雪が降っている
ゆっくりと
確実に
地面に
森に
山に
田畑に
人に
犬に
家々に
音も静かに
きちんと降りてくる



そんな様を見ている

景色が
無音の白にな ....
舟に舟のかたちに溜まり
宙を照らしかがやくもの
とくりとくりと
輪を描くもの


風が散らす雪のまわりに
道を創る歩みのまわりに
かがやくこがねの波があり
涙を涙に打 ....
足のなくなる夢を見た

明くる日
そっと旅立つことにした
ボストンバッグには花びらを敷きつめた
赤い 椿の花だ

空は白んで
風はたおやかに
光は痛々しく心に染み
地上には格子状の ....
宇宙へいくよ

地球じゃあ無人島でさえ
足の裏からニョキニョキ根っ子が生えてきて
渋い実をたくさんつけてしまうんだ

ミーは携帯を握りしめてる
けど すぐに震えだして
汗でこぼれ落ちる ....
話せるうちに話すから
それに相槌でも聞き耳でも
感覚が一つでも向いていたらそれでいい
このままはお預けで
ここからは
行方不明者が集まる森で落ち合おう

額を触ったら爪が刺さ ....
お願いだよお願いだよ
口には出せない思いって
本当に在るんだ
世間から迫害されちゃって
もう誰も
僕の言う事を信じは
しない――

あれから僕は胸が軋んで
悪夢に魘されて
彼さえ居 ....
 真夜中に疼く衝動
 たまらずにお前を求める
 何も信じるに値しないのならば
 それもいいだろう
 信じること
 それは世界の果てを目指す船に乗り込んで
 もう、戻れないようなもの
 そ ....
ガラス張りのダイニングテーブル
くつしたのグレー こきざみにグレー
台所のグリーン イエロー グリーン

(にんじんは もう くさってしまったよ)

ガス台の上で男の子たちが ノー ....
俺が俺が望む二倍の男になったとしても
お前等はこれぽっちも気になんかしないんだろ

絶対には犯してはならないという事柄がある
現実にはなったとは信じがたい苦痛がある
どっちがどっちだ ....
それは少し離れた所から
いつも俺を見ている
ジッと監視しているんだ
いつからだろう
そいつが頼もしく思えてきたのは
いつからだったのだろう
そいつが安心感へ変わってきたのは
 ....
どんなに荒れ狂っても
静けさを壊すことはできない

どんな爆音も
静けさの中にあってこそ鳴り響くもの


指で耳をふさぐと
聴こえてくるものは なに


流れやまない肉体のせせら ....
千トン用ターニングローラーの不具合で

お客様の工場での徹夜作業がつづいている

ギアが破損しているのだけれど

それを取り出そうとしても蓋があかない

バーナーでなんどもあぶってみる ....
十日前の旅先を思い出そうと 
揺り椅子に腰掛けて  
手にした「大和路」の頁を開く 


一枚の挿絵は 
{ルビ夕暗=ゆうやみ}の時刻 
唐招提寺の円柱に 
そうっと片手をあてる 
 ....
雪が空中で止まってる
降り積もることを禁じられたように
あなたの肩にまだ届かない
優しさがある

僕は海へ行く
無限に押し寄せる
恐ろしいまでの愛を救いに
あなたを支えていきたい

いっしょう恋ができなくても

あなたを守っていきたい

いっしょう恋が実らなくても いいから


ねぇ わたし
咲かなくたっていいの
花なんかじゃな ....
  庇を打つ雨音
  だれもいない夕暮れの本屋
  庇を打つ雨音
  会話はまるで騙し絵のよう
  君は小さく笑っていた
  幸せは哀しみを待っていた



  いくつかの書 ....
二十四時間前に流れ落ちた涙がそのままである

冬であるがゆえに
冬の海に夏の海は重ならない

裸と着膨れの差がある

寒風の黒い波音にピンクのかき氷を思い浮かべてみようか
がんばれ
きみは
どこかには いる

わたしのなかの ものがたりが
ここからどこかへ とびさっていっても



さようなら せかい
わたしが しんじていたもの
かぜのようにとお ....
{引用=


一 ゆらゆら、尾ひれ



  いい匂いがしたもので
  いい気になって
  追いかけて

  できないことは
  どこにもない、と
  一目散に
  忘れも ....
昔、
浜辺に白紙が漂着した。
それは昨日、
ぼくが君に貸した
本の一ページだった。
文字はおろかシミさえ無くなっていて、
大海で起こりうる時間の消失を
実証するのに充分だった。もしくは、 ....
もう一人の誰かさん
私にそっくり

