幸せが側に来ると
男は
おびえて
目を背けた
いままで
幸せなどというものを
見たことのなかった
男の目に
それは
あまりに
まぶしすぎた
男が
幸せから
目をそらし ....
わからなくて良かったもの
少しずつわかってしまって
真っ暗だった視界に
(どこからか)光が差し込む
それは、そう
決して望ましいことではなく
けれど、そう
概して ....
カーステレオが今夜に限って耳障りで
今までそんな記憶は無いのだが
どうも体内の何かが脱け殻で
何故かお前は笑っているのだな
この夜は間違いだらけで
正解な部分を見つけることは極めて困難だ ....
深くもぐって息をしない
きみは深海魚
死んだようだ
ぼくからは鈍色 海の底
見えやしない
ぼくは打ち上げられた貝殻だよ
目を閉ざしてなにも見ない
だってきみを想っても仕方がないのだも ....
あのひのにおい
あめのにおい
きみがこわれたんじゃない
ないたのはぼくだ
ビニールのかさ
ふりまわして
とんだんだっけ
いっしゅんだけ
ぼうふういきのなかでは
せんたくき ....
私と出会ってくれた人たちに
ありがとう
みんなと出会わせてくれた両親に
ありがとう
いつも助けてくれる友達に
ありがとう
ずっと私を待ってくれているあの人に
ありがとう
....
何がプレミアムなのかも分からずに
モルツを口に運びます
くだらない形容詞が世の中に溢れて
肝心なことが言えずに今日も終わる
たった五文字の言葉の中にも
行間が絶え間なく滑り込んで
最後 ....
なにか、きみ
ずっとまえからあなたをすきでいる、みたいなかおしてる
どうしよう
こいをしてるおんなのこほどつよいものはないな
見えないものなど何も無いと
空に嘯いてみたとして
足元に転がる雑多なガラクタの中
光る石ころが拾えないならば
いかほどに意味があるのだろう
振りかざす善意に埋もれた慟哭
今日も薄っぺら ....
071223
考える人のポーズで休んでいたら
さぼるなと先輩にどやされた
先輩はそのまた先輩にどやされて
休むことはさぼることだと信じている
生きている ....
あそこに見える
あの鐘は
みんなの心の中にあるだけで
実際にはない
一年に一夜だけ
あなたはそんな嘘話を
僕に聞かせてくれたものだった
今夜もまた
その夜が訪れたけれども
嘘 ....
同じ教室で隣同士だけれども交わす言葉もなく
過ぎ行く季節を外の桜で計っていた
悲しげなチャイムが今日の終わりを告げる
真剣な運動部の声が響いている
その中に君の声が混ざっているが ....
最後に交わした言葉を思い出せない程に
時間は過ぎていた
君の面影は美化されていて
本当の姿がどこにも無い
移り変わる季節の中で
落としていくものと拾うもの
どちらが多いのだ ....
少し風が寒くなる冬の訪れ
霜が土を持ち上げて
それを潰すのが好きな君
缶コーヒーを握り締めて握り締めて
小さな温もりを分かち合ったあの日
遠くで聞こえていた子供の泣き声
....
白くて柔らかい紙で折鶴を折った
シャボン玉みたいに風に乗り
ふわんと上にあがって
ゆっくり流れながら落ちてくる
空気に跳ね返ってまたふわんと上にあがる
折鶴に乗っている小さな少女は
....
曇った硝子窓の向こうは、
憶えているから。
あたしは、ブランケットで身を包みながら、探し物。
集めたもの、星屑、蜂蜜。水煮の缶詰。
そして、おやすみなさい。の、
声を待っています ....
わたしって
気にしなくていいことを気にして
気にしなきゃいけないことにうとい
相変わらず
そうして
そうやっていきてるから
不器用とか
難しいとか
いろいろ
言われる
....
今宵瞼の裏で逢ひませう
烏が帰る誰彼時
水晶体の前で待ち合わせ
不恰好でほんのり苦いあの
橙の灯りが消えたら
輪切りの檸檬を浮かべた
レモネードを飲みませう
....
あなたはあなたの人生を生きて下さい。あなたを信じています。そして私は私。
サヨウナラ。昔の私、、、あなたには全てお返し致します。
おそらく、今日生まれて初めて、私を感じています。
私 ....
向こうの見えない硝子の向こうに
歩きつづける何ものかがおり
ふと振り返り こちらを見ている
ひとつをひとつに吐き出しながら
空が鏡を燃している
たもつものなく
いとうも ....
磁針の指すN極めざして
人混みの中を歩き続ける
身体はふしぶし痛み火照り
イルミネーションに囲まれ
深い咳が絶えない
この街のどこかに
今夜極北が存在するはずだ
そこに屹立したいのだ ....
太陽に触れたいと思ってしまった
目の前にあるのに 中々近付けない
太陽に恋してしまった
目の前にあるのが いつの間にか当たり前になって
太陽を愛してしまった
今更になって愛しくて 此の身は焼 ....
廃園に またひとつ
石の 虹の種をまく
ふりかえるな
ほりかえせば たちまちに
そこで ゆめ やぶれさる
地球の民が
原子力を利用し
人工衛星を宇宙に放ってから
ガイアは自由交易・解放地帯
人に神・仏の残滓を感じさせ
愛や慈悲を発露する存在が増えている
宗教感情が盛り上がり
人の生き ....
歯ブラシを持って
弟がどこまでも走っていく
小さいころから助走をつけないと
歯磨きのできない子だった
誰よりも美しい
世界で一番の助走だと思った
最近人の目を見て話ができるようになった ....
{引用=
フランスの実験映画のようなフラスコの中で揺れ
る白い寒い夢のような終りにはこれからつづく永
遠に似た狂おしい淋しさがあるんじゃないかしら
とたまきはいってちっぽけな不条理を手のひらで ....
ふたりで仲良くはしゃぎながら
飾り付けなんかして
これが幸せなのかなと思ってみたりした
去年のクリスマスナイト
今年も飾ってみようと
押し入れの奥から引っ張り出してはみたけれど
背高の ....
そんなこと思いながら
連れ立って歩いている
うきうきをちょーだい
会社のために起きるのだから
反社会的行動のブレーキは家族
若さは肉にもうないのだから
そん ....
泣ける余裕があるうちはまだマシだよ
本当に悲しいのは 笑ってしまえること
リアリティ
僕の見た
嘔吐
意識の中に
存在してるんだか
してないんだか
実存
耳元で流れるノイズ
細胞一つ一つに
自己顕示の欲
(リアリティ)
生まれ落ちた意味として
....
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