拝啓

菌くん
そして菌ちゃん
どうぞ聴いてやって下さい

この軽自動車なみの心臓は
今日も元気よくおやすみと
疲れきったおはようのメロディーで
生きる、とうたうピン・ボール

 ....
どうしてですか
給料があがらないのは
人件費圧縮が経営の基本だからですか

どうしてですか
空港に行くとき緊張するのは
保安検査がものものしいからですか

どうしてですか
缶とビンを ....
日日を繰り返すうちに曖昧になっていく
姿形を思い起こして置こうと思う

ゆるくきらびやかな午後の陽射しはそう
やわらかな体温を覚えているような
春に満たないほど微か吐息が白い
梅の蕾が膨ら ....
言葉がでない心の花を知ってほしい


朝食の味のないレタス半分くらい

少し焦がしたバケット、ブラックコーヒーで

いつもと同じ笑顔でおはようと言えたか?


とても涼 ....
荒れた大地を掘り起こせ
大地に刻まれたその痕跡を

黄色い犬が吠え立てる
此処は腐った野ばらの戦場だ

無数無数の狂人たち
戦い吠える瞳が美しい

いずれ沃野に帰るだろう 
異次元 ....
雨が降り続ける
冷たい雨が
決して止むことはないと思われるほど
ずっと降り続いている
空から地面へと直線を描きながら
ただただまっすぐに
雨が降り続ける
誰かの悲しみの涙のように
誰か ....
二〇一九年一月一日 「ウルトラQ」


 元旦からひとりぼっち。ウルトラQのDVDを見てすごす。やっぱり、ウルトラQの出来はすばらしい。ちくわを肴に、コンビニで買ったハイボールも2杯のんで、いい ....
冬の張りつめた空気に響く

G線上のアリアの荘厳な旋律

魂の内と外の境界に意識を合わせて

六番目のシプナスが繋がるのを

さっきから待ち続けている

天球と地球から伝わる波動は ....
(この家はとても寒いね
大きな口を開けて
ぼくたちを飲み込んだこの家はとても

あの子は帰ってきてからずっと泣きっぱなしだけど
きみが忙しいってのもわかってる
指をせわしなく動かしては眼を ....
例のとおりスーパーで分けてもらった氷を入れて

今朝は後払い通販で買ったソイラテと

昨夜、買ったコーラの残りを交互に飲んでいる

今朝、イザベラからクリスマスに送ったメールの返信が来た
 ....
彼は
推測する
私たちの
国が
かつて大きな国で
貧しい
とても
今は
だが
私たちの国の国民たちは
やがて
勝利するだろう
経済的に



私は信じている
それを ....
それはいっぽんの小径
なみのかたちで振れ
丘のすきまをぬう
夢のはじまり
一日のおわり

ひとは その間
ひとみをみがくいちまいの布として
ぼんやりとてる 初月
あなたの中で
まっ ....
「言語崩壊」から数百年の間、人々は絶望の淵に立たされていた。
そこで台頭してきたのが魔導士たち、すなわちウィザムである。
ウィザムたちのなかには、人の心を読める者たちが存在した。
そして、数百年 ....
そろそろ、ヨースマルテの真実について語る時が来たようだ。
この地、ヨースマルテはかつては科学文明が発達した世界だった。
人々は当たり前のように電気を使い、街には高い建物があふれていた。
その安楽 ....
 なにもありゃしないのに、主は
 我侭に置いて乾きを春と架け渡すと華を添える
 その情火
 充てがわれた詫び状のほかに展翅に及ぶ
 蒼白の空、開け放たれた単眼の先を膨らませ
 歪められたヒナ ....
黒く輝く瞳のなかに僕はみえない


朝、狐のため息みたいな負けおしみ


この大きな都市のひとつの部屋で、ふたり


二度と逢えない悲しい予感に、怯える



 ....
   葦の川手足のごとく痩せほそり


   せせらぎはサラサラ鳴いて冬のなか


   月満ちて波打ち際の鳥の痕
 探り吹き

小さな羽根飾りが付いた
中折れ帽子のヒデキさんは
ハーモニカ歴六十年だ

楽譜は読まずにメロディーを
口で探って覚えていくから
僕は探り吹きだ、と言って笑う

特別養 ....
{引用=ヨナクニサン}
大地の振り上げた鞭が三日月に絡んだ朝
重さを失くした新雪をふるい分けて這い出した
ヨナクニサンの群れ
マイナス8℃の空気をふるわせて厚い翅はゆらめく
縄文の焔 畏怖と ....
君がいた夜は
物語のように遠くなってしまって
いくつものビルが建て替わった