右頬を吊り上げて
左目を閉じて
お決まりのポーズ

あなたは
左頬を吊り上げて
右目を閉じる
お決まりのポーズ

笑えてくる
あなたも
 ....
闇の中を漕ぎだしていた
引きよせるのは
奈落からのとろりとした旋律


あらがわず
身をゆだねることの心地良さ
どよんとした
澱に堕ちていく意識
にぎった櫂がゆっくり波紋を描く

 ....
やすやすと 季節をまたぎ
人称をこえ ほんのり
羞じらいつつ 空の頂に
ほんわか 巣をかけて
すやすやと 眠りたい
お日様サンサン
犬の散歩
へいのへい
楽しい日曜日

誰もが優しいと
笑顔で挨拶
皆一声掛ける。
尾をフル犬

雨が降ってきた
誰とも会わない日
ちょっと寂しいな
ジョンと二 ....
{引用=
  *註 久々の新作ですが、難解な漢字表現にこだわってみました。
    よみは以下のようです。自鳴琴(オルゴール) 玻璃(はり) 
    坩堝(るつぼ) 変化(へ ....
天 からおちる

白 い花

惚 けてもいい

指 頬 首筋

お尻 まで濡れ

知る

竹 光る 竹林

奥深く 
開けた場所

みみを澄ますと 聴こえ始める
大白法の 南無妙法蓮華経

なな色の虹の天蓋に つつまれて

美少の少年 結跏趺坐し
お祈り 申し上げます ....
そこは 小さな駅で
ときどき SLも通る駅で
小さな改札口の前には
電車を待つ人のために
素朴な木のベンチがあります

ベンチと改札口の間は
すぐ近くにある大きな駅に行く人の
通り道に ....
loop

三十回目のバースデーの朝
女は眠りの靄のなかつぶやいた

目をあけカーテンを開ける
飛び込んでくる朝陽
loop

携帯が光っている
Eーmailあり

午後3時の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小原あき20*08/1/16 10:16
こがね ゆくえ Ⅱ木立 悟308/1/16 10:12
居眠りする地上の家々の凛々椿308/1/16 9:40
いまからましろ1*08/1/16 9:24
「同行」菊尾008/1/16 6:44
遺書1AKiHiC...208/1/16 4:03
それもいいだろう山崎 風雅108/1/16 2:49
ブランチ縞田みやぎ4*08/1/16 2:34
maynar...008/1/16 1:50
理性008/1/16 1:41
静けさの中の[group]石畑由紀子8*08/1/16 1:35
夜の薄いひかり吉岡ペペロ308/1/16 1:15
挿絵の旅人 〜唐招提寺にて〜 服部 剛308/1/16 0:49
小川 葉2*08/1/16 0:47
咲かなくたっていいから北大路京介7*08/1/15 23:31
六月のギター草野春心108/1/15 22:48
冷たい時間A-292*08/1/15 22:33
銃声が聴きたくて008/1/15 22:23
独白(1+1)/...2*08/1/15 22:22
小詩集【にゃお。】[group]千波 一也7*08/1/15 22:15
漂流プテラノドン1108/1/15 21:15
ミラーズ〜世を知る、前〜酸素の枷008/1/15 20:58
ウォーター・フロント〜幻想曲〜渡 ひろこ9*08/1/15 19:55
そろもん(鶩の歌)みつべえ208/1/15 18:43
晴れのち雨ペポパンプ5*08/1/15 17:58
自鳴琴の夜まどろむ海月4*08/1/15 17:21
ゆきましろ3*08/1/15 17:19
普賢菩薩と桜アハウ308/1/15 17:00
毛糸の花が咲く駅さち1308/1/15 15:56
loopましろ3*08/1/15 15:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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