眠っていやしない   
酔ってはいるけれど   
聞いている 君の話しの続きだね

星が降って来ては 炭酸水のように消えてゆく話しや
星のとんがりが 山に刺さった話
聞いているよ   ....
雪のなかに立ちつくし
あとからあとから降り続く雪片を待つ
そうして私を埋める白いせつなさよ
ぼんやりかすんだ空を見上げ何を待つのか
あとからあとから降り続く雪片を待つ
月の海 照らされ

踊る わたしとあなた





ざわめき

緑は 空に溶けて

青の水 あなたに落ちる

澄みわたる

わたしの心 

そして

あなた ....
さらりさらさら、刻の砂
さらら、今日の出口は見つからず
さらり、昨日の砂は無い

時計のなかでは
あどけない頬が
片隅にほんのりと笑っており
記憶の岸辺に
くすくすと
無邪気な声 ....
牛蒡の唄

爺さんが
牛蒡の束から
一つだし
ポリッ ポリッと
かじる

どうしてかねと
訊ねると
俺の趣味さ
ほっといてくれ
お願いだから

菜っ葉肴に
爺さんが
 ....
あの草原を吹き抜ける風を追って
ぼくはここに来たんだ
五月雨に泣く空も
日照りに飢える田んぼも
ここにはなんでもあった
みつける度にぼくは「正」の一画を
壁に書き込んでいった

でもお ....
ちっこいきみがわらうと、おはながさく

あめの くらいにわに
ちっこいきみがかえってくると、

おはながさいて
やわらかくほほえむ
 
長いものに
巻かれている
巻かれたまま
雨にうたれている
門柱に汚れた表札
無い
と思う

年末の大掃除の
音と匂いが
街を満たす
そんなに好きなら
大掃除だけしていれば ....
たとえ

どんなに

傷ついても

心に鍵をかけないで

鍵はあなたを

閉じ込めるから

一人じゃなにも

できないから

心に鍵をかけて

塞ぎ込まないで

 ....
まぁやぁ 赤ちゃんて
こんな ちぃせぇもんじゃったけぇなぁ
玄孫の姿を
光の乏しくなった瞳でとらえ
しわだけの顔になって
ひいばあちゃんは言った
そして もう一度
同じ言葉を繰り返してか ....
夢の中な

もう このまま
毛布 包まったまま
静かに そっと 夢
の中で 永遠に なれた
――なら

キミのいない キミだけ
僕は そんな世界 で
どう遣って 喜び 見つけ
― ....
友は途中で
生き別れ

愛は彼方に
消えてった

親は居間で
垂れ流し

ここで
お前と
一騎打ち

涙はどこだ
無くなった

河に流れる
ブタのケツ

煤を被っ ....
 
 
 
 
 
 
それは、浅はかながら
艶めきを晒している
 
狂い踊る群衆の隅で
一心に
咲き誇ったまま
 
 
燃える
 
 
******
 
 
 ....
途切れた先のピアノ線
かつての相対的な不協和音
世界中のノイズから
取り残された果て

遠くで一瞬のまたたき
目を凝らした瞬間に
それは波動に飲み込まれ
見えない明日をブ ....
背の小さい盲目の少女が 
ノッポな友達と腕を組み 
うれしそうに通り過ぎた 

コートのポケットに 
両手を突っ込んだぼくは 
耳に入れたイヤフォンから 
Bump of chicken ....
                      071227


凝縮された生活の規範
気むずかしい規律を呪う
ホームランを打ったからといって
お金になるわけではない
草野球の名捕手が
 ....
路面
濡れたように凍っている

ラピュタの兵隊のロボットみたいだね
あの プロパンのやつ
あたまのところが よく似てるよね

君はそんな風にして
ハンドルを離さず あごで
前のトラッ ....
2007年のクリスマス 
山手線の吊り革に手をかけて 
ぶら下がるぼくは 
新大久保駅で停車した 
車両のドアが開くと 
ふいに思い出す 

