命を結ぶって
素敵なこと だけど
つないだ手と手はいつか離れる
永遠に
キミはもう
このさみしさのトンネルを抜けて
違う世界の違う野原で自由にやすらかに駆け回っていることだろう
これ ....
あかるいあの夏の日差しが切れ目なく
あればきっと誰も悲しまない
かも
窓から見える灰色の景色にも
洗われる清々しい風が吹くかもしれない
かもね?
家の周りに ....
白と黒が交差する
その様子をただ眺めている
なにをするでもなく
なにを思うでもなく
ただここで眺めている
もうあと何日こうしていられるだろうか
このままでいい
そう思っているわけではない ....
祭司クーラスは、アイソニアの騎士たちにとっては、影のような存在になった。
いつもどこかで、その目が彼らを見据えていた。
国王の加護があるとはいえ、祭司クーラスは不安だった。
アイソニアの騎士は、 ....
魔導士エインスベルと、アイソニアの騎士とは、
互いに無二の絆で愛し合っていた。
しかし、その床を共にしたことはない。
エインスベルは、どちらかと言えば男勝りの性格であったのである。
祭司ク ....
ここで{ルビ祭司=ドルイド}クーラスの話をしても、良いだろう。
クールラントの王は、アイソニアの騎士やエインスベルたちの活躍に、
難色を示していた。彼らがいつかはこの国を、
乗っ取ってしまうので ....
重い手で握手を交わし別離たぜ
別れた日声が濁って苦笑い
みたこともない川だけど三途気分
苦しみを無視するチカラを失って
....
硝子に可視化された雫が遊泳した
しかし、
ときは後ずさり
物忘れに暖流を適し目撃する
ただれた味を占める、
もはや、薄暑
飲みつぶれるほどかき混ぜる。巌窟を潜る蛟
やはりいい加減 ....
いのち、いのち
いのち
つぶやけば
延びるもの
私のいのち
貴方のいのち
皆のいのち
だから
つぶやいて眠る
また明日目覚めるように
閉じたまぶたの裏側から古い鉄扉が軋むような音が聞こえる、それは思考回路の悲鳴なんじゃないかと思った、証明する手段などまるでないけれど…数年前に見た夢を急に思い出す瞬間、俺が生きようとしているのはど ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ無関係にひざまづく
軽妙に、繰り返し繰り ....
名無し人があたたかく
抱きとめられながら
沈黙のうちに
ひかり ひかる
ひかる ひかり
、
還っていく日
内なるたましいのふるさとへ
(僕ら、この日
深い記憶の奥底へと
眩 ....
相対性理論では
質量のある物体は
光の速さを超えられない
光は秒速30万キロメートルで
時速では約11億キロメートル
今の科学技術で最速の宇宙探査機でも
時速約70万キロメートルが限界
....
そこは誰もいない屋上遊園
雪が一面にふり積もっていた
たくさんのものが丸められ
つめたくひかって
おおいかくされた心音が
ふたつの距離をおしはかる
けっして届かないとわかるまで
降り ....
{引用=ひえびえとする
部屋の冬
ふゆとよぶものか
ぶるぶる
ふるえながら
つめたくなる
部屋のなかで
るびを
ふり
ながら
ふるえだす
たとええない
わたし
の
ちぢ ....
たとえば犬をワンちゃんと呼ばなあかんような雰囲気がある場
というのがあって
決まっておどおどしてしまう
梅雨が明けた
夏の
青空に入道雲が
わくわくとしている。
空気の匂いが
夏を知らせる
夏を歌う私の魂
とくんとくんとくんと……
脈打つ
どこかで今
雨は降っている。私の
悲し ....
孔子が説いたという
ゆうざの器のいましめは
つぼ状の器に水が入っておらず
空の時は傾き
ちょうど良いときはまっすぐに立ち
水をいっぱいに入れると
ひっくり返ってこぼれてしまう
....
ゲーム、動画、音楽、SNS┅
誰が止められるの?
合法的な依存
警察も止められない
見放題やり放題で
誰が止められるの?
親も教師も止められない
歩いているときも
飯食っているときも
....
五体満足すら呂律が簡単に
まわさないいまの蠱毒も
飲料水よりたやすい常にチューハイ
ストレスの虫食いは小便洩らし
麻痺した愛は間一髪。
希にAIを重ねては空気人形の底を剃る
おひとり様ご案 ....
相変わらず、特に何もない休日で
太陽に照らされながら汚い自室で
酒に呑まれ布団に倒れた。
何処かでは
寒いコンクリートの中、子供が
「おかあさん」
冷たい女の身体に悴んだ手で触れながら ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由
ハ
完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク
行き場なし
....
孤り寝るベッドが冷たい師走、夜
辛い日々はりさけそうで、でも聖夜
寂しさの隙間を無視するクリスマス
夢をみた貴女と好き合う死んでもいい悪
....
高くて、広くて、硬くて
人工美にかこまれ
あなたがつかむもの
さめない夢
甘くて、柔くて、叫ばない
つるされた肉片
あなたがかむもの
人工の夜
空へと指をひろげる
人もまたひ ....
教会の裏手に廃棄されたロウソクの燃えさしを持って帰った
鍋で溶かし芯を紡ぎ直してクリスマスキャンドルを作った
麻布に包まれた一斤丸ごとのパン
妹が摘んできた野生のベリー
砂糖を入れたミ ....
恋人たちの台詞も
街の灯りも
寒さの上をゆくから
サンタクロースは
くしゃみをしている
誰かに呼ばれたように
そわそわとする一日を過ごして
フォークで傷付ける
星が二つに割れた ....
クリスマスという
言葉に慣れているけれど
ノエルという言葉の響きが好き
街中のイルミネーション
取り付けが急ピッチで進んだ
子供の頃
家族全員で楽しんだ夜
それは今も続いている
....
わが弟は師走の生まれ、
誕生日には雪が降る。
故郷が初雪みるのは大抵、
わが弟の誕生日。
わたしと違って律儀なやつで、
盆と正月に帰省する。
うわばみの父と呑んで笑って、
真っ赤 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる
ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く
遠くふるさとの汽笛が響き
わたし ....
銀河の岸で
小鬼の私
星の亡骸に
歌を歌う
「さようなら ありがとう」と
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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