一日というものが
こわいほど
早くに暮れる
きっと人生は
序章から終章まで
風にめくれる無数の{ルビ頁=ページ}を
一瞬のひかりでつらぬく
一冊の本
一日の終わ ....
空気が乾燥して
映画館までの道のりは、西部劇の決闘シーンやうに砂ぼこりが舞ってゐる
モギリは陰気な女だった
人差し指を立てて「大人一枚!」と言ふと「3800円」と応へた
「いや、特別席 ....
青空にみかん
青空にティラノサウルス
青空にプログラム言語
青空にまだ読んでいないラブレター
青空に西新宿
ああ今日も、東京都庁はお空の色に染まっていらぁ
バス停の近くで生まれ
バスを見て育った
バスを見ていないときは
他のものを見て過ごした
見たいものも
見たくないものもあった
初めての乗り物もバスだった
お気に入りのポシェットを持って
....
クズでのろまで何も出来なくて
中々前に進めない。
次から次へと先越され
雑用係を抜け出せず
黙って耐えて走るだけ
器量良く言われる事も終わらずに
怒られ泣いての日々 ....
僕の心に君の声が響く
強く弱く
遺伝子を浸して染めていく
激しく優しく
それは何百年も前から
そう、僕らのご先祖からだ
存在していた確かな事
世界中で何秒に一 ....
サイレンがゆく
都会ではあたりまえの
田舎ではとてもめずらしい
いのちに象があるならこの音だろうか
いのちが鐘の音であった昔のもっと前から
一羽がはばたいてあとはただ盛り上がるだけの鳩の ....
ちいさな惑星に
ぼくのナカミを移住させ
きみのナニカを移植する。
396の世界で
たくさんの遺伝子を
おどらせて
きみとぼくは
似たものどうし ....
部屋の白い壁に虫の卵が無数に生みつけられている。
卵は、こげ茶と灰色の縞模様のふわふわの米粒状で、9つずつ規則正しく円形を作っている。一面に散り、つぶれたような虫のしたたった跡もある。厭わしさに背 ....
言葉で嘘をついても
言葉に嘘はつかない
言葉は嘘から生まれ
言葉が嘘を産みだす
言葉を嘘だと認めた時に
言葉と嘘は切り離される
サイレントとループ。
無限と有。
サイレントとループ。
MGENとYOU。
「ハッハッハッ!私には睡眠薬等、効かないのだよ明智くん!」と怪人二十面相。(どういうシチュエーションですか? ....
おんなは遠い目で過去を抱き寄せ
目の前の蜘蛛の巣を左手で払う
おとこの喉元に爛れたくちびるを這わせながら
右手に掴んだ蜘蛛をおとこの口の中に投げ入れる
蜘蛛は驚きもせず
おとこの口の中に ....
それは 驟雨
我々は 再び
時空を追い越さなければならない
足早に車道を突っ切れ
大気の重々しい臭い
揮発油は燃焼を続けているから
注意深く
荒野の自然から学びなおし
そし ....
悲劇、というものがあるとすれば
ミルクの乾いたコップや
公園で逆立ちをする男や
尻を突き出し注射に怯える少女が考えられる
喜劇、というものがあるとすれば
冬の朝の凍ったパンとズボンや
....
「傍でいられたらそれでいい」
どんな顔でそれを言うの?
傷つくんだよ?
未来は明るくないんだよ?
上手に利用されてるだけかもしれないんだよ?
裏切られたんだよ?
....
言葉は不純
言葉は不条理
言葉は語りすぎる
言葉は限界ある有限
言葉は既に総てを語られた
沈黙こそ永遠
無なる予言を尊ぶ
…と、このように、結局僕は自分の伝えたいことを言葉でしか ....
詩なんて書けないと泣いた T
恥ずかしがりながらも書いた H
出逢う前から詩的な言葉をこぼしてた M
言葉の代わりに花を生けて返した N
綺麗な声で唄った Y
....
バスがほしい
だいすきなひとだけ乗せて
あのひとに運転してもらって
持ち物は
あたたかいブランケット
バスケットには
おいしいお菓子やパンや果物
シュワッとする飲み物入れて
....
あなたの一言一句全てが詩なのです
囁くような声で歌いながら
磨り減ったペンの先で
点と点を結んでゆく
誰かが残していった徴と
それを結ぶ行為の意味も
やがていつしか変わっていくだろう
触れたぬくもりは
テキストよりも映像 ....
頭のいいふりをしないでください。
文語調などの古くさい言い回しを多用しないでください。
やたら難しい当て字とか
常用漢字以外の漢字
最近知った難しい言葉等々を使うのを止めてください。
俺に伝 ....
午前零時の産声が
真夜中を、とおりすぎて
青雲でゆれていました
しかしながら
その姿を見た者は
だれひとりとしていなかったのです
川岸に転がっていた小石を持ち帰り
庭のすみっこに置い ....
俺、ザムザ
丸くなって寝ていたら
海老になっていた
エビちゃんになってしまったから
もう
仕事には行かなくていいのだ
底に沈んで
苔の類をついばんでいればいーのだ
下半身をゆるゆる ....
キミが寂しいとメールをくれた。
ボクは泣きたくなるほど嬉しくて
ふさげてキミをからかう。
12個目の記念日が僕たちを包む。
ウェンディ、きみの深夜のブラウン管では、
空を飛ぶはずの円盤が、空を飛ばずにただの鉄製の円盤となって、海上をひたすら旋回している。
海上をひたすら旋回している。
ウェンディ、Wend you ....
人が大勢居ます
彼らの表情からは感情が読めない
ねぇ、どうしちゃったの
貴方の目には何が写っているの
貴方は何を聴いているの
何故か涙が出てきた
哀しい
彼らの姿は
彼らは今も ....
(彼の手によってもたらされる気持ちの悪さは、少なからず私の子宮辺りで産声を上げていた。
それらは私が芯から疼く度に鼓動を募らせるのだが、しかし、その心臓である彼の脳髄 ....
さあ 凍えそうな真夜中に
今すぐ外へ出ていこう
錆び付いた街は
今 全てが 凍りついててさ
人も 時計塔も
口うるさい 君のママも
今はきっと 夢の中さ
誰もが 忘れ ....
形あるものは変化し続ける
この心も絶えることなくロックンロール
あの叫びはどこに辿りついただろう?
もう、戻らない夏
時間がたつほどに輝いていく思い出たちよ
あの喜びの声 ....
もみじが降ったらもみじ雨
木枯らし吹いたらもみじ雨
散りゆくもみじは慈悲深い
秋を大事に抱いてる
大事に抱えて舞っている
冬にその身が凍えぬよう
春に花粉にまみれぬ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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