ブルーを飼いならすこと。
ブルーに打ちのめされること。
打ちのめされたブルーを飼いならすこと。

その繰り返しの中で、
鳴るはずのない電話が鳴り、
鳴って欲しくない電話が鳴る。

執拗 ....
飲み干したカップの中、いつのまにか
紛れ込んだ蟻のリングワンデルング
嗅ぎ回り、手を伸ばし、無機質だけどリアルに
生を体現していたその稚拙さ
単純になりたいと思った、刹那だけ
求 ....
              雪のことなんか




                   忘れろといったって





        ....
午前四時の透明な気圏に
黒雲が闇を重ねようとしている
抗うように惑星が輝いたのは
いつも忘れてしまった季節
霧雨が街を満たそうとする
{引用=
   爪を立てる前のつややかな果実だ
   ....
これは明日のパンだと言われた
これは明日に辿り着く岬
丁寧に描かれたここは通路
これはあなたの横顔を書いたつもり
気遅れした線が
紙への浸透で変わっていく
並べられた額縁のそれぞれのう ....
水は軽くなり
あたたかくなる
その道を通り
音は離れる


緑が
水を洗っている
映る景は減り
やがて失くなる


短い香を捜す指
見つけられたものは燃されゆく
 ....
しじまというよりしじみの合間に
退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを
界面活性化させる
テレビなんぞを流してみても
太平洋の海面に渦潮が巻くわけじゃない
 ....
大きく息を吸って
そして吐こう

もう一度大きく息を吸って
そして吐こう

青空に瞳を向ければ
そこに無窮の空間が広がる
なんだかんだと小さなことに
こだわっても
大きく宇宙は広が ....
光があることにおどろいた
南側のドアをあけた時

光があることにおどろいた
闇を見つめることに慣れていたので

光を見つめて
まぶしさに目を背けそうになるが
背けずにいたい
太陽は直 ....
ほんとのことなんか何一つ言わないって決めてる

どうだっていいことばかり言ってる
どうだっていいことはたくさん言える
話題にはこと欠かないし
「お前って面白いなあ」って思わせて
話を詰めて ....
あめよ逃げないで
白々しく霧、すとおむ。影ない静かすぎてこわい
炎よりもゆらぐゆらゆららいあい今あいされない

この胚は縮こまっている
この肺は誰にすくわれる

ツェロの弾く音だけが
 ....
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ....
 The most we know have gone;
 Only a few we know remain.
 We hate and dislike ,
because we human. ....
私たちはゆくのです

 くさって
 くさって
 くさって ゆくのです

とんで 
ひっかいて 
しなだれて 
ひらいて 
しおれて 

つんざくような  ひめきをきくのです
 ....
君のその嘘っぽい振る舞い
きらいだ
いつだって つまらなそうにして
きらいだ
いちいちバカ正直で
きらいだ
少し前の自分のようで
きらいだ
今 間違っているような気がして
ごめん、だ ....
不思議な夢のなかを
幾つも走り抜けると
夜が明けていた
あのひとの笑顔が
眼裏に追いかけてくる

卒業式の気分で
この朝を見ている
雲は白く輝き
空気は青く澄んで
どこまでも続いて ....
私は私の願望を止める術を知らない

変身願望 それは 夢見る魚

発狂願望 それは 路上に飛び出す猫

破滅願望 それは 膨らみ続ける風船

変態願望 それは ちょっとした隙間

 ....
好きなのに
あなたに
言えなくて

愛しているのに
あなたに
言えなくて

はじめて
キスした
ときめいた
胸の鼓動

あなたに
プロポーズされ
戸惑っています

恋 ....
古いレコードを聴いていた
早春の雨が 窓辺を濡らすこんな夜
がらんどうの部屋の中 
響き渡るジャニスの声


君がとても愛した曲
理由がわからないといって
怒らせたこともあった

 ....
もう、キミの色は

忘れてしまったよ、

上から上から

何度も塗り潰したからね。

痛みだけがココにある





青い空

黒い海

黄色い車

赤いギター ....
ルビーの輝き 妖艶の肢体に
クリスタルの瞳
山猫の佇み
都市の野性に
ちらりと流す目 凍てついて

世界から山猫が消えて
この人界に生まれ変わり
猫の魂(たま)たむける
優美な肢体の ....
知らない所にひとり行ったら

まっさらに泣けるとおもっていた

なんて安易な

なんて陳腐な

擦れてひりひりする傷は

リアルとわたしを因果の箱に入れた
あるいは、その時の感傷、ではなくただの、感情、心の
剥がれ落ちた、かたち、そのおもてを上塗りするように、
すべらないように、注意して、歩いていく、と、見えて
くるものは、「私」のかたちとしての、 ....
人波が隙っ歯に駅のホームを行く
あらためて見れば鉄箱に
みんな乗り込んで葡萄の房のような
それくらいの密度で
つぶれて貨物列車だ
果汁に似せた
澱のような

きらめいた
それぞれの
 ....
今日、二十歳になる君が、初めてドアのたたき方を知る
マナーなんてない、ノブを蹴破る
後ろ指差して笑うやつがいる
警官は君の腕をつかむだろう
引きずられながらも鳴り響くベル
鉄、屑、なんて呼ぶ ....
ふと あなたに呼びかける声がある。
あなたはコーヒーカップを置き
(あるいはオンザロックグラスを置き)
戸口を出てゆく。

   外はあなたにとって
   いつも意外な季節だ
   たと ....
薄暗いホールで揺らぐ人波はしだいに一点をめざして渦を巻きはじめた。
彼女は裸足で、ざわめきに身をまかせている。廻れば廻るほど渦の中心は深く沈んでいく。握りしめた手のひらが汗ばんでいる。彼女はまだ歌い ....
舞台では観客も観客を演じている。あなたはゆっくりと下着のひもを解く。解かれたひもははらりとたれさがる。あなたの指先がどんなにゆっくりと解こうとも、解かれたひもは重力にしたがって予定された速度でたれさが .... ある物質の質量とその大きさを問う。

質量とはつまり、重力に左右されない、その物質が持つ元素の量を表したもので、地球の上でも月の上でもその量は変わらない。
重力は引力ともよばれ、その強さはその質 ....
あおじろい
あおじろい、と
あなたがくりかえし
あおじろい
あおじろい、と
ささやいているのです
あおじろい
あおじろい、と
ささやかれたみなもには
あおじろい
あおじろい、
さ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
憂鬱をブルーと呼称した人の夜へ向けて207/11/27 22:20
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だとしたら…Hitots...007/11/27 21:55
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創書日和「指」 Touch[group]大村 浩一6*07/11/27 21:34
空とひとり木立 悟207/11/27 21:32
渦を巻いてみせろよしろう307/11/27 20:37
呼吸渡辺亘207/11/27 18:58
まっすぐに見る307/11/27 18:55
ピカピカチアーヌ107/11/27 18:44
逃げ雨唐草フウ12*07/11/27 15:32
うつくしい空き箱ふるる28*07/11/27 13:04
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死とセックスと化学反応についてエチカ3*07/11/27 12:51
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