生まれたことに意味があるなら
意味を失ったたくさんの人々
彼らは喧騒に紛れて消える
生まれることに許可がいるなら
許可を更新するのは自分以外の誰か
おめでとうと謳 ....
隣で寝ている
君に触ってみる
この頭で考えてるの?
この温かさで
この冷たさで
この柔らかさで
雨の降る夜
マンションの入り口に猫
雨宿りしてるみたい
近寄ったら奥に入ってった
でも
見える位置で待機
こっち見てら
毛繕いして
寝転んで
そのくせこっちの動きには敏感で
一 ....
みなもがゆれるので
ぎちぎちと木の船はゆれます
のどかな光景に浮きあがる
つきは 泣いているのか
きもちばかり哀しそうです
とおい、ちかい、とおい
ほうきぼしの
しなる、ながくた ....
こうしてまた堕ちていく
前世、享楽的な奈落の底に
溺れて、泳いで、溺れて…、泳ぐ?
息継ぎの仕方は忘れたし
本当は最初からそんなもの知らなかった
水平線に沈む黒い太陽
灯台は ....
わたしは、あなたが思うよりも深く、沈んで、いる。
それは深海のようであり、深遠のようでもある。
あなたはあなたが嫌いで、いつも誰かを、装って、いる。
あな ....
仕事に疲れ果て
家路に着く
誰もいない
カップヌードを食べて
ベットに寝転がる
あー明日も早いんだよね
あー癒しが欲しい
あーうるさいテレビ
あーエプロンまいて夜食
あーお米何合 ....
「いつか高く飛べる」
「きっとあの空に届く」
希望は、
願いは、
理想は、
夢は、
果てしなく
そして
儚い。
あの日
飛んでみたかった空は
....
きみのナイフはきれいなナイフ
うすあおいろで半透明
ころしてくれといいながら
ベランダからは飛びおりない
きみのことなどどうでもいいが
きれいなナイフはほしかった
だけれどきみの返り血で
....
たくさんの鳩がいる中で
一羽が死んだと噂が流れて
ことの真偽を確かめるために
あらゆる鳩を捕らえてまわった
けれどここには様々な鳩が
無限にいるのだとわかってからは
ずっと一羽が見つからな ....
一、
きれいによせれば
はじめから
なかったことに
きずなどうそに
ゆうぐれがくる
ニ、
ていねいにぬえば
きずはきっとうそ
ゆうぐれがくる
うずくまる
三、
....
距離を置くことで
心まで離れてしまうと
君の気持ちを顧みずに
寂しさを押し付けていた
愛していたよ
自信は無いけど
傷付けあうために
出会ったわけじゃない
誰も ....
土砂降りの雨の中
目前の車窓にしがみつく無数の水滴
一人にしないで
そんな声がして雫と雫が一つになる
あちらでくっつき
こちらでくっつき
少しづつ重なる
おもみを増してゆく
....
071031
ゴム人間の負け惜しみ
ゴムの成る木をへし折った
臍のをのこをへし折った
伏し目の侍腹を切る
切った刀にご禁制の珊瑚玉
どこから来たのか ....
午前1時
待ち焦がれるは
君だけの着信音
部屋中に鳴り響く
君だけの着信音
気まぐれな君の事だから
「一時間も何してたの?」なんて
責められない
惚れてしまった私の負け ....
071031
近づき過ぎた関係性
近づき過ぎた関係性を
近づき過ぎた関係性を
近づき過ぎた関係性を
近づき過ぎた関係性を
近づ ....
***
ぼくに優しい時間と言葉が
さよならのむこうで
足踏みをしている
***
見知らぬ町で
仕事を終えて
ホテルにはまだ
戻らずに喫茶店
ひとり珈琲を
冷ましている
ひとからは
見えない世界が
誰もぼくを
探してはいない ....
一日まるまる泣き腫らしていた
空が 今日は朝からルンルンの上機嫌です
季節のながれは
ひそかに映しだすのでしょうか
そのひとの ....
という、会社からのアンケートがきた
匿名で書けるから
日頃から思っていることを好き放題書いてやった
業務多すぎ (#゚Д゚)ゴルァ!!
....
過労死続出ホワイトカラー 今だに薄給恐ろしい
君の頭の中には良心あるか 俺の仕事はデスマーチ
やる気も見せない労務省 生気もぶっ飛ぶ残業地獄
内閣自慢のホワイト・カラーは 給与削減60兆円!? ....
あ、あー
本日は晴天なり
未来を励ます晴天なり
朝から鱗雲が光ってら
天高く馬肥ゆる秋
わが家に男子生まれる
あ、あー
本日は晴天なり
未来を励 ....
赤と青の夢は
光を含んだ夜の町へ
門番は猫になり
月を三日月にするため
爪を研ぐ
削り取られた月の粉
赤と青を包み込み
夢は一層夢となり
あの人は見えなくなった
そし ....
「死にたい。」なんて云って本当は生きたかった
knife
ナイフを汚した血の文字で書いた其の思いは
誰も傷付けたりしないし
ナイフから零れ出した真っ紅な液体、其れは
....
誰かとつながっていたかった
ひとりは嫌だった
そのために
偽りの名をつかって
この電脳世界という海の
情報という荒波の中を
藁をもつかむ思いで泳いだ
自分と似た人がいてほしかった ....
傷の手も
傷の足も
なくしたくない
破壊
それのみ
それはかわらない
疲労も
苦痛も
わすれたくない
激痛
それだけ
それしかのこらない
のこっていない
遮るように滞 ....
「 あさって帰る、戸締り頼む。」
親父の書いた太い字の
メモはテーブルに置かれ
日頃にぎやかな
家族みんなは婆ちゃんの
米寿の祝いで熱海に行って
ひっそりとした家の中
....
産まれたのは透明な冬
冥王星のなまえをもらった
彼女は海に飛び込む
後姿は蝶の背骨
白い指で息を止めても
朝はきっと来ない
細い髪がやわらかくゆれる
スローモー ....
仮想世界の猫は
煙草をくわえて
色づきの悪い空
ばかり見ている
裸の水色人形は
壁に視線を向け
半永久的幸福を
指に感じている
依存的治癒音楽
による不治の病
鳥の音が橙色 ....
老夫の胸に
長い間蓋を閉じていた
遠い日の戦
時折今も夢に見る
モノクロームの場面
白飯を掻きこんだ後
張り詰めた空気の部屋で
就寝前
心細く母のことを語らいながら
....
4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425 4426 4427 4428 4429 4430 4431 4432 4433 4434 4435 4436 4437 4438 4439 4440
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.84sec.