夜中の2時にやって来た
そいつは
モニター越しには写らない
チャイムが鳴ったかどうかはわからない
勝手に土足で上がり込み挨拶もなしに
煙草をふかす

レインコートを被った
そいつは
 ....
煙草の匂いが服に染みて
肖像を形成してゆく
悪魔の箱が崩れた隻眼の
ガラス玉の輝きは失われたろう

黙って世界を怨むことにしたよ

褒められたいから 飼われたオオカミは
心臓に噛み付い ....
                071006


カメラを素早く
懐に
軽四輪に飛び乗って
資源ゴミの回収に行く
ごみごみした都会の隘路
人情を踏み潰して平らに光る
それなのに
 ....
積み重ねた
尾根の斜面を
流れ落ちる記憶の
管が開いては閉じる

ガラスにぶつかる
氷の音が
今は聞こえない
牛が食べたのだ

好きに呼んでもいい
動物を眺めながら
牧場で母と ....
右 左

僕等は決して釣り合わないシーソーに乗っかり

不安定な律動の上で不安がりながら揺れ戯れる

一つには成れない自然のジレンマ,奪うことを肯定する人間のカルマ

軋む遊具の不協和 ....
糸が風に揺れるものだと知ったのは
窓辺に垂れ下がるブラインドの
二本の紐が揺れていたから
同じ所を出発点に垂れ下がり
似たような団子の頭を持つのに
決して同じ揺れ方はしなくて
走り出す足の ....
  さっき呟いた「逢いたい」の意味は

        今すぐ会いに来て キスして抱いて
紛らわすために見逃した。だがすぐ寂しさに気がついた。
紫色の夜が駆け出す。文字は否応なしに同方向に顔を向け、背伸びしている。

膝先の夜を蹴っとばしたくなった。どうせ目撃者は星か水滴かなんかだ。 ....
憂鬱を枕にして寝ている
夢に出てくるのはいつも君で
左手に握ったピストルの銃口から涙が零れている
薔薇が其れを吸って育っている

違う朝が来てもきっと考えてしまうだろう

エレベーターの ....
抑圧に耐えられず
飛び出した
自由にも耐えられず
世界の外側へ飛び出した
目も飛び出した
真っ暗闇で
はらわたも飛び出した
中身はからっぽだ!

もう何もしたくない
ああ、もう何も ....
心臓が俺に言う
速度のない世界を
蜃気楼かこれは
目に見えた風景は全て夜景
焼石に水
心からローリングストーン
落っこちた
メリーさんの羊
に乗って
目を瞑る
身は粒貝
全て停止 ....
ミキサーじゃないか まるでミキサーじゃないか
この世は俺の頭の中をかき回す
それでどんなジュースを作るんだ?
きっと体には良くないぜ いやもう体も心もどうしようもなく不健康
コーラよりもお茶が ....
電気が消えた中庭
ライトを運ぶシルエット
刷毛を握ってベニヤに汚い絵を殴り書き


f..f.f...flower!


花の絵を描く
勢いは乱雑


f..f.f...flo ....
かみさまが 足あとを
のこすのは きまって
救いへの 導きだから 
すいません その道は
しばらく 使いません
本当は泣き虫なのに

泣けない君

無理して笑う君を

見ないようにした

弱い自分を見るようで

耐えられなかった

不器用なんて言い訳

弱い自分への言い訳なんだよ
 ....
ほんの束の間、意識から手を離したら――――






ブラックアウト。






感覚が届く範囲を越えて掌から零れ堕ちていく。
あの日見た光景が光の速さで僕を擦り抜け ....
水でも風でもあるものの声
川の流れの先へと映り
海鳥の狩りに溶けこんでゆく


夕暮れも鉄もざわめいている
うすくのびた
草と道の汗
姿のない揺れと声


野の錆が鳴 ....
坂道 こがねいろ ころがる
足音の環と季節は
付きながら 離れ流れて
そのくらいルーズに タイトに

輪郭を捉えた空は雲がさかさま写真
覆いかぶさった君の
ため息
はみ出した哀 ....
さし損ねた傘は
私を守ってはくれなくて
熱を奪われた身体は
小さく震えた。


赤い陽が怖くて
目を瞑った道に
足音は残らない
車輪の跡だけが
残っていた。


そして、戻らない
熱に
私は地団駄を踏 ....
夢のように細い骨で
ぼくたちは生きてきたんだね




愛についてを乞うたのならば

骨と枯れても

幾千

幾憶


そこには声があった、と
想う

 ....
 ああ
 と
 言う声と共に私は口を噤んだ

 泣いて欲しいから
 彼らは逝ってしまうのではない
 笑って欲しいから
 彼らは逝くのではない

 何かを残したから
 逝けるのだ ....
今にも崩れ落ちそうな
{ルビ脆=もろ}いわたしの内側に 
いつまでも崩れずに立つ 
たったひとりの人がいる 
これは一体誰だろう 
僕の今いる部屋からは月は見れん