2001年・1月26日
この場所で線路に落 ....
きた側へ去ってゆく季節によって
咀嚼される草むら
の あちこちが光っていた

きょうだいは 決まって
言いつたえられた子供の姿をしていて
目が合えば表情だけでわらう

語るべき ことが ....
カーディガンの
襟のあたりに雨が降っている
まだ痛んでいない
グレープフルーツを選んで
買い物かごに入れる
銀行強盗は涙をながしていた
妻の匂いがするそのあたりを
抱きしめたいと思えば ....
手段のふりをしているけど

言葉は手段ではありません

はじめに言葉ありき、とは

昨日うまれたイエスの言葉


言葉で歌う

日本語で歌う

英語で歌う

言葉が歌えた ....
昔覚えたうたのような
還る記憶にうつ伏せて

包まる毛布の
裏葉色に眠ろう

小さな迷いがやがて
声を嗄らす前に

今宵のほつれた
カーテンの隙間にも

人知れず月は失わず
 ....
湿った空気
落ちてくる温もりを指差して
何かを祈ろうか
銀世界に
溶けないもの一つ
 
 
***
 
 
人一倍寒がり
冬は君の生まれた季節なのに
矛盾してる
なんて笑って ....
今年も終わりましたねと
トナカイは角を外しながら言う
雪と埃を落としながら
布をぐるりくるりと巻き付け
元の通りビニール袋に入れる
黒く細長いケースを開け
赤い柔らかな型に嵌め込む
今年 ....
誰が持っているんだろう
欲しい言葉やこころ
いつもどこかで期待している
言葉は言葉だけに乗っているんじゃなくて
瞳や腕や筋肉や呼吸から発せられて届いたときは
涙ぐむほどで

あなたの言葉 ....
銀色の鍋でじっくりことこと、
蜂蜜は茶色の小瓶から、
そんな情景にあこがれるけれど
現実世界の僕は まぁ
時の流れに逆らう気力など持たず
透明なカップを電子レンジに、
プラスチックケースか ....
つき/でした
あかいつき/でした///
/体に/ぺたり/と張り付いた/黒蜥蜴/の腕/模様を描いてい/ます
/夜の 中で///   ぺたり   ////インクをたらすように/器用にも


ポ ....
僕は車に寄りかかって
煙草を吸う
君はお気に入りの帽子を押さえて
波打ち際を歩く


僕は踏切に立っている
君は向こう側で小さく手を振る


僕は飛行機の中で居眠り
君は隣で楽し ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。

生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。

「はやくはや ....
お金や幸せを掻き込むという
縁起物の熊手
わたしの望む幸せとは
そんな熊手の上手から漏れた小さな幸せ

例えばそれば
何時に無く目覚めの良かった小春日和の午後
所在無いままに陽だまり ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
In the starbright bar音阿弥花三郎407/12/27 15:23
空を見上げて[group]石瀬琳々9*07/12/27 14:52
月の海玲瓏107/12/27 14:35
刻の砂銀猫14*07/12/27 14:23
牛蒡の唄生田 稔307/12/27 13:36
ここから、どこかまでpur/cr...207/12/27 13:28
ちっこいきみukiha8*07/12/27 10:06
見送るたもつ607/12/27 8:59
心の鍵[group]OLGA007/12/27 8:55
ひいばあちゃん明楽3*07/12/27 7:42
夢の中なAKiHiC...207/12/27 2:57
kei99107/12/27 2:56
燃える大輪山中 烏流3*07/12/27 2:27
ふたりぼっち快晴307/12/27 1:37
冬の星 服部 剛307/12/27 0:58
自画像あおば1*07/12/27 0:52
復員縞田みやぎ3*07/12/27 0:38
殉教ノ墓 服部 剛007/12/27 0:27
(かたぶき)月見里司007/12/26 23:41
汚れた襟小川 葉307/12/26 23:40
言葉が歌えたら吉岡ペペロ007/12/26 23:18
迷い松本 涼207/12/26 22:39
冬の日倉持 雛707/12/26 22:36
アフター25木屋 亞万2*07/12/26 21:56
原風景九谷夏紀207/12/26 21:47
ほっとみるく空雪3*07/12/26 20:58
黒蜥蜴のあかい夜エチカ1*07/12/26 20:54
恋文由志キョウス...107/12/26 20:52
首落ち椿のささめごと朽木 裕5*07/12/26 20:48
年の瀬に恋月 ぴの24*07/12/26 20:40

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