図書室のソファーで
隣に座る青年が手にした
テスト勉強のノートを
ちらっと覗く
問6
「(第九)という代表曲を作曲した
音楽家は、次の内誰か答えよ。 」
....
妹が嫁に行くのですよ
あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ
「幸せにしてもらえよ」と言 ....
鍋の中でパスタがふやけるのを眺め
ご飯が食べたくなって炊飯器をいじる
惣菜を見に行くとパンが焼きたてで
一斤買う
テーブルの上では
マグカップとポタージュの粉が
昨日からずっと待っていて
....
引力について
月と地球
地球と太陽
おなじちからで
引き合っているとする
結果としてそういうことにする
気まぐれで
出会い、別れて、
連絡とりあって ....
ある日のことです。
泣き虫王国と、
淋しがり王国が、
喧嘩になりました。
それは大きな大きな喧嘩で。
まるで戦争のようでした。
泣き虫王国の人々は、
お守りを手に、
嗚咽を ....
ストレスとか、プレッシャーをかけてくれる存在が好きで
それ無しには生きてゆけない
それを与えてくれる場所を遠回りしたって愛す
君の全てを許す、なんて言葉はいらない
私の全てを許 ....
とうとう三十歳になってしまいました
この歳になって鬱病になるとは
思ってもいませんでした
過去が追いかけてきて
私を捉えて離さないのです
こんなはずじゃなかったのに
こんなはずじゃ ....
かなしいふちに降る雪が、
しろくしろいねむりにつき
冷気をはりつめて
その肺にひびいている。
しぃん、とした熱が、
深淵から徐々にひろがり
焼けた声となって吐き出され
冬の空 ....
多くの 祈りを 見たが 清廉潔白な 中毒者は おらぬ
お前! 酷く 甘美な 睡魔より
上の 晴れ渡った 獄中に 向かえ
多くの 木々が 生まれる
多くの 木々が 明滅する
お前! 凛然とそこ ....
傾く月、明かり浴びて
伸びた影法師
暗く沈む、宵に溶けて
濁る白日
傾く月、明かり浴びて
伸びた影法師
遠く浮かぶ、星の光
弾けて消えた
差 ....
十字の肢体に
難解な漢字や空想上の生物や
童謡の哀愁や郷愁を
与かり知らないままに載せて
それは翔ぶ
好きなものってないのよ
頭にはつねに飴玉が詰まってて
集中なんてまるでできないの
猫が連れて行かれて
缶詰がまだたくさん床に積み重ねられたまま
あなたを待って
それがどんなに意味のない ....
俺はゴリラ人間だ!
穴があったら入りたい 何故なら俺はゴリラだから
女がいたら犯したい 何故なら俺はゴリラだから
墓があったらクソぶっかける 何故なら俺はゴリラだから
ケツの青い生娘はお断りだ ....
符丁のように同じ言葉を使うのはやめてくれ
君のその言葉はきっと僕を褒めているのだろうが
手垢にまみれたその表現は
踏み荒らされた新雪のように
汚らしさが滲み出る
独り ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
呼び声は彼方から
夜の沈みを抜けて
僕らの隣側に
よく知れた声が笑いだす
記憶の部屋に鍵をかけるのは
誰にも立ち入ってほしくないから
僕らの記憶は僕らだけのもの
ふたり ....
繰り糸を伝う雨水が
銀色に光るのは明け方の事
踊らされてもいいと
横顔が言葉を返した
知っていたい事
ひとつずつ数えたら
あんな風に結ばれる
知る必要のない事を
無 ....
全ての悲しみは
お船に乗っけて
流しましょう
全てのやるせなさは
お歌を歌って
弔いましょう
全ての愛は
いつもいつでも
僕らの中に
あなたを愛してる
そう思える心だけ ....
{画像=080330035748.jpg}
わたしのこころの器は小さい。
少ししか感情が量れない。
すぐにいっぱいになって、
溢れ出してしまう。
溢れて行った、
こ ....
ご存知ですか?
この世界には終わりが在るのです
誰かの一言で消えてしまう物なのです
あまりにも脆く曖昧で
境界線さえも見失って
呼吸の中では気付きはしませんが
ある言葉呪文によって音も ....
ぽきぽきと折れていく 足
友人たちがしんどいと言いながらも 確かに生きているように
私は道を歩めなかった
皆 ゆっくりだらだらとそれでも疲れた顔を上げて
走ってい ....
今度は許さない、殺し損ねた俺自身の
殺し損ねた俺自身の中の餓鬼
やたら飢えて、やたら喰い散らかす、喰い損ねたもののことをいつまでも話す
やつの喰い残したものが喉元まで上がってきて俺自 ....
ふらつきながら繰り返した。
あなたの、その仕草だけが残ってる。
新しい季節は、私だけを置いてゆくけれど、終わらない季節の始まりは、いつだって私に優しいの。
遠い、遠い ....
071207
懐かしい思い出に
空色に絵の具を溶かす
いつのまにか
キャンバスは黒くなり
減法混色に従った
これでお仕舞いと
感じることがあっても
パ ....
ああ ああ ああ あなたに
どっくん! どきどき、 どっくん! どきどき。
{引用=なあなあ、ココ、テストに出るかなー?}
そう言って 真剣に私の対策ノートを見つめる顔に
{引 ....
秋に冬が生まれ
学が動で生まれ
拳が乱で生まれ
感が命で生まれ
旅が文で生まれ
狂が真で生まれ
幸が間で生まれ
気で音が生まれ
歩で億が生まれ
寂で予が生まれ
生で全が死ぬ
....
昨日の疲れた仕事のメモを
丸めてゴミ箱に放り投げる
( ストライク! )
日々のユニホーム姿で立つ
少し高いマウンドは
いつもたった独りだ
バッターボックスに立 ....
にんしきの天使が えがおで 挨拶
きみのうねる舌からピアノ音がきこえてくる。
感覚は星、感覚は星
星が落ちて、車輪を美しくする
追ってはいけないと
心にブレーキをかけたら
《恋しい》気持ちが加速するから
いいのこれで
すでに美化され
あとは風化を待つばかり
きらきらと
はらはらと
想うは私、一人でも
....
イン・マイナー・スペース・マリア。
イン・マイナー・スペース・マリア。
イン・マイナー・スペース・マリア。
おどけたヒーローの秘密、
守り続けてるの。
イン・マイナー・スペース・ ....
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