あなたの眼を見ていると
あたし 何にも云えなくなるよ
もうこれ以上 何も壊したくないから
大切にしたいもの 何もかも
壊してしまいたくないから

あたし ずっと怖かったんだ
いつかあなた ....
此れは私の左の膝小僧が小耳に挟んだ話

涸れ井戸の中の蛙が水泳大会で

目も眩むようなドルフィンキックで泳いだこと  

月の流刑地に収監された犯罪者は髪に棲む金魚よりも

コロッケの ....
{ルビ霞=かすみ}のかかる朝 
交差点を横切る車の窓に 
雲間から射す 
日が光った 

( 冬の澄んだ路上に浮かぶ 
( かたまった光の残照 

次の瞬間 
「通りゃんせ」の唄は流 ....
狭い部屋の真ん中に
敷かれたダンボールの
その上で私は呼吸をしている

腕を伸ばした状態
月灯で照らされた腕は
青白く細くしなやかだった
そこに繋がれた管を
眼で辿ると赤い袋に突き当た ....
ぼちぼち夜空も透明になってゆく
そんなことを考えながら歩く
田舎の道は
陽射しの衰えを感じさせない。
秋風に道を失ったのではない
私はただコスモス咲くなかを
君を訪ねるのだ。
コスモスと ....
北斗七星をはじめて見たのは
最近のことだ
ぼくが少年期を過ごした街は
空が区切られて
オリオンの三ツ星しか知らなかった
きみの家にいそいで
枯草の道を歩いているときだ
眼前にあらわれたの ....
ただ、好きなだけじゃダメなんだ。

力も何も持たない僕は。

ただ、頷くだけ。

ただ、頷くだけ。

ただ、頷くだけ。

好きなら、想えば良い。

それだけ、だけど。

大 ....
私はそこを目指していくから
必ずいくから
たどりついたそのときは
手をとってもらえませんか

どんな困難な道でも
前を向いて目標を見失わないように
たどり着くまでは
そうやって歩いてい ....
人のことばかり
自分のことばかり
自分はそれでいいの
でも満足してない
自分の中の自分
きっといるはず

自分を大切にする
それってきっと難しい
自分だけ見るんじゃなく
相手だけ見 ....
とても遠いところに
家族がいる
つまり今は
一人で暮らしている

自分以外にしない
呼吸の音を
耳をそばだてて
一人聞いている

父も母も
兄弟も姉妹も
そして友さえも

 ....
それからあなたは
セブンスターに火をつけて
煙を吐き

蚊取り線香みたいだ
と思った
私は
かぼそく
悲しい
と言って泣いた
江古田のアパートで阿鼻叫喚していた頃

鎌倉高校前の砂浜で
途方に暮れる

溢れる涙は
激しい波打ち際で海の滴になる

どれだけ涙を流せば
砂漠は森に還るだろう


ドキュメン ....
僕は愛しい君と北鎌倉を歩く

新緑萌ゆる樹々
色鮮やかな草花

心地よい音を奏でる清流
小鳥たちの歌声

明月院の石段を踏む
両脇を埋め尽くす紫陽花は
彩りの季節を待っている

 ....
{画像=110417072954.jpg}
 
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたち ....
あいつが吠えてるよ
母親に毛並みが嫌いといわれて
吠えてるよ
妹の庭で吠えてるよ
姉の美味しいご飯を大好きな
僕の優しい言葉が大好きな
首輪のとれたあいつが
父親に寝相が悪いといわれて
 ....
ぬばたまの闇の髪持てる乙女よ
汝が思ひ出の道をたどれ
我が元に来たれ我が元に戻れ
汝に相応しき唯一つの生を求めよ

漆黒の夜の瞳持てる乙女よ
我が娘らと楽しき鳥屋に宿れ
我が娘らと唄ひ踊 ....
私の心で
確かな感覚がある種の傘として開いた

陸はまるで白く
今私のどこに
電気が流れているか

その甘い唾探り
見たもの一つ一つ消して、また、科学の視界開こう
また、一つの糸も無 ....
 
