080107
机龍之介は居るか、
槍のような声が、
ヘルメットを突き破る。
耳を塞いでアクセル全開、
オーパヒートのエンジンは、
金切り声 ....
そうやって必死になると
するりと逃げていくから
君が求めるのは最期の、 。
(ほら、目をつむってよ、僕もつむるから。)
目をつむっている君を見ている3センチメートル
心の部屋 ....
そうだ
こいつが
オレのソウルだ
バンズに挟んでくれ
ソウルはよく焼いて
焦げ目がつくくらいにな
バンズも軽く焼いてくれ
トマトも入れて貰おう
レタスはいらない
新鮮かつ神聖 ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム
始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
この手紙があなたに届けばいいと思います。
お元気ですか。
こちらでは、毎日少しずつ、何かが消えていきます。
壊れるとか、崩れるとかいうのではなくて、
昨日までそこにあったものが、今 ....
神さまに与えられた特別な権利を持て余しながら、
風に身を任せ流れるままに言葉を紡ぐ。
星の瞬きを数えながら隣にいれた日々を、
今でも僕は忘れちゃいないよ。
あっという間の太陽は子供の時代を ....
誰もいない月の下
息を潜めて
泣きだす声をかみ殺す
遠く聞こえる喧騒を
無関心にやりすごして
夜の街にひとり迷う
君はどこにいる?
僕はどこにいる?
帰る場所が無いんだ
....
知らないから触れてみたいと思う。
分からないから知ってみたいとそう思う。
感じたことのない痛みを、まだ知らぬ絶望を、
どうしようもなく味わってみたい時がある。
渦中の自分は肩幅ほどの範 ....
悪魔を見た
安いビニルの身体で
人の空虚を食っていた
記憶は物質だかんの
食えるんじゃ
塩気やら辛味のある
辛気臭えのが美味え
長すぎる手を
折り曲げて立ち
瞳は大きいが細め ....
ひしゃげた真実を
縫い合わせる、ように
なにやら、はたはた
と、せっかちな右手
寂れた街にも
喧騒という虚栄心を
夜に素直なことも
混沌で覆ってしまえば、いい
欲に ....
還ってきた
眠りの海から
少女たちが
空の窓をひらく
光がくる
鳩がくる
少女たちの鳩だ
待っていた
この朝を
この命を
おそろしいほどに
光を浴びて
はかないほどに
人に ....
午前の木漏れ日に
瞳をうつし
手を差しのべると
遠い煌めきの中
太陽を追いかける
私がいる
木は語らない
何故ここにいるのか
何故いつの日か
いなくなるのかを
私は風と話 ....
背伸びして掴んだギリシャ文字を
ノートの隅にしたためる
方程式をプログラムした紙飛行機
その切っ先は水銀の鍵ということを
疑いもせず
七時間目の学校
屋上の手すりから放つ
サッカーボ ....
印象が輪郭を伴い
アダルトな
情景を形成してゆく
見つめ合った対岸の先に
儚さを具象化した
華が独りで歌っている
その、潰れそうな空白に
揺らめく一億の風達は
つまら ....
都市部には真っ黒な雨が降り
空を染めて夜が始まる
世界中のカーテンは
住人を慰め始める
高い声は犬の声
盛りをつけた犬の声
許しはいらない
首輪は遠くの国に繋がっていて
引っ張れば ....
窓辺の鉢植え
赤いスイートピー
穏やかな陽を浴びて
そよ風を受け
真白なカーテンと共に
ゆらゆらとリズムをとる
この部屋とも
今日で別れ
明日には
新たな一歩 ....
ひと房の
情事を食べ終わってしまって僕達は
ク・フルリ
とぜりぃの海で溺れているのです
{引用=見つからない緑の月を背に}
月曜の朝が嫌いだとあなたは言って
ル・クフルリ
と永遠をわらう ....
オープニング
どこまでも行く
つきあたりを右折
空港がある
教師のAさん(仮称)は空港を黒板に板書していく
重要なところは赤いチョークで
重要だがそれより重要度の低いところは黄 ....
ビールのね 泡だけを飲めばいいんだよ
泡だけならお酒じゃないんだよ
子どもという妙な枠組みの中にいる僕たちの
小さな小さな世界の中で
小さな小さなグループの
リーダーであるけんち ....
隣に誰かが住んでるのは
わかっているのだ
ときおりの咳(しわぶき)
まだ夜になりかけの時間に
聞こえるラジオの音
ゆるやかにまわる
洗濯機の水音
彼は
食事を終えると
すぐに ....
ラクダに乗って楽だ!
チーちゃん待って
じゃんけんポン
たんすでダンス
くだらない事言って
生きてゆく。
時間の共有
時間の長さに満足
如何に有意義に生きるか?
死とは何か? ....
マシュマロを浮かべた紅茶に
溶けていく時間のように
君と繋いだ 温もり
優しくて 触れたくて
今にも
こぼれそうな
臆病なわたしのユメを
あたためていて ほしいな
....
幼子の手引く母の
足取りは重く
歩道の上
アスファルトに滲んでいく
いつの日も繰り返される
出掛けてしまった後悔を
抱いたまま家路を急ぐ
手に取る物がそこに在る
確 ....
運命というのはね、
そうやっていつも誤魔化す君だから
ついにやってくる終わりの鐘も
きっと聞こえなかったふりをするのだろう
はやく、鐘よ鳴れ
だってもう
あたしの魔法はとけてしまう
零時 ....
窒息目的の答えだから
踏み千切って
浅海色の空へ投げ散らかした
嘆くことにも好くことにも疲れてしまった私は
澱んで溜まって
イタズラに腕を掻く
6
5
4
....
さまざまな想いが込められた街角に
熱を帯びた顔をさらして
過ぎ去った日々を懐かしく思う
若さ故の過ちは多々ある
それは顔を背けたくなるような
恥ずかしいこと
それで ....
なんだかゾクゾクする。
身体中の関節が痛い。
熱があるんじゃないんだろうか。
もちろんあるに決まってる。
鼻は詰まるし
喉が痛い。
咳が止まらず
食欲も失せる。
彼は医者に行く ....
死んだのだよ
誰も知らない場所で
その音を
騒ぎを私は早朝に聞いたのだ
あれは
お前の声なき声だったのか
顧みるに
お前は絶命をしたのか
私に
この心の中の残された ....
あなたと二人
倉庫の脇で体を寄せ合って
雪の中
白い息を吐いていた
わたしにもあなたにも
大粒の雪が積もっていた
それでも動けなかった
動きたくなかった
あなたのおかげで
世界に ....
雪どけ水の流れる静脈
光の片目を両手で包み
生れ落ちた日の鈍色を聴く
にじみのにじみ
花の洞の道
雪の粉の服
笑みの鳥の羽
ひびきがひびきを
見つめにきている
も ....
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