イチゴの詰まった胸に
あこがれてしまった
しゅんかんは、あの時の少女だった
いちご、買おうか。
好きでしょう
食べない?
ぼおっとしていたら
背中に今年はじめての
ひだまり
....
「知らない世界で言葉が鳴っている」
そう思いながら重たく白い窓を開けた
風が吹き込んで外の空気と一緒に声が届く
どうやら階下では五六人の少年少女達がふざけ合っている
それぞれに口を ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う
熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる
鼓動 ....
儚く響く黒い海
真っ白な少年と高台
死に近すぎて
無関心なまま生きて
少年は
ルータなんて記号を
覚えながら
膣を求めて行く
真っ白なピンク
近づけばバイオレンス
少年は
友情なんて感 ....
青い空と
青い地球に
挟まれて
僕ら
息をするのも
ままならない
今日もまた
砂場遊びを始める
午後2時の使命
無くしたものを
探している
空を食べた鳥
青くなって
独 ....
ギターを抱えた美しい少年
たどたどしく弦をつま弾いて
取るに足らないことを歌っている
やがて現れる美しい少女
彼女は涙を流し、やがて少年の腕に抱かれた
(僕には関係のない ....
遠くの空から音がする
かん、かん、かん、かん、
音がする
Hello? Hello?
Can you hear me?
かん、かん、かん、かん、
音がするんだ
届け、僕の声
....
微笑んだ赤い春が
水槽の底から産まれてきた
一日の少女達はまるで
全て悟ったふりした子供
(静かに)
透明感を維持するために
慣れない弦を弾いてく
音にのせ ....
そうでもなかった感情は
特に何のこともなく その形状をそうしつ、
きっとその程度のものだった だなんて
言わせてくれない、おびただしい程の記憶
切ない詩が嫌いな今、
乙女全開で引き ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった
鳥たちはかちか ....
ノイズを避けて通れない街で
君だけが星
君だけが太陽
今日も君の真中を目指して
起きあがる
忘れてきたものは多い
これから手にいれるから
知らぬ間に傷 ....
洗面器の底
透明な水の中
魚のうろこが沈んでる。
触れると
突き刺さるほど冷たい水の中に
魚の姿はない
キレイを積み上げたものの色が濁ってく
真っ赤な金魚がお好みですか?
....
ジェシカ、
42口径の
悲しみを胸に
押し当てて
お前にいつか
言いたかった事が、
言いたかった事が、
あるんだ。
ビルの向こうから
何気ない日々とか
ありきたりだとか
朝 ....
カチン ガー ウィーン
バタン!? ▲○×□=(@z@)
曇ーりガラスに鮮やかなヒトミぃ
イキイキ クリクリ ブータロボットだぁ!
(時間制限一本勝負、適当に削って ....
君に話す事を信じてくれるかな?
俺は独りぼっちなんだ
ただ孤独を感じているだけなんだ
でもこれがどこまで本当なのか分かっていないんだ
何が孤独なのか理解できていないんだ
誰 ....
ヤドカリは夢を見た
そんなに複雑な内容じゃなかった気がしないでもないが
たぶんこんな感じだ
この夜がクリームシチューのような色とトロみで
この殻がジャガイモのようにずしりと重くて
なぜか ....
震える夜の終わり。
凍えるガラスに浮かぶ水滴を、指先でなぞった跡。
(それは秘密)
静寂が止まったまま、もうすぐ夜の終わり。
灯った【願い】は、どんなにちっぽけでも、こんな夜 ....
落ち着いたら電話します
そうしてね
本当に会いたいと思っているから
でも電話は無いと思う
落ち着くことなんて多分無いから
私たちは特に
急ぎ足みたいで
休みが ....
空から硫酸の降る日
傘は斑に溶けていく
大仏は涙を流し
瓦屋根に湯気が舞う
雲はどこからともなく
地の表面を覆い尽くす
気圧の低い雲の群れが
灰と煙に燻される
拭けば傷つく硝子 ....
(たくさんのパルス、)
脈拍が歌う
それは波紋であり、
いのちだ
水溜まりと等しく
空を映した鏡と、同じ
青や赤をまとった
一筋の糸
(たくさんのパル ....
初出勤のバスには
4人の乗客
到着するバス停を降りて
それぞれの瞬きを胸に
それぞれの舞台へ
散らばってゆく僕等は
地上に降りた
4っつの星
体の透けた
帽子 ....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから
私の瞳に映せる空は
決し ....
きみとぼくは いちども
会うことは ないけれど
異端の爪を みがいて
おなじ 事象の平面を
ひっかきつづける 仲間です
いつもあったかい
きみの手は
やさしさが かくれてて
あんしんする
あっちへ行っても
こっちへ行っても
待ってて くれるし
まよっても
止まっても
....
ジャケットを着ていこう
今年初めてあなたに会うから
いつものカーディガンでなくて
高級品ではないけれど、お気に入りの
ベルベットのジャケットで行こう
心にもジャケットを着ていこう
変に ....
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
遠距離恋愛のつらさを知っても
やっぱり会いたい
「会いたい」
って言ったらお前は ....
高速道路を二〇倍速でガン見する
引きずられた眼球の中でミトコンドリアが舞っている
土人たちを夢想して浮かぶ偵察衛星‐姉
荒ぶる箒を止められない苔の虚ろに耐えて詠む誰か坊主を燃やして。
気持ちがほしいなら
あげましょう
あなたにだったらよろこんで
どんなのがいい
嘘じゃなくて重たくなくて
思い出したくなる場面
わたしは
あなたの指先がほしいそのさきの腕がほしいそ ....
空色が渦巻いている
ぬくもりは見知らぬ場所から訪れて
迷子になった今でも辿ることが出来ている
日々は名残惜しさで溢れていて
繋げない肌と肌に
湿度を奪われそうになっていた
....
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ....
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