なつかしい詩を読み、
ぬるい水を飲み
二足しかない靴を交互に履く
平和な日記を過すうちに
こんなところ ....
雨滴は絶えず穴穿ち
佇む神々の声は木霊して
わたしのひとりが
目覚めるとき
大地を覆う涙は枯れ

帰っていく
帰っていく
たましいのふるさとへ
ひとりにもどり
帰っていく 
 ....
或いはもう捕らえられているのかもしれない  この一歩は前進なのか 後退なのか
走っているのは内側なのか 外側なのか
内も外もクソもないのか
ここは何処で何処を目指していつ何処からなぜ走り出し ....
白い影が毛皮の悲鳴* を羽織り さまようのは雨の樹海



触れられないものに触れて 指紋の消え去った手に

嵌まる
指環のように

仮説の極限で燃え尽きる



巨 ....
鏡をのぞきこむと肌色の獣が


恥ずかしくないのか心はピンク


むかしの涙の跡はいまでも憶えている


無視できることを強さと呼ぶのか


遠くに二重の虹が架かっ ....
珈琲を一口啜って誤魔化す
そんなあなたがもう許せない
こうして向き合って座るのは
何度目のことだろう
カップを離した口元が
なんとも愛惜しく映る
この一瞬のときめきが
永遠に続くことはな ....
昔みた夢を忘れられない朝

あたたかいだいだい色の朝日が染める街

いつも同じ時間に同じ橋を走る人

知らない彼にシンパシーを感じ

けれど新しい自由を求めて走る

いつか ....
戦士エイソスも、敵の二番隊長を難なく倒した。
ラゴスの国王、アウゼル・ローガンテは、わずかに顔を曇らせた。
すでに三人の騎士のうち、二人が破れ去ってしまったからである。
そして、最後に登場したの ....
アイソニアの騎士たちと黒色槍兵団との戦いの日、
ラディアの街はパレードのような賑わいを呈していた。
軍国であるラゴスにとって、
戦いとは一種の祭りのようなものだったのである。

アイソニアの ....
あおいそらの
動かず
足跡を辿る
神々の
こうべ上げ
何処までも続く青

不安を突き抜け、恐怖を突き抜け

見晴るかすかぎりの彼岸の野辺に
硬直した自我、遊ばせて
わたしの孤独は ....
夏の小径の
林の陰へ
鬼やんまが
すぅと消えていった
エメラルド色の目をして




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
絵手紙soft_m...122/1/10 22:25
理由さっさ122/1/10 20:58
畳み込むあらい022/1/10 20:50
幸せを願って遠くの山をみる秋葉竹122/1/10 20:03
終わりなき戦いひだかたけし322/1/10 18:33
雨が降り続ける坂本瞳子2*22/1/10 16:06
詩の日めくり 二〇一九年一月一日─三十一日田中宏輔13*22/1/10 15:38
未来ジム・プリマ...2*22/1/10 13:05
14末下りょう2*22/1/10 10:23
眠ってるイザベラに思いを寄せてジム・プリマ...1*22/1/10 6:48
Drive falconTAT3*22/1/10 2:58
初月soft_m...122/1/9 22:21
ウィザムたち[group]朧月夜1*22/1/9 21:27
ヨースマルテの真実[group]1*22/1/9 21:24
あらい022/1/9 19:15
ふたり、からませ愛秋葉竹222/1/9 18:48
冬 三題黒木節子622/1/9 17:19
探り吹き壮佑10*22/1/9 14:54
まずは釘で傷をつけてからただのみきや4*22/1/9 13:37
夜明けはるな422/1/9 13:18
帰っていくひだかたけし9*22/1/9 13:04
或いはもう捕らえられているのかもしれない末下りょう0*22/1/9 9:47
巨像2*22/1/9 9:45
空はすべてを受け入れてくれる秋葉竹222/1/9 9:42
あともう少し坂本瞳子1*22/1/9 8:00
宝石の虫秋葉竹222/1/8 21:53
戦いの結末(四)[group]朧月夜1*22/1/8 18:02
戦いの結末(三)[group]1*22/1/8 18:01
孤独の断章ひだかたけし322/1/8 17:31
※五行歌こしごえ2*22/1/8 17:12

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