あがったりさがったり
シーソーみたいにギッコンバッタン
紐が解けたら落っこちる
誰かが踏んでる僕の紐 色白の手が解いてる
ねぇ ねぇ ねぇ
精神って
どんな神様?
....
お前は本当に携帯電話を携帯しているのか?
携帯されてるんじゃないのか?
俺はされてるぞ 使いこなしていたつもりが
いつしか液晶画面に溺れていた
気をつけろ 携帯はひょっとしたら酒より怖いぞ
....
どんな人間でも、
最後に行き着く場所は海なのだ
先生はそう仰った
私は 先生の指の先の
青だけ、見て
海を滲ませた
....
駆け抜けていこう
一方通行なら
サイドミラーの太陽はいらない
失くした情熱 さぁ 取り戻せ!
家を出て明るい雑踏を聴きたいのに
戸を開けて砂利道のうえを歩きたいのに
ぼくにはテレビを見る気力しかない
「世界で初めて気球を発明したのは誰?」
そんな ....
せつないことの
ひとつくらい
かたむけたグラスで
ころがしてみれば
遠いあのひとは
かげのかわりに
かぜのなか かぜのなか
あなたをよんでみる
....
夜空が、綺麗でした。
いつもより、暗いのは。
月が出てないせいでしょう。
星が輝いて、見えて。
空はいつもより暗くて。
とても綺麗でした。
いつもより、夜空を綺麗と ....
わたしそのものである時
からだのない(風ノ人)が
わたしにかさなる
虫けらだったわたしの尻に
小さな青い灯はともり
透けたからだは発光する
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この
かよわいものの
眼を
凝視めてはいけない。
痛々しいくらいに
幼い
このカナリアは
まばらに生えた羽毛の隙間から
紅く透き徹 ....
がんばって がんばって それでもダメ
運が悪いで片付ける
納得がいかないと もっとがんばる
それでもダメ
だれかに聞く どうしたらいいんだろう なんでなんだろう なにが間違って ....
わたしはトイレ
オフィスのトイレ
和式トイレ
となりは洋式トイレ
女子トイレ
みんなのひみつ
しっているのよ
みんながだれにも見せたことのないものや
見せたくないものを
いつも見 ....
わたしを囲む円周に
今あるべきものはすでに集まり
目に映る全てのものは
円周の中心にある
わたしをわたしあらしめる
蓄音機に針は落とされ
回り出 ....
カメムシ
死んだカメムシ
臭いはしなかったのに
電車で死んだカメムシ
人に踏みつぶされて
もう一度見たその姿は
少し足が宙に上がっていて
可笑しな格好だった
....
海がそっとまぶたをとじる
青い響きの中
かもめは
追撃機のようにまっすぐ堕ちた
手のひらにすくう砂
ランプの芯のようにあたたかい
ぼくは見上げ
あたたかいのは君の手だと知る
浮 ....
{画像=080305010357.jpg}
うんうんうん
唸り声を上げて
夜のライオンは迫って行く
うんうんうんうん
耳鳴りがしておかしいのだ
ライオンは伸びを ....
春 夏 春 と ずっと繰り返すものなんだと思ってた
彷徨って 流離って 笑って
早く眠れば良いのに 睡眠不足のくせに
ひとりきりの部屋で 誰に中指たててるの
水分補給も ....
時として 人の死が
はなやいで みえる
あやうさに こころ
鎮めて 言葉だけの
せかい たちあげる
ゆき
がんばって
ふらせてるんだね
ぼくに
あいのことばを
とおいくにから
あいのことばを
歩む側から忘却に放り込まれるような日
空に向かって突き上がる厳しい風を見たような気がして
傷つくはずの雲を探した、長いこと、眼を凝らして
昨日、少しだけ降った雨の後
呑気な冬が重い腰を ....
白い雪は
降り
積もる
やがてそれは溶けるだろう
それでも雪は
降り
積もる
空に未練があるように
ゆっくりそれは
降り
積もる
冷たく私に
降り
積もる ....
あ わい ムー ド
き みを だ くの
あ かい ルー ド
し みが つ くの
....
071204
タイクツの卵を割った
いくつ割ったの
ごろちゃんが喚くから
みっつとこたえる
ごろちゃんの指は五本
としも5歳
いつつが大好き ....
「えゝいままよ」
この一言で片付くならば
どんなに楽な事でせう
私の底無きカナシミは
一杯のココアなぞで落ち着く様子も無く
いづれ迎える刻迄の ....
蜜柑の木々が生い茂る
庭園の芝生に立つと
山の緑の間に
遠い海は{ルビ煌=きらめ}き
枝々の無数の実は
青みがかった光を帯びて
自らの歓びを
天に捧げておりました
....
夕焼け小焼けの鐘がなり
ひとつふたつ 影法師
迎えのかあさんの手にひかれ
明かり灯る夕食のもとへと帰ってく
ばいばい
さよなら
また明日
小さく小さく手をふって
やがて ....
君の笑顔が好き
それに
僕は少し
憂鬱だから
君の笑顔を
見ていると
心が晴れたように
明るくなる
好感が持てる
誰からも
愛される
誰からも
まけない
君は強いから
....
風に吹かれながら
野原に咲いている
たんぽぽが
ひとつ
ひとつ
空へと
ゆっくり
飛んでいく
風に吹かれた
たんぽぽの
白い綿毛は
どこに
行くのだろう
ふわふわ
....
友だちといるのだけが
楽しみだけでもなく
毎日を
友だちと
すごすことが
人生でもない
自分だけの
ひとりの
時間があっても
良いんでは
ないかなぁ
たまには
ひとりで ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて
保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
....
砂浜の味がする
これは砂糖ではない飴粒
きら、
と丸い表面に
反射しているのは電灯か太陽か
風
白い雲を乗せているところ
行く先をしぼらずにすんだ音符が
カーテンとして窓に ....
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