 
 
夜明けまで待ち続けた。

音も無く流れてゆく涙のように、
「静かすぎるよ」
と、君は言った。
壊れてしまいそうなくらいに、寂しく。


あたしがまだ幼なかった頃、
 ....
1、私

道路のわきに沿っている
白いはしごがひどくゆがんで見える

テールライトが砕け散ってしまっていて
私はここにいない

頭の中でゲシュタルトが崩壊していくように、
二足歩行の ....
機関車が吐いた雲が
今日はめずらしく
空になっている

そのはるか上層部で
空はやわらかく
諧調をなして
やがて海が広がっている

海は黙ったまま
何も言わずに
ただ海であろうと ....
あのころ

小学校五年生だった

少年少女たちが

まわりにはいっぱいいた

みんな同い年だった

同い年ばっかりが当たり前にいた


いまもう彼らは

38か9

 ....
 
もし僕が
100歳まで生きるのならば
まだ5分の1も生きてないけど
 
もし僕が
明日死ぬのならば
ほぼ生き終えてることになる
 
いつまで生きるのか
なんて
そんなこと分からないから
もっと今 ....
あなたは美しい

姿も 生き方も

声も 仕種も 横顔も

きっと僕なんかよりも

素晴らしい未来が待っているんだ

僕には見上げることしかできない

愛しくて 愛しくて

 ....
僕たちは汚れた道を
掃除しながら歩く
次から次へ
また汚れるのを掃除する

道はきれいになった
誰かが俺の道だと言った
僕たちは入ることができなくなった
また違う汚れた道を
僕たちは ....
凍えた指先にへばりつく意地だ
壊れた玩具に染み込んだ過去だ
廃れた音楽に閉じ込められた未来だ
硬く閉じた唇の中で四散した言葉だ
数えた死体の数は歳の分だけ
逃した獲物の大きさは身の丈 ....
          071214


クジラの物差し
 いらんかね
イランの金持ち
 知らん顔
お金の無い国
 匙投げる
お金のある国
  見えたので
 仕立屋銀次が笑い出す
 ....
僕を作った女の子は

満足そうに、駆けていった

僕はなんのためにここにいるの?

なにをすればいいの?



動くことも話すこともできないし

寒そうにしてる人を ....
{画像=071202010012.jpg}
夜のカンバスの上に
ぼくは一本のボールペンと
一枚の紙を置く
そして
そこに言葉を書きつける
一行 一行
言葉を積み重ねていく
それがぼくの ....
年末だっていうのに
部屋を大掃除する気にもなれず

やたらと浮かれ気分の
テレビを見る気にもなれず

かかってきた電話はきっと
夕方会う約束をしてた友人から
留守電にかわったとたん 聞 ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい


だけど、
なみだがこぼれて止まらない



今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
凍りついた瞳涙(ルイ)2*07/12/15 11:20
ありうる話沙虹007/12/15 8:14
しろいひと服部 剛707/12/15 8:11
ダンボールと新聞紙とAKiHiC...107/12/15 4:45
十月 コスモス音阿弥花三郎2*07/12/15 4:33
十一月0*07/12/15 4:31
恋愛事情。狠志307/12/15 3:33
巡り逢えたなら優羽0*07/12/15 3:11
自分と向き合う1*07/12/15 3:01
家族小川 葉207/12/15 2:42
鴫澤初音207/12/15 2:33
湘南宇宙3*07/12/15 1:30
この素晴らしき世界007/12/15 1:25
ハイウェイロード[group]beebee207/12/15 1:17
やさしい、庭でたりぽん(大...9*07/12/15 1:02
キシキルリルラケが乙女に唄ふ唄佐々宝砂307/12/15 0:32
dis envelope鳳エクスプレ...107/12/15 0:27
さいごの坂道。hope007/12/15 0:14
或る冬の横断歩道でエチカ5*07/12/15 0:12
機関車とくじら小川 葉207/12/14 23:28
教室吉岡ペペロ307/12/14 23:17
12次元☆★007/12/14 23:00
印象探究⑤短角牛007/12/14 22:43
僕たちの住む場所なかがわひろ...3*07/12/14 22:14
暗闇の色味を塗り分ける(決して塗り潰すものではなく)ホロウ・シカ...2*07/12/14 22:13
機関車とくじらあおば6*07/12/14 22:00
僕はゆきだるま[group]むむ407/12/14 21:56
独身寮[group]beebee107/12/14 21:27
12月某日、ある曇った日の夕暮れ時涙(ルイ)4*07/12/14 19:01
愛することわら17+*07/12/14 18:36

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