指先から奪われる熱
あなたは言った
『手を繋げば少しはあたたかくなるよ』
ひとり
駅のホームに佇む
お気に入りの音楽が
以前より深みを増した
でも
聴きたくてもきけない六曲目
聴 ....
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように
野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように
野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ....
三匹の野ねずみの兄弟
チッタ チッチ チットのおはなし
三匹の野ねずみの兄弟たちは
仲良く暮らしていた
しかし
食べ物を取りに行くのは
いつも長男のチッチ
めんどくさがりやの次男チッ ....
南中 傾きかげん
午後は冬枯れて
ゆっくり暮れ始め
つる草の茎は乾く
雲が湧き立つ
空き地の水溜りに
空が留まり
太陽が雲に隠され
疾風が翔る
空と大地が近づいているだ
....
おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう
きっと
ことしの
あた し
光のにおいを
燃やすにおい
雪のにおい
水のにおい
空の青を掻く
音だけの吹雪
足もとにすがる
片羽の群れ
かがやきのない
氷の雲から
落ちてくる虹 ....
今日は
日曜日
とても
良い天気
家族
みんなで
今日は
ピクニック
高原を
散歩したり
山登りして
汗を流しましょう
新鮮な
空気
澄んだ
きれいな
川の ....
青空を
見ていると
心が
落ち着いてくる
青空を
見ていると
何故だか
心が
和やかになる
生きていく
力が
わいてくる
青空は
広くて
大きい
何だか
....
僕は今
君に
とても
恋をしてる
僕の愛を
受け取って欲しい
君が
好きだということを
わかってほしい
逢えない
時間が
恋を
つのらせる
目を閉じれば
君がいる
....
表す上手い言葉が見つからない。
天国ではなく天獄だとしたらたいして変わりもしない。地獄はそこの交差点を右。俺の言うことを信じてはいけないよ。さわると雪が寂しがるから。紙 ....
桜木町の高架下の落書きの暗黙の了解
新しい絵を描くものは前の絵よりも
素晴らしいものを描かなきゃいけない
それなりに自由を享受していたし
黒光りした鋭利を持ってた俺は
高架下、そ ....
星をばらまいて
ひかる闇
こころに合わせている
曇りもなく
憂いもない
輝くすがたは
わたしへ還る
みずにながすような
綺麗なつよさを
天は汲みとり
映してくれる
やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの
薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に
影をもたない人がひとり そっと近づいて
あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った
....
雪が降り積もった日々を通り抜けて
君に会いにゆく
埋もれたものなら思い出すまでは眠らせておいて
生きる理由に触れたときは
どんな気分なんだろう
今みたいに穏やかな気分ならいいな
空が青 ....
あのときふたりは
あんなにも孤独だった
あんなに恋に酔えたのは
孤独いがいで
ありあまったパワーを
使うすべを知らなかったからだ
たくましく
目を爛々とさ ....
本音を言えば嫌われて
偽ればうわべだけ
そんな関係に意味なんてあるのかな
ごめんて言葉ホントにホントの気持ちなの?
疑いたくないけれど
信じられない時もある
どんなに一緒にいた ....
せっかくのハレ日だというに
相も変わらずこの世は愛のない輩で溢れ返り
無神論者は差別主義を堂々と掲げ
政治絡みのきな臭いニュースはゴシップのコーティングを受けて偽装され
情報力を持た ....
紅白見て
除夜の鐘
年賀状
初詣
お雑煮
伊達巻
蒲鉾
黒豆
何でもない幸せ
形のない幸せ
酒に酔う
1年で1番
きれいな心
書初めをする
「幸せな国日本」
....
宇宙の闇
青く輝く地球
今年が終わろうとしている
そいつが一体どうしたと言うのか
うちじゃあ
まだ寝ない子供たちが
騒いでいる
宇宙の闇
青く輝 ....
繰り返しエア拳銃自殺
繰り返し飛び散るエア脳漿と絶望
ショーンはエアBB戦争に行った
片輪な倫理
戦争は嫌いだけれどエアBB戦争は好きさ
繰り返し飛び散る片輪な倫理
ファンタスティ ....
その扉は
鍵がなくても開くのです
もちろん
鍵を持っていても開きますが
鍵の存在を知る人は少ないのです
鍵がなくても開く扉の
鍵のありかはいずこと
おたずねになりますか?
虹の ....
この世界は「時」という名のレールを走っていて
決して逆走したりしない。
僕の後ろに道はなく、
そうだ、ひたすら前進前進以下省略。
夢、という輝かしい餌をぶら下げられ、
一目散に走るのが、 ....
何もかもが意味なく思えて
ひとかけらの望みも見つからない
そんなときでさえ
腫れあがった意識の片隅で思う
「それでも、私は生きている」
どんなに淋しくても
どんなに苦しくても
一 ....
あたしのブランクを
錆び付いた鍵穴と言うのなら
貴方が鍵を突き刺して
ゆっくりと回して
ふたりでしか開けない
扉があるなら
僅か家から200メートルのコンビニ
近いのだ
目視できるのだ ただ雪が舞っているだけで
重装備をすれば辿りつくのは容易なのだ
しかし寒い
寒いのだ
ミカンを剥きながら
....
しずかな曲線を描いて
落ちていく
最後の一日が
地平線のあたりで
手を握り合う
もう二度と
離れてしまわないように
やがて朝がくる
信じるよりもあきらかに
疑うよりもたやす ....
夜明け前
霜の張り付いた窓硝子に静脈の浮き出る青白い掌を当てる
僅かに持った体温の下で
薄い氷が悲鳴を上げながら融けていく
痛み
手のひらの型に付いた水滴
紅い血
電話を ....
北風にはこばれてくる
除夜の鐘の音
をはじめて聞いたおどろき
きみをせかせて
午前零時十分
外へ出たのだ
深夜の新年を祝うため
遠い振動
からだをつつむ時間
おわりとはじまりの相反す ....
ここは私
地面との距離も
クツやズボンのサイズも
タイピングする指も知っている
ここは私
ここは私の部屋
どこにトイレがあって
どこに埃が溜まっているかを知っている
ここが私の世界 ....
暮れゆく夕方
薄墨色のそら
街はきっと
賑わっていて
病室のわたしには
届かない
また一年が
過ぎていく
そのことが
こわくて
新しい年が
こわくて
で ....
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