窓から乗り出して東を見ても黄色い奴はおらん

パソコン閉じて さあ帰ろうかなんて思うときに

そういえば最近 月を見てないなぁなんて

センチな発想し ....
           071005





壊れたカバンを修理する
汚い顔したオヤジさん
キモイ姉さんニッコリと
駱駝の背中でお休みだ

テレビの修理は明日だぜ
これから新宿 ....
歩いている
ふつうの
新聞見てる難しい顔で
ふつうの
真っ黒いおっさんや白いおっさん、
ハゲのおっさん、白髪交じりの、足の悪いおっさん、
画面を皆で見る、
自転車は走る、 ....
底なしの真っ黒な空に
銀色の鳩が
ゆっくりと堕ちてゆくよ

小さな子どもたちは
遠くに旅立つ準備を済ませ
みんなで手をつないで
風に向かって立っている

大人たちは
かすれた口笛を ....
散歩しようよ夕暮れの街を
改札を出たら
何時もとは逆の
左の商店街へ
教会の前を通って
遊具の無い公園に着いたら
名前も知らない煙草に火をつけよう

ピンクダークの空が

ねぇ
 ....
もっと
もっと
もっとたかく


青々とした世界は
広がっているはず

どこにいるんだろう

もっと
もっと
もっとちかく


赤々とした感覚も
永 ....
「い、イナゴ」
「ご、五右衛門風呂」
「ろ、六甲おろし」
「し、衝撃波」
「は、はなふだ」
「だ、だ」
「だ」
「大好き」
「き、キスする?」
「なぁ」
「ん?」
「あの夜みたい ....
ジョビジョバ ジョビジョバ
こぼれ落ちてゆく
ふたつに割れた夕陽から
大切な何かが
ジョビジョバ ジョビジョバ
シンクに沈んだスペアキーが
物言いたげに冷たく鈍い目を向ける

またやっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
訪問者水口わする307/10/6 5:37
TITLE000207/10/6 4:17
スナップショットで写した空あおば4*07/10/6 3:24
氷の音小川 葉107/10/6 2:49
A PARK IN THE LIFE白川水107/10/6 2:20
白い紐木屋 亞万0*07/10/6 1:54
逢いたい[group]北大路京介6*07/10/6 0:34
道化と星Souko307/10/6 0:34
patriot000307/10/6 0:13
若者は夢の中で死んだ狩心2*07/10/6 0:07
セパレート1*07/10/6 0:06
楽しい戦い新守山ダダマ5+07/10/5 23:59
f..f.f...flower!皆川朱鷺2*07/10/5 23:09
そろもん(罠の歌)みつべえ307/10/5 22:24
青いキミriebuu107/10/5 22:15
『ブラックアウト』東雲 李葉007/10/5 21:14
波応響軌木立 悟507/10/5 20:11
心成しに、季節と唐草フウ7*07/10/5 19:24
溢れた雫。ala407/10/5 19:17
ぼくのかなしみが骨に似ていてもわら36*07/10/5 18:42
doon107/10/5 18:22
( 無題 ) 服部 剛3*07/10/5 18:00
今夜は月がでてるのか短角牛5*07/10/5 17:52
沸騰人間あおば3*07/10/5 17:49
ふつうのおっさんヨルノテガム6*07/10/5 17:20
おやすみ大覚アキラ5*07/10/5 15:41
ピンクダーク虹村 凌3*07/10/5 15:23
桐野晴0+07/10/5 15:21
ヌーク虹村 凌1*07/10/5 15:15
ジョビジョバ0*07/10/5 15:09

Home 戻る 最新へ 次へ
4432 4433 4434 4435 4436 4437 4438 4439 4440 4441 4442 4443 4444 4445 4446 4447 4448 4449 4450 4451 4452 4453 4454 4455 4456 4457 4458 4459 4460 4461 4462 4463 4464 4465 4466 4467 4468 4469 4470 4471 4472 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.68sec.