与えられたものは何でも口に
鳴り止まない耳の奥
張り詰める神経
肌を走る痛みで全て忘れそうさ
可哀想にと蔑んでくれ
低音の呟きを背中に落とされれば
どれほど楽になれるのか ....
波は寄せたり引いたり
ゆっくり変化し続ける。
月の力は大きい
右から欠け、右から現れる。
人間のいる前の太古から
存在していた。
月を自分のもののように
考え、兎が居るんだって
....
あなただけが、俺を解除してくれる。
昼間は無理みたいなんだ。夜しか、集中できない。昼間は敏感になってしまっている聴覚のせいで邪魔が入り、人 ....
ライト
ペンライト
レフト
ライムライト
ナイト
テント
ダイナマイト
嘔吐
アルバイト
コート
事故
センターゴロ
ダイナマイト
デート
ライトライト
....
ふふー
もしもし
おもちゃん?
でた?
あいすくいーむが※○☆♪
いらないよー?
(だぁれ?かわってくれる?)
ちょ、ちょーまって
ふふー
....
先生、ボクは学校を卒業したら
印税を稼げる詩人になりたいんです
そうか、難しい相談だな
いいかい、千円の本が百万部売れて
一億円の印税だ
会社に四十年間勤めると
生涯賃金は、だいたい二 ....
モスクで無限に循環する神
完成されたこの世を称える歌
文明の始まりにして終着点
アラーの慧眼
だから アバーヤとスカーフから垣間見える
美しい娘のまなざしが
私に微笑んでくれている ....
影よ
遠い影よ
宇宙は雨のあと
虹を渡らせた
いのちは
悲しみの代わりに
消えるよ
影よ
遠い影よ
宇宙は雨のあと
虹を渡らせた
窓硝子越しに見えますは
黒装束の参列です
列の中央に柩らしき箱
あの中には無数の過去の粒子よ
誰が眠っているのでしょう
わざとらしく顔を伏せ
道をゆっくり歩き
向かう先は大きな墓地で ....
真昼の夜の中
並べられている標本
椅子に縛り付けられている私には名前が無い
視界は隠されてネジを巻く音がする
12時の鳩時計
暗さとは無縁のはずなのに
繰り返し繰り返し
....
一人ワインを開ける
一人ワインを空ける
欲しいのは
合鍵で部屋のドアを開けるあなた
私の部屋の鍵を持っているあなた
冬が深まるにつれ
春に近づいているとは思えず
記憶はあなたを探し彷徨い ....
カメラマニアの父は
ファインダーを通してでしか
娘を見たことがなかった
娘の結婚式の日
撮影は業者に任せたので
父ははじめて娘を
ファインダーを通さずに見た
僕が欲しかったのはこ ....
死んでしまえ
いっそのこと
死んであげよう
いっそのこと
あんたなんか、世界にいらない
あたしなんかも、世界にいらない
死んでしまおう
死んでお詫びだ
....
無駄にしたじかんを
かってすぎる回転を
あたまにしまって
きょうも生きてる
心配そうな男の顔
傷ついた、女の顔
わからない
仕舞ってしまって
....
飼い猫が死んだ
風邪をこじらせて
咳がつづき
衰弱して死んでしまった
僕はそれを
トイカメラにおさめて
フイルムを
鞄の奥のほうに押しこんだ
*
昔
花火を見に行った
....
こわしてあたしを
あなたの言葉で
こわせる?あたしを
あなたの視線で
こわして
こわれて
ああ
まただ
こわれてくれてる
あなたがた
幸せだ ....
言葉でうまく紡げない夜を
上手に{ルビ梳=と}かしてくれ
海を幽かに織り込んだ
雪にもなれない
中途半端な雨風が
並ばなかったピースを
山のふもとに吹いてゆくから
こんな夜でも
....
流線型の半年が繰りあがってイチ抜けた、といって
1年になりました
クライマックスがヒートアップして三弦の
張り過ぎた日々が淡々と張り詰めて溶解
ほこりが積もっていく音に耳を澄ます
通り抜 ....
時空は
踊っていました
ぼくは、といえば
女心などというものはない、
女の人に心があるだけなのだ、と
わかったようなことを思いつきまして
抽象が
めくれていくので
ぼんやりとし ....
どこに植えたのか
その場所だけは
今もはっきり覚えている
この広大な大地も
この荒れ果てた大地も
いつか菜の花畑になるのだろうと
いつかれんげ畑になるのだろうと
その光景はは ....
キン、と手が凍る夜
決まって裸の木になって
斑になった空の隙間に
貴方を探し始めます。
「いらっしゃいますか、まだそこに」
三日月が私に笑顔を向けて
安堵したのは数日、{ル ....
朝も夜も
頭に思い浮かぶのは
ただひとつ
あのこの
おっぱい
何よりも柔らかく
何よりも近寄りがたい
そのふくらみが
すべての悩みをぶっとばす
すべての望みもぶっとばす
....
山々の間の空を
喜び一杯に翼をひろげ
流れていった
雀の群
{ルビ翻=ひるがえ}り
枝々に小さい太陽を灯す
柿の林に舞い降りて
無数の黒い音符になった
天 ....
壁に埋め込まれた青のガラス球が
深く次元を縫いとめて
どこか知らぬ土地の街角を写している
白い壁に埋め込まれた青ガラスの半球は
日の光を浴びることができない
でも これ以上何処へも転が ....
迷える羊の群の
一匹であるわたしは
たとえ世の牧場が
冷たい雨に打たれる日さえ
何を思い煩うこと無く
風の首輪で牽かれるように
只わたしは従いてゆく
天に向けて角笛を鳴 ....
まことの恋は
いつも風となり過ぎ去る
誰かに掘られ口を開けた
夜の墓場の前を
白い 渦をまいた貝
(ふふ ふ)
ばらまかれた月は
きれいな はなみたいはなみたい
緑いろのいい 目をしているね
....
ショートカットして 編集される 僕の心臓の位置が間違ってる
僕は警告を鳴らす マクドナルドの店員のような笑顔で
白い黒板に向かって 正しい位置はここだと
工場で作 ....
はじめの一歩
踏み出すのに躊躇い
はじめの一歩
踏み出す前に考え込み
はじめの一歩
踏み出すことが できなくて
はじめの一歩
きっと考えるより踏み出した方が早いなぁ なん ....
ほらドアを閉めれば一人きり
ステレオはオフにして
雨がフロントガラスを弾く
時折タイヤが水溜りを踏みつける
音しか聞こえない
オレンジを灯す ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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