ありがとうを言い忘れて
今日もぼんやり青空を見る
さようならが言えなくて
今日もぼんやり夜空を見る
君に伝えたい
コト
いっぱいあるんだ
明日の朝
誰もいない原っぱで
手 ....
薄皮いちまいの寒さだ
まだすこし暗くて
クルマのライトで
まえを照らして走った
秘密ばかり取りつくろう
見えないもの馬鹿にして
薄皮いちまいの寒さだ
....
擦り切れて
麻痺した感じが素敵なわけです
脳内の中で躍ることができるバレリーナ
夜通しサメザメと笑える姿を鏡で見ました
世界の美しさに魅了されて
僕は両目を塞ぎます
失くすことな ....
とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす
関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
封筒をあけて
君から届いた手紙を開くと
薄紫色の蝶が
ひらひらと
飛び立っていった
拝啓
それから
空白
君も僕も
本当に伝えたいことを
伝えるための
正しい言葉を持って ....
未来への現実的な不安と
矮小でそれでいて強固な無知の塊
それと あの娘のスカートの中の世界が
十四の僕のすべてだった
鼻がもげるような春の異臭は
....
慎みたい
急ぎで造ったんだ
残り物だけで造り上げた
出来損ないの心
あながち間違いじゃない
君が赤だと言えば徐々に変色をするだろうし
柔らかいと言えば解け始める ....
十二月
凶暴な北風が
アイスピックのような鋭利さで
ちいさな子どもたちの目を突き刺して
後頭部から抜けてゆく
視力を奪われた子どもたちは
公園の砂場に集まって
花火を上げる
....
サプリメントとして君の歌声を常用
チェーンスモーカーのちょうど右隣
不真面目に不本意に
中毒になってゆきます
癒されたがっている後姿
ええ恐いんですほんとうは
君に慣れ 君が必要で
君に ....
ゆりかもめ 鴨川に登場
お魚を捕りました
雪降れば 金閣寺へGO
寒すぎて家から出たくない
おしぼりのヒヨコも ピヨピヨ
元気で賑わって
オーロラをパンケーキに塗ったくって ....
入り乱れ 吹きすさぶ
風、風、風の中で
時に顔を隠したり
時に真正面から向き合ったり
向かい風に吼えてみたり
追い風に乗ってみたり
自分を襲う嵐もほかの誰かには微風 ....
夢の中で空を飛ぶ時は
最初ちょっとだけ体が重いんだけど
ぐいぐい飛んで行こうとすれば
なぜか遠くまで行けるようになる
「だから、練習しているの」
と話したら
あなたは
「お前ってずい ....
必要なもの
とんかち
少し勇気
用意するもの
中途半端な恋とかイウもの。
恋とかイウものを
とんかちで
ガンゴン、ガン ....
乾いた12月の
空に干される一枚の葉
赤く色づく暇もなく
寒さに凍えて落葉する
アナタがほんの気紛れに
こぼした一滴の水に
安らぎを感じ
心は今穏やかに澄 ....
水の
集まって凍る音がして
画面が白くなった
ローマ字打ちもします
聞かれないことから話す
いつものやり方
あなたと話していると
楽しいのはなぜだろう
暖かく日の差し込む
気配 ....
きみのゆく先が
天国であるならば
天国なんて 消えちゃえばいいのにって
そんなことを思うよ
そうしたら
きみは途方に暮れて
もどってきてはくれないだろうか
きみが ....
あなたの肌に指を這わせた。
僅かに色の違ったそれらは交わること無く重なった。
私の肌に指を這わせた。
同じ色であるはずなのに私は私と交わらなかった。
薄皮一枚に包まれた今にも零れそうな中身。
....
好きだけど、
好きでも、
好きだから、
君には嘘を吐いてしまう。
散らばる千の欠けらには不必要なものなど一つも無くて。
似たような形をしていても同じものなど一つも無い。
散らばる千の僕たちは確かな自分が分からなくて。
似たような姿を見つけては簡単に自分を見 ....
{引用=
大きな車輪が回って
はまぐりな子供たちが「さようなら」と
死んじゃった
残った大人たちは一体何がいけなかったかと
青い鳥を探しまわって
青い鳥はやっぱりいなくて、
黒い鳥しか ....
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう
ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨
ベラ ....
はじまろうとする
あらゆる終りに贈る
季節たちの語りは終わった
わたしたちは手をはなし
時間のものがたりではなく
空間のものがたりをつくる
これからわたしはここ以外をめざし
ここ以外の土 ....
思い出したくもない思い出なら
いくらでもあるわ
子供の頃はいつも
両親はけんかばかり
私にも手をあげたわ
醤油の瓶をなげつけられて
失明しかけたこともあるわ
いまは一人暮らししてるけど
....
一年たったきょう、おもいかえせば
そう、あたしにとってのきみは
ことばであると同時に数個のピクセルでしかなかったが
その影響力はけっしてばかにはできないほど尋常じゃなかった。
どちら ....
30分経った
それから10分
そして15分
私の言葉はいつも余白に負ける
ネットカフェの利用料が用の時点で240円増えた
俺は の可能性について認め ....
バンドを結成したぜ
フォークバンドだ
おまえら全員ぶっ殺す
年内にライブを行うぜ
全員凍り付かす
いや全員笑かす
俺達はライトバンドだ
震えている
ボクとキミ
フルフル
肩を大きく
フルフル
首まで振って
フルフルフルフル
声にならない声で
また会おうね
とボクは言う
声にならない声で
ただひたすら
キ ....
蘇るワタシは
少しもない
睡って
いるから…
招く者が 睡り
招かれざる者が 目醒め
黄泉に
還り
世を
観る
そして
夜を
見る
....
1.
硬質で透明な液体に浸されて浮かんでは沈む体、ぼやけて視える太陽は遠いだけで優しくなんかないから目を凝らす。透明な膜の彼方に遠い光のまるが、小さいまんまるが徐々に膨らんで垂れてゆくどろりは、あた ....
僕の後ろには
一面、真っ白な雪道に足跡がつく
白面にアスファルトの点が生まれ
点が線になり 線が面になり
見上げると 冬に負けない街を
人は作り上げていた。
冬、 ....
4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397
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