赤い夕暮れ

心の弱さや脆さに僕が行き着いた先






悪魔は涙を流し
お前の一番の味方に
なってやると

ある書物では
悪魔の涙は
死への誘引の
罠である ....
僕と君とはよく似ている
多角光に分けられた 
花のように咲く
いくつもの君

ショーウィンドウのマネキンを追い抜いて
洋品店のか細いミラーを横切って
カフェガラスの水面を渡ってゆく
唇 ....
目配せを!

広く 薄い
鈍く沈んだ
充血した目で

この曇天から
見つめ続けた 
梵天の瞳

遠くまばたきをしている
曇りの灰降る 夕に

大きく息をして
大気に散る 闇 ....
生きる自由があるのなら
死ぬ自由があるのです

いつどこでどんなふうに死ぬか
私は選びたいのです

いまこのときは
私の望んだものではないのです
玄関を入るとまず見えるのは
脱ぎ捨てられたあなたの靴
そっと並べる度、思い出の数も増えていくの

その先に長く永く二人の愛のごとく続く
実はたった2.5メートル程の廊下

両端に1つずつ ....
いつまでも俺は
ああふらふらと
ふらふらと歩く
どこへ行くでも
帰るでもなく
会うべき人も
成すべき事も
無い
ただ当てもなく
知らない道を
知ったる道も
ただ当てもなく
ふら ....
この世の中をそれぞれ
弾くだろう
紫の 世界は全てひとつ
であった愛を ここに掲げて

言い訳を言ってしまう だけど
惨めで

この木の下で考え始めたら
君が 輝いている
いつだって 僕らは黙っている
いつだって 世界は嘘を吐く
いつだって 僕らは泣いている
いつだって 世界は色が無い

手紙は読まずに燃やしてくれないか
思いの断片など今更何になる

心 ....
罫線のパントマイムを観測する
午後三時十一分
抽斗の中に漂う真珠色の憂愁に呼応して
ぶれてゆく窓枠
書棚のざわめきが
微笑んでいるソファの方へ吹き寄せられる

白いカップのアールグレイを ....
黒板の粉が
午後の日差しの中で踊ってた
あたしもその消された文字の一粒で
キラキラと笑っていたんだ

ブラウスの隙間から
風がこぼれないように
37℃の痛みを飾って
眼鏡越しに見える世 ....
明日はマンデー
次はチュースデー
次はウェンヅデー
次はサースデー
次はフライデー
最後にサタデー

ダイエーでクレープ食べてこよう!
語らないでいると
ケニアがある
暗闇の中
愛美が物語の続きをせがんでいる
言うなれば足だ
五本指のソックスで
地表が埋め尽くされていく
人に理由などないように
人であることに
理由な ....
ニューヨークの地下水路にはワニがいて
白い鱗で覆われたそいつは真っ赤な瞳をギラギラさせていつも獲物を待っている
だからニューヨークじゃ死体の処理には困らない
マンホールの蓋を開けてそこに放り込ん ....
 
秋の寒風の中
季節はずれの
蕾はまだ堅く
 
花弁は綻ぶのか
はたまた咲かずに
散ってゆくのか
 
 
秋の陽光に暖められ
懸命に生きるその華は
優しく、しかし凛々しい姿を ....
密接に造り上げられた景色も
回転速度をあげたなら
すぐに抽象的になっていく

ぼかして
ぼかして
気持ちに素直になればなるほど
薄め方を探している

適度な距離は
 ....
あのひと。
冗談まじりに
笑えないの
って
言っていた。

けれど
あのひとの笑っている顔は
何度か見たことがある。
少なからず、笑わせることは
できるみたい。  ....
彼女はそこに居るのに
不確かで途切れがちだから
そこに居ないみたい

{ルビ皹=ヒビ}の入った世界に
うつ伏せで
静かに極力静かに

目が閉じるのを
待っている
端 ....
冷たいアクアリウムの床は濡れていないのに濡れた色をして
あたしたちの足音を消してゆく
透明な嘘の輪郭に包まれた
透明に眠る魚たちの呼吸は泡となり嘘の空へと昇る
あたしたちはぴ、ぴとその輪郭を辿 ....
  少女

