金は純度が高いと
弱いものです。
鉄は炭素を入れると
強くなります。
鋼はさらに純度が高くなり
不純物が減り
使いやすい鉄となります。
柔軟性が増します。
人はたたかれ
たた ....
─ぽつぽつ
ぽつぽつぽつぽつ…
雨が降り出した
空はいつでも私の味方してくれる
でも、そうやって優しくされたら
また涙、溢れてきちゃったじゃない
─ざぁぁぁ
ざぁぁぁざぁぁぁ ....
ランチのあとについてきた
小さなニューヨークチーズケーキに
君は幸せそうな顔をしてた
コーヒーの苦みを
よりいっそう素晴らしく思うのは
君が喜んでいるからかな
鏡の中 はしゃいで ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている
田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い
手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
四国の夜
ひっそりとしています
ひっそりとしているのは
夜ではなくて
わたしなのですが
宇宙のどこか小部屋から
その魔法なら知ってます
四国の夜
....
おまえは
高速道路の路肩で
立小便をしている神様を見かけると
いつも通り過ぎざまに
ショットガンで撃ち殺していたね
いつか罰が当たるぜって笑っていたら
本当に罰が当たって
高速道路の ....
水の空の
あおむけの
限りなく分かれる
さざめきの無の
道標を欠く
夜の星狩り
蒼にひらく
火照りの腕
油の片手
灯すまもなく
指はかがやき
荒れ ....
三日月が降らせた星は
角砂糖のようで
アタシをわくわくさせた
あしたのことなんか
いいや
そんなふうに想いながら
星見夜月のシロの中
角砂糖の星は
カラ ....
卵の殻に閉じこもり
曲線の中で眠りたい
白い闇に包まれて
総て忘れて眠りたい
いつか彼が
窓枠にもたれかかって
初秋の移ろいを見つめていた
そして手を振った
優しい時間があったこと
思い出していた
雨が降り続いていた
ぱらぱら
窓の向こうで泣いていた
昨 ....
クライヨル
あやまりたい
星空も曇る
抱きしめられる
ダカレテイル
きみの影
ほぼ最悪の未来のように
きみの頬
ただ最愛の肉片のように
ク ....
嘘だ
そう きっと
海は母で
太陽は偉大で
緑は大切
もうずっと伸ばした前髪の隙間から最期を見ている
体の表と裏がひっくり返れば簡単だ
嫌でも目に入る
張り付けになって隅々 ....
君とあるくいつもの道
君とはなすいつもの道
ゆっくりあるいたり、ちょっと走ったり。
水溜まり跳ねあげたり、
同じ学校の人に冷やかされたり。
....
唇に詩をのせましょう
『私』を隠す化粧のかわりに
唇に詩をのせましょう
いつもの仮面をはずして。
....
明日きっとこの時間に思い出す
描写するなんてとても簡単なこと
次から次へ浮かんで消えない情景は重なりあって
何枚でも頭の中で現像されていく
三拍子のあの曲を君が口で真似てみせた
そ ....
070530
イルカの肉を食用にして良いか
そんなことを言われても、
答えに窮す。
(イナゴは食べたことがあるけれど
(ゴキブリは見るのも嫌 ....
黄色い? そうかなぁ
赤いの? そうなんだぁ
緑がいいなぁ 僕は
眩しいのが好き? 明るいだけでもいいと思うけど
ピッカピカに磨いて どうするの?
ふうん ....
キミとの思い出さえ なくなれば
こんな生活は躊躇いもせず
捨ててしまえるのに
あの頃に戻れる瞬間が来るのだと
どこかで期待して
寝台に潜りキミの胸を撫でる
見えない糸で心を縛らせて
....
街路樹をまたぎ
車道を歩き
寝転ぶ
浮遊感に満ちた気分がクッションとなり
アスファルトは優しい
主張の強いネオンも点滅することをやめ
自動販売機が定期的に息継ぎをしている
大量のジュ ....
忘れたくないのは
あの夜の
イソジン味の
くちづけ
海沿いの駐車場で
満天の星の下
一人で眠る
車の中
味のしなくなった
チューインガム
風に掻き消える
タバコの煙
....
もはや抱き枕と化した
その暖かな身体を
今一度確かめるべく君を喚ぶ
嗚呼あの夜もそうだった
無性に鍋を喰いたくなり
君を喚んだんだ
僕は独りで眠れない
とりわけこんなに寒い夜は僕 ....
もう大丈夫
なんてごまかしてるだけ
心配かけたくないもの
気に病ませたりしたくない
会いたい
なんて一度考えたらもうおしまい
今の今までおさえてた気持ちが
みるみる溢れて
まだ ....
071106
一日の議事録
を
つけるつもりの日記帳の
漢字変換
疑似録の誤変換が
幻の雉を呼ぶ
藪の中の
雉の鳴き声が
虚空に木霊して
いつ ....
文字が独自性を持って叫ぶためには
一体何が必要なのだろう
あいうえおだろうが
藍植え男だろうが
愛飢え雄だろうが
音は全く同じなのだ
五十音の中で五本の指に入るのは
あいうえお
....
{引用=
いいつたえられているむかし話がある
むかしむかしあるところに
氷でつくられたある高い塔のてっぺんに
それはそれはうつくしい緑の袖のお姫さまが閉じこめられておりました
}
「ロ ....
紫の花、
紫の地平、
そんな場所の夢を見ていた
行ったことのない場所なのに何故か夢では鮮明だった
あれがラベンダー畑っていうのなら
天国に似ているなと僕は思い
夢からさめてまだ夢
で ....
俺は黒いマントを身にまとい
大空かけるならず者
ニンゲンは俺たちのことが嫌いだが
俺もニンゲンが大嫌いさ
なにしろ奴ら
俺たちより黒いマントを
心にかぶ ....
窓枠で切り取られた星空を、さかさまに見る。
諦めたその瞬間から、雲の速度がおそくなる。
此処からじゃ、地平線は見えっこない。
限られた世界の端っこで、広がる星空に託す願いは、き ....
おいで
全部渡さないけど
全部あげるから
ため息はどこにも行かないで
きっと足元に溜まっていく
足の先が冷たいのはそんな理由
もっと積もらせたら
心は何も感じなくなる気がする
べつにそんなこと望んでないけど
二日前 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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