐かしいなぁ。。。
でももう、さすがに ....
ただ、ひとつの線
そのさきの
きわみ
静けさ
甘みを増してくる
過剰なざわめきに
鈍い、だが長い
痛みに
蓄積されたのち
放たれる
腐臭に
耐えつづけるこ ....
僕は
10年経っても
街を歩いていても
食事をしていても
トイレにいても
仕事をしていても
掲示板がアスファルトに落とす影や
秋の混じった夏の風や
トイレットペーパーやノートの端や ....
むせかえる香りに
あの日を思い出す
歪んだ視界には
何も映らず
唯々、君の香りだけが
鼻孔へと届き
この場所を潰す様に
俺を侵食して行った。
夕闇に沈んで
朝日に浮かんで
雨雲 ....
4433 4434 4435 4436 4437 4438 4439 4440 4441 4442 4443 4444 4445 4446 4447 4448 4449 4450 4451 4452 4453 4454 4455 4456 4457 4458 4459 4460 4461 4462 4463 4464 4465 4466 4467 4468 4469 4470 4471 4472 4473
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.99sec.