乳白色の柔らかなフワフワした光が、
西の外れの森の外縁をぼんやりと浮き上がらせている。

ボクは森の中を進む、

光の粒子は葉の表面を乱反射してカクラン。

深緑よりも少し青味ががった木 ....
ひとりで歩く
なんでもない冬の日に
公園に行き
ベンチに腰かけて
砂場やブランコを
眺めていたりして
そういえば春の頃には
ここにも桜の花が咲いていたなどと
ぼんやり思ったりして
い ....
未来を信じて


今を乗り越えて


たどり着く場所に


何があると言うの?




「一度の人生、好きに生きろ」


そんな台詞を耳にしたけれど


僕には ....
風が通り抜ける
身体を行き過ぎる
遠く西の方からやってきた
少し乾いて冷たくなっている
涙も雪も枯れてしまう
心臓を破く坂を越えて

壁のまえ足踏みするようにつむじ風
落ち葉を浮かべて ....
 
 
海賊が泣いていた
アスファルトの水たまりを見て
海を思い出していたのだろう

海の歌を歌ってほしいと言うので
何曲か歌った
関係ない歌もいくつかあったけれど
気づかれることは ....
俺は絶望も希望も巻き込んで

滅亡への指向を燃やしている
            071231


こもりをせなかに従えて
少し大きな赤子がほざく
少し大きな旦那様
生意気盛りの旦那様
黄色い蜜柑を手に持って
緑の枝葉を引きちぎる
つごもり ....
望まれない音の色とかたちが
夜明けのほうから降りおりる
まぶたの上のまぶたのかたち
ほのかに目覚めをさえぎるかたち


響きのなかに子らの手があり
母の行方をさがしている ....
残して
捨てられなくて
腐らせていく
そんな君が嘆いてる
保存が下手な君が
声にも出来ずに繰り返す

昼が終わったら眠りたい
夢に出てきたあの場所を探している
冷え性 ....
俺は俺自身の問題と向き合うために

俺自身を破壊しながら進んでいこう
手ごろなサイズの
透明の瓶の中から
一番不安定な私を一人
選び出して
ピンセットで摘まみ出す。

自由になった筈の私は
瓶の外では生きていけない。

彼女が放り出されたのは
なにか ....
ぎらぎら太陽に照らされて

草はしぼんでしまうだろ

激しい雨が降ったなら

草は萎えてしまうだろ

空は草が好きだから

光や水をあげるのさ

花が咲くのが待ち遠しくて

 ....
昨日とは違った路地に入って
突き当たり
何度でも右にすすむ。

真っ黒な姿をした
自転車の二人組みが
通り過ぎて

背中に
なにか触れたような
気配、
振り返れば
真っ暗で戻る ....
受話器を逆さまにして
あの世と交信する

話すように聞き
聞くように話す
すると私は
あの世の人になる

受話器を置く
置き去りにされた
声とか相槌とか
もう思い出せない
 ....
いつか
目の前の少女が
いなくなる
そんな未来のことを
考えていた

少女は僕に
やさしく微笑んで
お似合いの白い帽子を
空高く飛ばした

落ちていく帽子を
目で追いながら
 ....
 
 
 
トゥウェンティ・ファイヴ、君はメリーだがぼくはトニーではない。風がくろい。メリーなのは雑踏で、豆電球がぼんやりと致している。ぼんやりと致している先のスーパーのレジ打ちさえメリーで、く ....
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....
日が暮れて
烏が鳴いて

