魚が三人泳いでるよ
小川を覗き込みながら
子供は母親に言った
暑い夏の盛り
草の乾燥していく匂いもしていた
本当はもっと沢山の魚が群れて泳いでいたのだが
三人目を数えたところで
子供は視 ....
ボクのココロには、小さな乾燥機があります。
だけど、少しポンコツで、肝心な時に動かない。
パソコンに向かってる時、目はカラカラなのに、
キミを思うと涙が止まりません。
やっぱり ....
私が未来を差し出せるのは
気兼ねなく電話できる人
私が未来を差し出せるのは
ホクロの数を知っている人
私が未来を差し出せるのは
私の長所を見つけるのが上手い人
私が ....
どうしてそんなに かなしいの
*
かなしいけれど 恋だった
かなしいだけで 恋じゃなかった
*
この瞳に落ちたい
落ちようと決めた
死んでいく日々に耐え切れ ....
1枚めには
あなたに会える喜びを
風に吹かれて待っている
2枚めには
悲しみが潜んでいる
私のことを忘れないでいて
3枚めには
胸いっぱいの愛を
あなただけにあげるの
そ ....
楽園だと信じた場所は
きみをうしなったとたんに
色褪せた。
そうでしたね
ヘブンは
きみのハートのなかだったのでしょう。
色褪せた楽園で
平和 ....
胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません
あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました
永 ....
過保護な獣は病みやすく
保護なき獣は
{ルビ傷=いた}みやすい
野に{ルビ棲=す}む者よ
たがいの{ルビ荒=すさ}びが
見えないか
涼しさ寒さは紙一重
闇夜も夢も
紙一重
....
らっきょ の め
らっきょ の かわ
らっきょのしん
らくあればくあり
とはいうけれど
らくてんてきにいきていこう
おれはなんにもかわらない
らっきょがひとつぶ さらのうえ
空がこんなにも 開けて
甘い曇天が ひっそりと退くと
天空から秋の雲が垣間見え
私は視線もろとも 空へ 飛び込んでいる
空中を滑空する 夢
この秋空のなみなみとした 胸
陽光の ....
あのとき
つい最近のことだが
今もそうなんだが
勝ち負けにこだわってみた
そいつにこだわると
じぶんの小ささがよく見えてきた
勝ちにこだわって
負けてしま ....
小石がはねた
みっつめのところで
沈んでいった
それはそれは
穏やかに
すこし左右にゆれながら
底を目指して
落ちてゆく
水面に
たくさんの輪を残して
さような ....
こんなにも騒がしい街が
愛しく思えるのは
きっと僕が淋しがりだから
いつか君の言った
「ごめんね」
の一言が
こんなにも僕を孤独にするのなら
果ての ....
響くサイレン
遠のく喧騒
静観するのは
聡明な眼差し
疎らな星空
侘しい空気
縁となるのは
心の松明
此処が闇でも
其処が果てでも
勇敢な瞳に
恐れ ....
地面を速く走れる鳥は飛べないものだ
海深く潜れる鳥も飛べないものだ
蒸し暑い地べたにへばり付き走り回る
身を切る寒さの水中を泳ぎまわる
空を飛ぶことは辛いものだ
毎日がボクサーの ....
仕事場で
見かけるあなたの周りには
大輪の花にも似た人々が
笑顔いっぱい咲き誇る。
結婚願望は無く
それでも何故かよく
ただただ名前を考えた
子供ができるかどうかも
結婚するかどうかも判らないのに
なんでか楽しくてよく考えてた
なん ....
初めて見たのは
乳の泣いてる姿
今見てるのは
父の泣いてる姿
時の流れに
流されて
スパイクないのに
悪あがき
かっこいい父が鳴くのは
明日 ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?
妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない
娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
いつの間にか
風は冷たく
木の葉が色づき
貴方の周りは
ひと足早い秋
この空と大地は繋がっているのに
貴方と私の心は
手を離れた風船の様
渇いた心、募る思いを
鞄に詰め込 ....
夜
竹やぶのなか
地中に
僕の病人が
生えている
顔が半分だけ
出ている
(どうぞ、ご自由に)
青い犬は
彼を
むしゃむしゃ
青い犬は ....
ずっと前から
ずっとずっと前から
ほんとは わかってた
、のかもしれない
遥かな 遠すぎる
高みに恋をした
“大人になるのよ”
君はいつもそうい ....
あなたと その周辺を分解し
組み立てなおし 恒星のことばで
したためて 郵便受けに
ほうりこんだが 返事がない
いや たぶん絶対に こない
血がでてるよ
言われて気付いた
そういえば痛い
なでるような叩くような信号が破壊されてるような
感覚
いつ配線を傷つけたのか
正常のなかの異常な部分がむきだしになる ....
もしも貴方の気持ちをつなぎとめることが出来るなら、
粘着テープでもチューイングガムにでもなってやる。
もしも貴方の見えない世界に連れて行かれるなら、
何万年でも根を張って、てこでも絶対動かない。 ....
それは学校の帰り道
ふいに表れた入道雲のせいで
大きな大きなたまり水ができていた
ふとノゾいてみると
さかしまの街が映っていた
でもよく見ると
私もさかしまに映っていた
反 ....
かきあつめて かきあつめて
真空パックにして送ります。
半年後の私に。
桜が散った頃に、
ふうを切ってあけて かいで。
いやいや、ポテトチップスのふくろみたいに、
ぷっくりまるくし ....
「金木犀」
ということばは少し宇宙的だね、って、そうやって笑った。
寒くなってきたね、星がよく見えるから。
長袖でも少し寒いくらいの朝と夜、それを理由に手をつないだりなんて、
そうやって、 ....
落ちてゆきましょう
僕はもう自由になるのです
靴を脱ぎ捨てて
そう裸足で
底のない暗闇へ
光の雫を弾きながら
垂直に垂直に
風はいつだって僕の敵だった
髪を服を乱していたずらに
....
さあ 耳を澄まして 心を静めて
金木犀の香りにだまされないで
こちらをじっと見つめて
あなたの手のひらにのっている
この罪は何の罪?
そう 口を噤んで 囀り止めて
秋桜の可憐さにま ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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