切り倒されたクリスマスツリーの下敷きになって
森の妖精が死んでしまった 其の朝に
僕は初めて君の名前を耳にする
赤い毛糸 手編みのマフラーを
聖火で燃やしてサンタクロースに信号を送る
....
空の鋭角を切りとるように
にじみ出した切りとられた
青い空のカメラ
オブスキュラ
青い空の向こうの黒い宇宙
果ても見て
見ぬふりをして過ごした時間
時間のすきまに
おとずれ ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた
疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
彼は写真の中でわたしとは違うひとの隣で笑っていた
この写真が彼とのはじまりで
わたしは
彼がわたしを好きになるずっと前から好きだった
賢くない頭で精一杯考えて
友達として、でいいから逢いたか ....
ルドルフや 具合はどうだい?
サンタさん 私はもう長くはないでしょう
バカなことを!
いいえ これは天命なのです
ルドルフや お前がうちに来た頃は
まだほんの赤ん坊だったじゃないか ....
聴こえるかい? プーチン、
/////(ノイズ)。
私は詩人たちの口をとおして
今も尚、歴史を変えることが出来る・・・・
ウラジーミルは一九二四年一月二十一日に死んだ、
旧い日 ....
今日も
整備士が
街のいたるところに
油をさしてまわる
錆び付いていた風景が
滑らかに動きだす
時計台の時計が
ボーンボーンと音をたて
時間の螺子を弛ませている
おはよう ....
雪の日は
音がしなくなる
そうしていつのまにか
幼い頃に戻ってる
いつもうちに帰りたくて
どこへ行っても泣いてばかりいた
お母さんが大好きで
世界は
まだ白くて
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
キスをしよう。
僕が、君の。
君が、僕の。
こころ、を。
溶け合わす。
最初の鍵。
「死ね」って言われた
ホッとした
まだ生きてるんだって
「人間ていつか死ぬんだよ」って
日常の中で言うなよ死神
背中が見えないことにイライラしたって
悩みが消えるわけじゃない
....
朝、出勤しようと思ったら靴がない
玄関脇の靴箱に尋ねてみると
「皆様、長旅に出て往かれました」と言う
そうか、長旅に出たなら仕方ない
履き潰す前で良かったそういえば、
俺が最後に旅に出た ....
好きにしてくださいよ 俺は知らん
もうだってアンタは俺じゃないもの
俺に聞くな尋ねるな左右されるな
アンタは前に 前に行け 俺を振り向くな
先々の不幸は誰かのせいなら
俺のせいに ....
071220
温泉への軌道は
いつも霧の中
時刻が定まらない
にがうりを踏みつぶし
薄汚れた地点から
今日が始まり
一張羅の印半纏ビラ ....
君の親指と僕の親指が身を寄せ合う
床をスレスレに蝶が飛ぶ
窓に張りつけた五本の指が解かれるまでは
外の世界はその手の中に
薄い壁に挟まれた僕らはヒソヒソ話す
水槽の中の金魚が誰か ....
うまく言えないから
靴の先を見つめていた
物思いに更けてばかりで
文庫本も進まないまま
気が桜みたいに散っていく
口癖を真似されて
ぼんやりと指と指を繋いで
不器用な照 ....
ペンキ屋がつぶれてしまった
モンスターに滅ぼされたんだって
近田くんが教えてくれた
でも近田くんの家は貧乏だから
信用してはいけないんだって
もうこんな時間だ眠たいねぇ
どんなドリームをみ ....
どこまでも続くかのような
朱に覆われた道を歩み進むうち
母の胎内から生まれいずるような
新しく生まれ直せるような
そんな心持ちになりましたが
かあさん
一度 生まれたわたし は
....
年月が経って
環境が変わって
見た目が変わって
本人も変わったように
思っていても実はそれほど
変わっていないのかもしれない。
何をどうしても
その人自身の雰囲気は残る。
その人らしさ ....
恋のむこうがわを見てみたい。からだのおくが、あついんです。って誰につたえたらいいのですか、あなただけにさわってほしい、あなただけに、しってほしい、どんなにわたしがことばをつむいだって、あなたとの 愛な ....
どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく
休もう
何もせず
じっとしてるのもいい
やりたいことだけを
考える
何ができるか
考える
苦しいんだ
誰だって
君1人じゃ ....
悲しい時
つらい時
こらえず
泣いてもいいよ
思う
ぞんぶん
泣いても
いいよ
泣いて
今日は
何も
しなくていい
淋しさが
消えるまで
今日
あったことは
....
つばさに
傷をつけて
泣いている
鳥がいる
それが
あなたなら
どう感じる?
あなたの
心が
つばさなら
傷つけないで
やさしく
受けとめて
痛めつけないで
そっと ....
{引用=クリスマススター
どうかあの子を助けて
クリスマススター
炎ですべてを燃やして
クリスマススター
クリスマススター
この聖なる夜に 神様!}
雪の降る寒い夜
あの子は裸足で ....
(夕火の)
雨がふっている
多分、あの崖に植わっていた木の枝
くすぶっていた赤や黄は
ゆうやけが
いや葉っぱが
お互いを見ながら
しばらくのまどろみを
一日のしめくくりを
見つめ ....
目をつむれば膝の上
毛布に包まって
赤い月を睨んでる
一緒に叫ぼう
綺麗なガラス玉
両手でうけて
眠いから目をこする
全部こぼれた
溶けたビニール
髪の毛に付着して
たゆた ....
ましろい壁に伏せた顔を
100数えて振り向くと
そこは360°静まり返った
今日という日の地平だった
いつのまにか鬼になっていたぼくは
今から探さなきゃならない
閉ざさ ....
老婆は
朝市で売れ残った
5本の胡瓜のうち4本を
田んぼの用水路に捨てた
4本のうち1本を
散歩中の老爺が川で拾った
老婆のきょうだいの老爺は
翌日老婆と一緒に
ふたり仲良く胡瓜を
....
生きるのに飽きてきた。
嘘だよ。
ロング・ロング・ア・ゴー。
いつまで。
ロング・ロング・ア・ゴー。
いつまで。
誰か私に武器をくれよ。
絵筆でも、ギターでも。
妄想だけで ....
ティースプーン2本が
彼の人生の全てだった
安いアルミで出来たそれは
既に古ぼけ
2本重ねてもぴったり合う事は無く
カチカチと無機質な音を鳴らした
男はそれが好きだったし
いつもポケット ....
4337 4338 4339 4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377
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