{画像=110508185714.jpg}
ほら肩に蟻がいる
友達の言葉に慌てて払った。
秋の陽射しの中、
落ち葉と一緒に落ちて来たのか、
払われた蟻は水溜まりに落ちてもがいていた。 ....
南氷洋に沈む熔岩を
星雲のマスゲームで嗤う悪魔
其の尾を尊信して舌先で撫でる漾に触れるエンゼル
暗雲の中で二匹を辟易し、繕う神
其を座視する我が眼
吾が葡萄色の ....
不安定に揺れる天秤の上で
天国と地獄が自分の存在を誇示するために綱引きをし
紙一重で保たれる均衡の中で
右往左往しながら振り回される
決められたレールに乗る台車の上に僕 ....
横たわったキミを抱き上げますと
いつもより少しだけ
重たく感じました
しな垂れる細い手足が
ぷらりぷらり、
裸足の先の爪に
月光の蝶が留まって
おります
青の粉を撒き散らしながら
....
美しかった言葉
怪物の中に
悲しみをまさぐる怪物がいる
彼方までの距離を測ると
すべて等しく平行で
いつまでも
いつまでも
途方のないまま
そんな父と母は出会った
+
....
宵にまかせてヒートアップして散々の
暗い今日の芸術とやらなんとやら
パラシュートが美しいと思ったきみはどうですか
ここんとこ
エスカルゴ、巻いて
ガムラン、さよなら、どうしてかこの心の中 ....
塔楼の守りを仰せつかって
此の世界を眺めて二十余年
まだ此の世の面白さも
遍く総てが美しい
とは認められないまま
君は知っている
昨晩降り注いだPH6の雨の沁みこんだ土塊の味 ....
口が過ぎたと思った頃には
既に時が過ぎていた
あなたは怒っていた
いつもとは違って
将棋のように冷静に言葉を並べて
私の非を問う
私は「ごめんなさい」と言った
相槌のように
....
{画像=110510225623.jpg}
貝殻に耳をあてると聞えてくる。
とおくのざわめきが結晶する。
さらさらとした燦めきを加えて、
こぼれ落ちる音たち。
世界と繋がっている。
....
ゴミ
おばあちゃんの黒電話
おじいちゃんの錆び鉈
遠いカレー屋のトッピング無料券
友達が残したワンカップへ花一輪
真っ赤に酔って潰れたマンサクの
ゴミ
ゴミ ....
太陽見つめたその刹那
わたしのこころはさざめいた
思えばいつしか世界は
夕焼け
きょうお地蔵さんのお掃除がまわってきました
あしたは雨が降るそうなのできょうのうちに行きました
雨が降る前のせいか、とてもあたたかい一日でした
お地蔵さんの屋根には蜘蛛の巣がはってい ....
主に感謝します。
主をあがめます。
主よお許し下さい。
主よ懺悔します。
ジョンレノンは
天国も地獄もない
あるのは天と地だけだ
と言う。
信じるものは何?
裏切らない人は誰 ....
味気ない庭に
晩秋はしのびこんでくる
柿の木の落ち葉と連れ立って---
そよとのかぜに対応しつつ
止まり木からとびたつ野鳥のように
....
虚
それは誰もいない町
ただ非現実な君を求めるのなら
それは変わってくる
青
常に時代の主役
いつもイキモノは求める それがほしいと
少し心が揺ら ....
妹はよくセックスは嫌いだと言った
「恋人も嫌いさ だって鬱陶しいもん 恋って何だろう ふん
そんなもんがあるとしてさ
・・・私さ ね 人が隣にいる体温が、熱さが好きなんだ
....
父の髭を剃る
一週間たった柔らかいのを
電気で剃るのは難しい
首など歯のあたりにくい所は
よく伸びる皮をひっぱて剃っていく
その薄くなった皮膚の下に
赤くて細い血管が透けて見える
こ ....
月の清けき夜
折からの澄んだ風が
波のように襲ってくる感情を
鎮めようと
湖面を撫でるように
一陣 通りすぎる
暗い森影からの
ふつふつと湧くざわめきにも
耳をかさず
震え ....
ありあまるくらいの
理屈と
たりないくらいの
理想。
もぅ。
こんがらがるなら
まぜてしまえば
楽になるわよ。
....
まったく違う、
それこそ何千億光年離れた星たちが、
地球からではおなじ、
星座の中に並んでいたりする。
ぼくたちの、
ぼくたちである違いなんて、
遙か向 ....
××い○○に △△を□□して
××く○○する△△を □□している☆☆
××の○○の△△が □□もなく☆☆し
××の○○しない△△に
××を○○していった
××い○○に △△が□□
×× ....
Think small
ワイドショーでは
毎日ひどいニュースが流れている
母親を殺した父親を殺した息子が
たった今殺されました
なんて、心寒い時代なんだな
だけどそんなこと
君を傷つけた ....
私の小指は
からっぽ
伝説を思い出し
くるり
ナイフを滑らした
赤い 赤い 糸をひく
―この先に愛しい人が待ってる
信じてた
大好き だったのに
....
{引用=
ぐらなでんふらっぷでるさるばどぉるあるめりあ
どれすでんがいなむおるとめらんそるとらむ
だす/れいん/ごーるど
くしゃなまはるごらいあすおるどらん ....
日だまりに揺らされて
ブランコに遊ばれて
重い鍵が子供の証と
疑う事もしなかった
首輪で玄関くぐったら
好きなご飯を作れるの
さみしくないでしょ?
つらくない
となりのせきは ....
***
いっそのこと
つき抜けようかとおもう
もう
ぼくは
不思議を折り返してはこれないよ
***
愛情は
小さな箱へ仕舞いなさい
透明で中が覗けるその箱を
大事に抱えておきなさい
互いの季節の変化
それに対応できなければ
形や色が以前とは
違うものに変わってしまうか ....
魅せられた
紫煙は揺れながら留まって
長い睫毛が
雨に濡れていた
足跡は誰かが持ち去ってしまう
望まずとも運ばれて行く体が
その振動に耐えられなくなった
嗄らす声の中身 ....
東洋の衣擦れの神秘
東北アジアの声
か細い娘たちの声帯が
鈍く くすみ 角の取れた 重い
エイトビートに乗り始める
ひとたび 音楽チャンネルを無造作に回せば
ロックエイジ 二世代 ....
ゴミを集めて暮らそう
ゴミに囲まれて暮らそう
ゴミは暖かい
意図がない
ゴミはあったかい
意図がない
ゴミを集めて暮らそう
ゴミに囲まれて暮らそう
ダンボールは要りません
....
4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397 4398 4399 4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.18sec.