パイを焼き上げた
外はこんがりたぬきいろ
中は湿ったきつねいろ
眺めて味を想像する時
食べてる時より良い顔
眼には優しさの炎
口元は甘い微笑み
恍惚に濡れた午後
煙を立てないオ ....
 広告に
 
 幸福装置ついに完成!是非お買い求めください!
 どんなに不幸な方でも必ず幸福になります!!

 と、出ていた。
 競馬で勝って、懐が暖かかったので買うことにした。

  ....
「ねぇねぇ、サンタさんはいまなにをしているの?」

「クリスマスまでなんてまてなーーい!」


あらあら こまりましたね
それじゃあ とくべつに
ちょっとだけ 
ふだんのサンタさんをの ....
 それは5年間に起きた出来事
 たとえば私にとっての27才からの5年間は
 少し人生を棒に振るような生き方をした
 驚くような世界をいくつか知って
 感情に呑まれて行方がわからなく ....
癒えるにつれて ひどく
かゆくなる 若いころの
途方もない ゆめをみて
あけがた 目をさますと
指先が 血まみれだった  
 
 
 
広告のなかで
おばけみたいな女が
笑う
 
きっと今日も
教卓のうえで
聖典が晒されていて
 
朝飲んだ牛乳の
白さだけが
清廉でしたねと
 
地下鉄をくぐる ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで

誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
彼方の灯火を目指して
星が時間を登っていく

宿題を忘れた子供のような顔で
君が僕から目を逸らす

様々な哀しみと喜びの選集を
投影しながら窓枠を
低速で横切る薄い雲

ガスレンジ ....
四肢も鱗も眠る
夜 我らは死の裔
耳骨を整え
大絶滅を待っていた
詩を憎め
詩を嫌え
詩を恨め
詩を殺せ
空気が もっと透けて
幹どうしが当たると
かーん かーん と
乾いた音が遠くまで響く

岩や砂塵は
薄い大気の流れを押し切って
存在を増し
影は濃い

インターネットは繋ぎっぱなし ....
階段を降りている
のぼろうとしてたのに
でも迷わない
うしろすがたは不安じゃない

夕暮れにはえる骨格

自転車の鍵はどこ
きみのかかとが逃げていく
ひかりのすまわない瞳を
ふりむ ....
興奮を コーフン と書くだけで

なんだか 許してしまえるニュアンスになるね

ねぇ いま きみ コーフンしてるかい

ぼくは すごく コーフンしてるよ

失われた十年 よりも

 ....
ふたりでならんで

小鳥のようにねむった

特快にのりかえず

快速のままそうした

これからおたがい

別々の仕事場にむかうわけで

相方はアポイントに間に合うのか

俺 ....
コルクが抜けて

液体が飛来する

床が水溜りみたいになって

どうしようもなくなる

盲目になった僕の目は

シキベツ反応ナシ



赤く染まる絨毯

 ....
ひんやりとした風が 
長い髪を 後ろに なびかせる

 「髪、切りなよ」と 舌足らずな声が聞こえる

切らないわ
この髪が 揺れるたび いつも あなたに 会えるから


1 ....
泣きたい理由でもないのに ボロボロ涙がこぼれてる
悲しくもないのに 悲しい何かを探してる
退屈とため息と
嫌になるくらい静かな部屋に あたしはひとり

淋しい理由でもないのに ひとりではとて ....
土を醒ます波があり
音は音のかたちを追う
水紋 はざま
ひとつ咲く花


ふつふつと赦され
指でたどりつづけている
四方が水の
{ルビ鈍=にび}の径


そこに ....
ほんものだと
ありがたがって食べていたら
とんだ偽物だった

ほんものだと
ありがたがって鑑賞していたら
とんだ贋作だった

う〜ん、良くあるはなしだよね
テレビを付けてみれば
に ....
ばうばくとしたあさもやのなか
かいじゃうにただやうとしのかげは
こひわづらひのおおはまぐりのためいき
しんきろうのまちまちは
さまよえるあはうみのごとく
こつぜんとしてすがたをけし
とつじ ....
 冷たい壁に背をまかせて
 愛しくある月日を
 思うがままに流してく

