元気が無いのは
いつもの事だって分かってる
君が他愛も無い夢に敗れて
何かを見つけ
何かを拾い集めて欲しいと願うのだ
そしていつの日か
憂い無い日が ....
薄く張った氷を持てば
指先では融解が始まりしかし
輪郭は鋭として保ち
朝焼けに透かして見れば
陽光が滲むのだ。
そうか おまえにとって初めての朝陽だ。
ぼやけた太陽 ....
何色もの絵筆を洗った様な
川の底に積み重なる
限り無い顕示欲
夜更けの鼓膜を這う
暴かれる為に在る嘘の
衰弱した響き
愛する人と見知らぬ人の境目を
見失わせる極日常的な失意
....
白猫
――=1より
黒犬
涙量-(36.5℃+35.7℃)=空
=0
また
ボーダーの彼=2シンメトリーの彼
となり
Fen ....
ほんとうの事が知りたいけど
正しいかどうかはどうでもいい
つまり、とりあえずは磁北を信じて
夜どおし動かない星を探し出す
北極星、と呼ぶのは僕たちだけで
イトスギ達にはきっと別の呼び名がある ....
もうそろそろクローゼットから
暖かいコートを取り出そうかな
年々早くなっていく
気がつけば、と言う意識
去年の今頃を思い出す今日のように
この前もそのずっと前も
繰り返していたんだろう ....
吉野家でじじいがぶっ倒れていて
救急隊員と警察が何人か集まってた
どこか弛緩したような空気
まあこの人らからすれば日常茶飯事なのだろう
また道往く人は無関心で
じじいがここで死のうが復活しよ ....
跳んでみろ
ちゃりんちゃりん
持ってるな
最近のかつあげは
小銭じゃないらしい
もしもの対策に
ポケットにグロッシェン
いっぱい用意していたのに
グロッシェン
公園のゴミ箱に ....
飴色の過去に浸る君に僕は言う
『ねぇ、果ての存在を信じる?』
ひび割れた壁を伝う光に手をのばして笑う
『ない、ないよ。そんなものただもとの位置に戻るだけだ』
背後から ....
小さな袋をふたつ
満たした春の匂いは
衝動をさらっていくのには
充分すぎる
一度に押し寄せてきても
ゆっくりと迫り上がってきても
最後は同じところに
吸い込まれていく
ねぇ今
....
今年こそ
サンタさんの お手伝い
したいと思ってたんだけど
まだまだ力不足
家にいるよ
雪の結晶
光
三次元の万華鏡
夜空のスクリーンに映し出す装置があるんだよ
....
黒目勝ちな瞳で
何を 見る
天然の朱に彩られた唇で
何を 語る
平らな胸に秘めた
紡ぎ事を
誰が知るだろう
揺れる花に
想いを寄せた日
誰かの幸福を祈る
....
「比べてみよっか」と
あなたは笑って手を広げた
重なった五本指の向こう
あなたの笑顔がまぶしい
*
丁度指先三本分
ふたりの距離を
一気に埋めてしまいたいような
もう少 ....
***
いわゆる
よりも
トーテムポール
まずは
この感情
***
酔っ払った サラリーマンが
頭に ネクタイを巻いちゃうのは
お酒でふやけた脳が
流れ出すのを防いでいる
もしくは
酔っ払った脳を戒める為
かもしれません ....
自慢話うまいひとって羨ましいな
自分のこと話したくても
つい口ごもったりして
自信が無いだけなのかな
たとえばカラオケに行っても
わたしの番になると
他のひと達世間話なんかはじめた ....
わたしは言葉で絵を描きたい。
絶妙に混ぜ溶かした絵の具を絵筆に取って
キャンバスに描きたい。
夕陽を笑顔を、想像の世界を。
わたしは言葉で音楽を奏でたい。
一台でオーケストラの音を全て出 ....
夜空を輝く星の名前は
誰も知らなくて
世界の外には果てしなく海が続いていると
確かに信じられていて
路地裏で独り 蹲っていた
微かに北極星が動いた気がした
冬の寒い日にレコードをかけれ ....
僕は音のない森の中で
語りかけていた
それはかつての恋人だったり
疎遠になった親にだったり
亡くなった姉にだったり
これまで出会った人達に
とにかく僕は語り続けていた
その間当た ....
19歳とハタチの間に引かれた一本のライン
昨日までが子供の私で、今日からが大人の私
そんなのおかしいんじゃない?
だって
昨日と今日じゃ、私は1ミリも変 ....
どうしてだろうと 口に出すときには もう
半分ぐらい答えを知っているのだ
ただ、
その答えがあんまり泣けるので
海辺の砂地にまぎれてしまえばいいのにと
思うのだ
船虫 ....
朝食のバナナをほうりこみ
口をもぐもぐさせながら
ねぼけまなこで
汚れた作業着をはく
ポケットから取り出した
昨日の悔しい仕事のメモを
丸めてゴミ箱にすてる
窓から ....
反骨の精神、それは
押し競饅頭の競争社会を
蒙古斑のヲシリで乗り切る事。
ストレスの溜め過ぎで外部不経済を
起こさぬ様、ビフィズス菌を常日頃から
....
車のなかで吸い込んだ夜気と煙が
真っ赤な嘘だったら、もしそうだとしたら、
一体、煙の何パーセントがメロディで出来ているのか。
芯の抜けたロウソクに再び炎をともすには、
かざした手の平を何と呼ぶ ....
あなたを自分の中に招き入れる自信はないくせに、
あなたに土足で踏み込む私。
自分勝手でどうしようもない。
あなたのそばに居たいのに、
あなたを傷つけよそ見ばっかり。
後戻りできなくなってきた ....
071113
夾竹桃の種を
茶封筒に入れ
芽が出るのを
待っている
トンボ眼鏡の
オジさん
どこから来たの
赤い花弁の緑色
そ ....
何かを掴もうと 手を伸ばしたら
逆に引っ張られた
欲しい物が手に入った と思ったら
精巧にできた まがい物だった
声をかけられて 振り向いたら
同じ服装の人たちが 手招き ....
緑色のクレヨンで世界地図を塗りつぶしたら
雲の轍が木々をざわめかせながらその緑を侵食していく。
カンヴァスの存在を知らない子供たちの
そのクレヨンを持つたどたどしさが、なんだか妬ましくて
私は ....
誰も知らない小さな広場に
誰も知らないサーカス、星をかかげて
青いテント 青いテント
少年は見つけた 舞台の上に
真昼の光線のしたたりを浴びて
少女が一人 くるくる回る
風のようなピルエッ ....
ぼくは真綿だった
たった一つの雫がぼくの総てを染めた
夕焼けはぼくを畏れさせ
きみのもつ昏さがぼくをひきつけた
棘はまるで無かったけれど
....
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