友達が死んだ
まともな恋愛もしないまま
友達が死んだ
親孝行もしないまま
友達が死んだ
ペットの世話も途中で
友達が死んだ
食べかけのリンゴを残して
友 ....
かぐや姫 君は昔からいつも
無理難題を要求してきたね
それでも君が笑ってくれるから
わがままも苦じゃなかったんだよ
かぐや姫 一度だって僕が
頼みを拒んだことはないだろう
....
そんなに 恋がしたいのなら
媚薬を飲んで 人混みへ飛び込んじゃえ
僕の
頭の上で
機嫌を損ねた
灰色の空が
意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている
僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
....
我々は 自由の意志から
朝 六時半に目覚め
日常をこなす 事と決めた
契約書類に 判を押す
社会に向かって 己の力を放出する
高層ビルも サンダルも 今日の新聞も
そんな意志から ....
虹の消えるように
面影もまた いつか薄まってゆく
さみしさよりも
そこにあるのは 何
つかめないのに、いとしくて
「思わず」シャッターをおす
早くしないと はやくしないと
....
{ルビ海鳥=うみどり}は
{ルビ淋=さみ}しくないて いますよと
波間のふねを
そよ風が
帰っていって 透きとおり
なき声ひくく羽ばたいて
夕べの斜陽が今朝方に
燃え映ってしゃらしゃ ....
こころから溢れてくる そのままの言葉を
あなたの胸に届けたい 形を変えずに伝えたい
季節の流れ 秋は歌う 木々は色づき 秋桜 咲いて
涼しい風は爽やかで 何処からともなく鳥の ....
わたしの神さまは 光にしようかしら
綺麗なまあるいものにしようかしら ううん わたしのために命を失ってしまう食べ物にしようかしら
神さまは やさしく 与え続けてばかり
わたしは光 ....
童貞小僧の文様はうずを巻いています
こんや帰る場所がないとベソをかいています
獏さんみたいに道で寝たらとすすめると
アスファルトがあつくてつめたくてと
ぽろぽろ泣き出します
たしかに童貞小僧 ....
海辺に立った少女の足を洗う、静かな波音
星は祈るように首をつっている
泣いているの?
君は何をみていた?
帰るための場所
海の新星
流線型の悲しい魚
それとも
死んだ珊瑚の世界
....
明日になんて、ならなくていい。
心地良い夜の中、時間が止まって欲しい。
なのに。
時計の音が聞こえる。
止めなきゃ。
扇風機が回ってる。
止めなきゃ。
CDを流してる ....
戦うつもりがないのなら
ナイフなんて捨ててしまいなよ
護ることだけ考えていたら
闘志は衰えていくだけ
空っぽの拳銃使っていたら
ロシアンルーレットは成立しない
命を懸ける覚 ....
赤い部屋 鍵の束
黒い猫 稲光り
足音 足音 遠くなる
人影 人影 消え失せる
(君は知っているだろうか この感情が何かを)
禁じられた書 落ちる窓
目隠し鬼 白痴の横顔
雨音 ....
息まで凍りそうな冷たい冬。
赤が覗くささくれ。傷付けるのは楽しいですか?
突き刺さるような冷たさが温もりあるものすべてを苛む。
真っ白な雪がきれいなのだと人は言うけど、
あたしは怖いの ....
狭い路地裏、鈍行で走るお婆さん。追い抜かしたら悲しい顔した。
すれ違いざま、当たった肩を謝らない。袖より縁を感じるけど。
朝の10時、制服のまま駆け出そうとも、
誰も止めない、見向きもしな ....
仮面をつけた死骸を葬り去る
おまえの甘い 汁液のながれ
− 澄んだ夜の愁い
生命の孤立した蛍雨の折々
醜い星の瞬き
(こえがきこえない)
太陽が歪んだ夜の眠り
はいぜん ....
嫌な事あったその日には
鉛筆手に持ち滑らせて
ゲロゲロゲロゲロ吐きながら
自分の気持ちを出しちゃいな!!
固めて丸めてはい完成。
キャッチボールの出来上がり!!
え ....
「アイシテル」
そのひとことを
言い出せぬまま
わたくしは オモイを
ごくりと呑みこむ
いえ、言えないのではなく
言ってしまえば
もうそれは
わたくしのくちびるを忘れ
アノヒトの ....
わたしとあなたは映画館に行く
学生一枚、一般一枚、
このチケットがわたしとあなたの距離
いつもわたしがあなたの手を引っ張って
あなたは困った顔をしながら、ふたり劇場の中へ
あなたは席に座って ....
聞こえるはずの有線や
隣りの席の喧騒は遠く
耳に響くのはただ
あなたが噛み砕く氷の音
薄暗い照明に
照らされる指先の卑猥さ
子どもらしい仕草はポーズ
いつだってあなたは
....
潰れちゃったらしいよ
昔に、
二人で行った旅館が
料理も旨かったし
僕らの思い出の場所だったのに
残念だね
思い出の旅館は無くなってしま ....
耐え切れず
電話に指をかけたのに
ブルリと震えて
あなたの言葉が届いたから
もう それでいいの
1人ではできないことも
2人ならできるかもしれない。
2人ならできないことも
1人ならできるかもしれない。
何事にも一長一短。
さあ 何を重視する?
その選択が人生を決めてゆく。
さあ ....
すべてうまく消せたなら
だれも迷わなかったろうに
わたしのおさない手では
触れることすらできなかった
書いたのはだれだったっけ
望んだのはなんだったっけ
忘れたふりを
できるよう ....
書けない言葉の奥の
足りない夕日の中に
今も聞こえている風景がある
諦めたその視線に映る手のひらと
日々表情を変えていく ベランダの空
懐かしむかわりに そっと靴を履く
今の僕らな ....
高層ビルの屋上から
飛び降りる
観覧者に手を振る余裕はないけど
地面の凸凹が鮮明に迫り
接地に至ろうとする瞬間
バサッ、と 翼が背中から
それは貴方かもしれない
観覧者に ....
崩れた積み木を放り投げた
夢の設計図は白紙に戻った
諦めるという選択肢もあるけど
イメージは次々と溢れてくる
限られた制作期間の中で
何か一つでも形に出来るかな?
明日 ....
もう あれからというもの
わたしの心は かえってこない
あなたに糸をつけられて
風船のように 飛ばされたまま
ひとりで
回転寿司に行きますと
何周もしている
モンゴイカにふと
周回遅れのじぶんじしんを重ねて
真向かいの
ホスト風の男が
うにいくらと注文しているのを
同じ色の皿ばかり積む私は
....
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