 いつの日か
 ここから去るだろう
 
 そして
 いつの日か
 出会うだろう

 新しい一日 
 まだ ....
スローモーションで放たれる
微細なスプレーのように
思念の粒子を空中に固定して
一粒づつていねいに色を投射してゆく
集中力を切らさないように
点と面のそれぞれに
力を加えるバランスを意識し ....
斜めから日脚が延び
私の膝下にかかる
この光が消してしまうの なんて
もし私が少女であるなら
このまま失っていくんだろうか
ペディキュアが溶けだして膝の赤みが溶けだして
この陽にむかっ ....
(となりのとなりの家に住んでいるきれいな
お姉さんは、ぼくのことをさんざん好いてく
            れました/けど)

ニュースは電車沿線での火災を報じていた。死者は一名。全焼した民家 ....
誰かを救いたがってる自称詩人は

溺れかかっている誰かに

自らの手ではなく 詩を投げつけるので

いつだって誰も救えなくて

いつもいじけてばかりいる



自分のことしか書 ....
さくらんぼは、大塚愛の。

晩ご飯の残りは、ポチの。

物理の4点のテストは、田中君の。

ピカチュウは、サトシの。

大相撲初場所の優勝賞金は、白鵬の。

めざましテ ....
 逞しき兵士達の涙声が蔓延る塹壕よ
 踞る骸の皮膚は剥げ破れた傷口に泥水を吸う

 飛ばざるを得ない銃弾は厳かに
 しかし華々しくただひたすら
 抉りを続ける

 もう沢山だ 助けてくれ ....
 邪魔な段ボールがあって、もちろんよそ様のものなのだけれど、邪魔である事は腹立たしく、息を吸ってから蹴飛ばした。ハズレの段ボールだったらしく、中には何か重金属の固まりが詰まっていて、爪が割れた。骨も折 .... まだ起きてますか?

そう打ったメールは
送りませんでした

これから会えますか?

そう打ったメールは
まだ携帯の中

電話してもいいですか?

そう打ったメールも
やっぱ ....
とってもちいさい○をかいた

くもりガラスにゆびでかいた

やさしい忍者になりたかった

たたかうけれどやさしい忍者


時代は引き継がれ

さよならは

ふたたび巡り会う
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
パイ木屋 亞万1*07/12/11 23:06
幸福装置山崎 風雅307/12/11 22:56
「ねぇねぇ、サンタさん。」2*07/12/11 22:31
とおい時代九谷夏紀107/12/11 22:11
そろもん(傷の歌)みつべえ707/12/11 22:01
痙攣するひとみ森さかな207/12/11 21:59
暗示は歩いてゆく塔野夏子11*07/12/11 21:39
巣箱松本 涼407/12/11 21:14
逆算吉岡孝次007/12/11 20:37
詩人へmatu107/12/11 20:19
大気圏第二層アハウ207/12/11 20:03
ひかりについてアオゾラ誤爆1*07/12/11 20:03
おっぱい大覚アキラ2*07/12/11 19:55
東京吉岡ペペロ307/12/11 19:14
洞察的センチメンタリズムアプリオリ107/12/11 18:33
池中茉莉花4*07/12/11 16:35
本当はもう とっくに気づいているんだろう涙(ルイ)2*07/12/11 15:45
むらさき木立 悟307/12/11 15:36
どっちもどっちも恋月 ぴの14*07/12/11 14:57
春(仮)沙虹2*07/12/11 14:12
ドアを開き放て山崎 風雅407/12/11 13:10
虹をつくる大覚アキラ207/12/11 13:08
わたしの少女パンダコッタ307/12/11 10:42
火のついた家の中で(習作)月見里司2*07/12/11 9:55
自称詩人涙(ルイ)1*07/12/11 7:37
オーナーむむ107/12/11 4:40
スイープ(笑)影山影司007/12/11 4:25
わたしの好きなものk o u ...307/12/11 3:04
あなたにkei99107/12/11 2:02
やさしい忍者吉岡ペペロ307/12/11 1:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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