空にはまんまるなお月様
心の安定がやってくる

今年も
たくさん泣きました。
それ以上に
たくさん笑いました。

遠くにいるからわからないけど
どうか ....
別れの日から
どれだけの月日が流れても
私のなかの君は幼いままで

私の上に流れたのと
同じだけの時が流れたはずなのに

顔すらわからないような
今の君でさえ

ねえ、君に会いたい ....
やさしく緑をゆさぶる すこし舞い散る
澄んだ空気 とおりすぎてゆく すこし木漏れ日
駆けぬける ゆるやかな速度

視点は下段 大地に沿う 
つちぼこりは少々 ちいさな花おはよう

森を抜 ....
自分が愛した相手への愛は

半分以上は自分への愛からでも


彼は彼が確認できる以上に 彼女は愛し

彼女は彼女が確認できる以上に 彼は愛している

彼は彼が示す以上に 彼女を ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド


西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
あの木の下で

そっと見送った

雨の朝

花の香微かに震え

君はもう旅支度

紫の花びら蕾は北を指し

傘も持たず

歩き出す

投げかけた問いは

雨音に ....
薄着して
地下のパイプ椅子に座っています
怖すぎて
あのひとからの四日前のメールがひらけないマジで振られる五秒前なむさんだ

薄着して
横断歩道では冗談のように雪です
きっと風邪をひいて ....
化石になりたいのです

焼かれるよりも美しい布でくるまれるよりも私は化石になりたい
何百年、何千年という気が遠くなるような時間を
暗く冷たい土の中で眠りつづけます


そしていつか、
 ....
ここはいくつめの駅だろう
外では雪がやまないし
君はつま先をもてあまして
車内にころがる星屑を
蹴っ飛ばしたりなんかしている


君を胸に抱くまで
宇宙なんてしらなかった
僕はじぶん ....
星のように流れていく君たち
今夜はどこを目指していくの
それとも行く当ての無い旅なのか
いく当ても知らない旅なのか
星団を組んで東から西へ
誰かが君に願い事を託す
ここで君たちを見上げてい ....
壁打ちテニスが流行っていた
とある場所がある
心に描いたネットの向う側へと
誰もがひたすらにラケットを振った
放物線を描き跳ね返ってきた球を
時が経つのも忘れ打ち返した

街灯の明りを背 ....
地べたにぺたん、と
座る事が出来ないで
しゃがんでいます

空は霞
綺麗な心を忘れて
知らんぷり

ギターケースを背負って横切る人
本当の音楽を知っているでしょうか?

目の前に ....
 
むせかえる緑
森の深みで
一本の幹を背にすらりと立つ
わたしの頭の上にはもぎたての林檎
正面、幾重もの木々ごしに
とらえようとする鋭い矢尻が
抗う弓をキリキリと押しひらいてゆく、あな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
猫と月空麦107/12/31 16:49
冬の日岡部淳太郎207/12/31 16:18
myselfピート007/12/31 12:50
赤い風船木屋 亞万0*07/12/31 12:40
大晦日たもつ1507/12/31 12:15
ホタルudegeu...0*07/12/31 12:05
大晦あおば4*07/12/31 11:10
離れる木立 悟107/12/31 9:57
「冗談にしてみせる」菊尾1*07/12/31 5:06
モグラudegeu...007/12/31 4:31
治療行為もろ107/12/31 3:50
草と地面と大きな空と短角牛207/12/31 3:10
迷子もろ007/12/31 2:28
受話器小川 葉107/12/31 1:52
白い帽子307/12/31 1:18
12(ディッセンバー)nm6407/12/31 0:28
ひとつひとり石畑由紀子3307/12/30 23:44
一月一日三奈207/12/30 23:37
メモワールざくろパイ107/12/30 22:13
玲瓏107/12/30 22:12
Hurtmaynar...007/12/30 21:34
ペダル手乗川文鳥3907/12/30 21:34
雨音哀抱彌月2*07/12/30 20:56
薄着してふぁんバーバ...5*07/12/30 20:38
眠り湖月5*07/12/30 19:35
銀河鉄道アヅサ6*07/12/30 19:07
流星群rabbit...5*07/12/30 18:54
シャドー・ダンサー恋月 ぴの17*07/12/30 18:50
109酸素の枷107/12/30 18:50
バロウズ石畑由紀子6*07/12/30 18:35

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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