 少女は
綿工場の傍に立って
 雀の巣を抱いていた

 遠い日の写真のように
 いまも僕には思えるのだ
 
 綿工場が疾うに死んでいるのも
僕は気がつかなかった ....
電話を鳴らしても出てこない
呼べど叫べど来ない風景
あの景色を見たい
写真より広く範囲を捉え
動画より物を捨象する
この目で構築された世界を
浴びながら景観を走りたい

電線が感覚だけ ....
ずっと
背伸びをしていよう
10センチだけ高くなる
視界に
感慨があるうちはそうして

ただ一列に並べられた
交差点は
信号機は
佇んだ
その左折標識を

そこは明るい
そこ ....
あの頃に戻れるとして
(時計の針が逆に回ったとしても)

ここから
あの頃に戻る旅程に費やすものと
これから先に進む時間とは
夕焼けの回数ぐらいしか
違いはないのです

つまり
生 ....
はじめて泣いたのは

誰ですか

僕ですか

あなたですか

宇宙ではじめての涙を

空間の住人たちが

移り変わるのを見たひとよ


ねぇ、シャンプーってどれ

ぼ ....
楽しそうに微笑むね
嬉しそうに笑うね
優しい顔で悩むんだね
キレイな顔で泣くんだね

丁寧にカレーを食べるんだね
熱くなさそうにコーヒーを飲むんだね
先週挑戦して失敗したカルボナーラ作り ....
お前なんか死んでしまえ!



『死にたい』と言っている時のお前だけ死んでしまえ!



『生きたい』と願っている時のお前まで道連れにするなんて許さない!
ついさっきそこにいたのに
今ここにいた

瞬きの瞬間
別の世界に紛れ込んでしまう気がして

ジッと目を開け我慢した
三分と持たなかったが
おかげで俺はここにいる




空は ....
戻れない時間に眼をこらして
お前は明日への抜け道を探そうとしてる
新しい場所へ踏み出す勇気が無いんだろう
明日がいつかの焼き直しみたいになっちまうのは
紛れも無いお前自身のせいさ
 ....
夕映えを湛えた水面は
紅葉の最後に火照り
林に、ひっそりと隠れて

  雲場池

湧き水の注ぐ豊かは
常に清冽を極め
水鳥の、
その羽根の下にある深さを忘れさせる

黄色や褐色の ....
細胞のしかく・てん
から線を引いてみる
遠く遠く
君の耳まで

白濁する土手の上には、昨日と今日と明日の車輪

細胞のしかく・てん
から伸びる線で
三葉虫の形を描く

遠く遠く
 ....
こんな寒い日は晩酌だ。

やっぱり熱燗だ。

風邪引く前にあったまれ。

さてもさても

くしゃみを横隔膜の痙攣と教えたもうた母上に乾杯!
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
陽光かたや 剛007/11/11 17:31
鏡の中の現実107/11/11 17:20
梵天(ブラフマン)アハウ7*07/11/11 16:14
ANNA007/11/11 16:05
或るオンナの気持ち智哉207/11/11 13:49
1234udegeu...307/11/11 12:45
歌詞順星107/11/11 12:20
function(x)000007/11/11 12:13
室 内塔野夏子7*07/11/11 10:59
透明だけど、在るku-mi11*07/11/11 10:25
今日はサンデーペポパンプ6*07/11/11 9:47
たもつ1007/11/11 7:23
アリゲーター風見鶏307/11/11 7:06
華、夢、道標秋桜107/11/11 6:23
「嘘ひとつ」菊尾0*07/11/11 5:16
「あのひと。」007/11/11 5:15
「お気軽に」2*07/11/11 5:10
水族館の日サトリイハ8*07/11/11 2:54
少女ノボル207/11/11 2:48
木屋 亞万2*07/11/11 1:19
ここから先は月見里司107/11/11 1:08
ここへは戻らない三百六十五の理由たりぽん(大...807/11/11 0:48
宇宙ではじめての涙を吉岡ペペロ207/11/11 0:17
みちのきみ智哉207/11/10 23:53
死んでしまえサル007/11/10 23:49
合間に佐々木妖精2*07/11/10 23:36
卵の焼き加減に対して語ることがあるとするならばだホロウ・シカ...2*07/11/10 23:22
雲場池、入水銀猫15*07/11/10 23:10
遠い日サトリイハ4+*07/11/10 23:04
とりもあえずも短角牛007/11/10 22:11

Home 戻る 最新へ 次へ
4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397 4398 4399 4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425 4426 4427 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.78sec.