今日は 雨
傘さして街中を歩く
水たまりに広がる波紋は
ゆっくりめのリズムをきざむ
蛙の鳴かないこの季節には
お決まりの「曇の日ソング」を口ずさむ
空を仰ぐように足 ....
例えば変に糖質を多く含んだこの雑酒が
今年採れたてホップの絞りたてのビールだったなら
こんなにも虚しい気持ちにはならずに済んだのか。
ある日突然 捕らわれの身となってしまった小鳥
昨日まで あの大空を飛んでいたのに
今は 小さなカゴの中
何が起こってしまったのか よく分からないけれど
ただ
....
いつの日か必ずと言っていた言葉は、
いつの日か言っていた言葉で必ず終わってしまう。
僕はそのいつかを信じて、
いつかの人になっていく。
大好きな人の肌に唇を押し当てるのが好きで、
その熱と、鼓動を。
生きていることに感謝する。
生きていたことに感謝する。
熱と鼓動を確かめる。
余計なことをすべて省いてしまえば、生きるとは ....
きっと何処かで眺めていた
吐いた撒いたのこの事態
そう簡単に逃れられる物なのだろうか?
いつか尋ねてみたい
そう簡単に忘れられる物なのだろうか?
いつか実感してみたい
この ....
しかし、私の名前は、今はまだ明かせません。
堺さん?
私は過度のコレステロールで、内臓器官に負担をかけたくないのです。
堺さんでしょ?
私は睡眠中に右上腕部にミミズ腫れを作ってしまうこともあり ....
街が凍る
どこまでも白く輝く
ここではカラスも鳴かない
太陽の乱反射でビル達が輝く
キラキラ
キラキラ
美しくも冷たく
吐く息の白ささえ悲しみを連れてくる
....
やさしい人に出会ったの
笑顔が素敵で
時々いじけるわ
大きな孤独をはらんでる。
あの人が不安な時は
いつも布団を被って縮こまる
暗闇で光を抱えてる 小さな子供みた ....
今日の空を見て
不気味な笑顔を
浮かべた君を
僕は
きれいだと思ったんだ
雨の降る夜
君を抱いて
そっと見つめた空を
ふと思い出す
明日、晴れるかな
....
今まで何も成し遂げられなかったし
これからも何もできそうもない
物事を成すためには才能か努力が必要だろうが
そのどちらもありそうもない
幼少のころは利発な子供で
機知や学習能力を賞賛され ....
犬が走り回っている
犬と犬が
たったかたったかと
飼い主の目を盗んで
逢引きに出かけたのかもしれない
たったかたったかと
路面を爪でかく
犬特有の足音
保健所に ....
途切れた旋律
耳を塞ぐ
暗闇の中
声もなく君を呼ぶ
反響する残像
離された手は
鮮血を欲す
あてがわれた切っ先
鈍色に光る月
反射する斜面
饒舌な沈黙
額に飾 ....
電車の中の年老いた鳥、ランコさんランコさんあたし胃カメラ飲んだのよ、ベージュのレース、そう、田島先生、優しかったワお上手でね、しわがれた声、ううん、つらくはなかったワ寒天みたいでねチュルっと、 揺れ、 ....
シルバーキャットは元気が無い
どうしたどうした虚ろな目をして
どこか遠くを見ているところか
何か飲む物でも欲しいのか
生きてる風に見えなくて
池に沈めて斜め切り
水が揚がれば元気も出る ....
小さな頃に見上げた木
いつの間にか光に消えて
ぬるい陽浴びたシロバナも
今では姿を見かけない
手を出しては駄目なのよ
掴んで壊してしまうから
ほらね。
雲よりはかない水に ....
自然のクロスワードパズル
符号の一致
言葉の袋小路
迷宮から帰らねばならない毛糸はある
背後の薔薇の茂み
静謐の聖櫃
今は裕福な浮き世
芸術家も浮いている
個人主義
代議制民 ....
わからないならぶん殴れ
未完成でも投げつけろ
孤独な二重窓に切なく空を見上げる他人を
窓を砕いて投げ飛ばせ
怒れば良い 叫べば良い
泣いて良い 寄り掛かっても良い
....
瑣末な日常が、疾走する。
その調べは、幻想。
切実な言葉が、疾走する。
その影像は、幻視。
それじゃあ、バイ、バイ。
傷するまえに、ね。
透明な。
哀しみ ....
たまったものを
スッと抜いて
僕は君に言う
「愛している」
ジュワジュワのスポンジ
水分を絞りとったまま
乾いた言葉を吐き出す
君を傷つけて
内臓すら支配したいって ....
二本目に火をつけても咽せなくなった。
屋上は広い部屋に過ぎず、
大きく見える飛行機も壁紙のようなものだ。
カッターシャツが二枚、
影を落としている。
(羽虫がまったく入ってこない。
四 ....
その夜に刻印は無い、とくにこれといって
しんとした冷たい、しんとした冷たい―隙間風が入り込むだけ
綿毛のように逃げていった古い名前と
綿ぼこりのように積みあがるいらぬ記憶
街路を通 ....
洗剤のにおいがしてる
君のこころをくりぬく
ヘッドフォンをして
世界の音を閉ざす
いくつもの色
パレットに取り出して
さあ何を作ろうか
時間が過ぎていく
サイレンサーつけたまま ....
俺は自覚的なアル中予備軍
アルコール度数1%あたりの価格計算する脳内そろばん
コストパフォーマンス的な発想
これはアル中への
第一歩といえよう
もしかしたらすでにアル中なのかな?
手とか震 ....
もし
人の歴史は時間という名のベルトコンベアーに乗って
その中で
創ったり壊したり
与えたり奪ったり
拾ったり捨てたり
消したり遺したり
愛したり憎んだり
慈しんだり蔑んだり
誇 ....
その頃田舎で独り暮らす老婆は
畳の部屋で湯飲みを手に
炬燵の上に置いた
一枚の白黒写真をみつめていた
身に纏う軍服と帽子の唾下から
時間を止めたまま今も微笑む
あの日の息子
....
煙草って
吸ってる人より、その周りにいる人の方を
早く殺すんだって。
嗚呼、それでもいいなって思えるの。
貴方の煙草になら
殺されてもいいって
そう ....
あなたの横顔が懐かしく、
僕は手を伸ばしてみたのです
南風にただよう
幸福のかけらのようなもの、
あなたの日傘をにぎる手に
すこしだけ集まっています
なれない革靴から
愉快なメロ ....
僕らは秩序の形而上に生を受け
混沌の形而下にその雫を埋めていく
ねぇ
いったい
何度生まれ変わったら
猫にしてくれるの
日だまりの神様
おしえて
財布とケータイ ....
太陽を覆う
指と指の隙間から
光がこぼれる
影ができるその横では
光がつくりだされている
指先からつくりだされる何か
それが魔法だったらなって
思っただけさ
4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397 4398 4399 4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425
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