後悔を糧に生きる者は
満腹中枢が後悔のリミッタを感じなくなる
周りのものすべてが後悔に見え
見えては食い食っては探す
何が美味しい後悔なのか分からなくなる
単位時間当たりの後悔の ....
あたたかな雪が
時のうろこ 一片と供に
もう一度、もういちど、と
落ちてくる
あなたの冗談は
胸に入ってるカイロのようにふんわりして
窓の中 しゅんしゅん伝う蒸気が
寂しかった空洞に
....
粗雑な日々に車をとめて
徒でもない日々を運ばれているのです
春の風を待つようにして
暫くハザードを点滅させているのです
5分で断念する禁煙みたい
セックス依存症のふた ....
「しょうがないなぁ」って
云って優しく抱きしめて
頭を撫でて 首筋に優しくキスをして
耳と頬を両手で優しく包んで
唇に柔らかいキスをして
また抱きしめてキ ....
雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨
雨雨雨雨雨雨雨か雨か ふんふん帰国 しな いと いけ ませんふん
さ よなら と帰国してから帰国してもかわのひの帰国のふんふん
雨雨雨竹雨雨雨
雨雨雨竹雨雨雨雨雨雨竹 ....
お魚には痛覚がないのです。
ですから活け作りだからって、そんなにかわいそがらずに、たんとお召し上がりくださいね。
美人の女将は三つ指付いて微笑んで、そそくさと隣の座敷の流れに向かう。
風 ....
哲学するには遅すぎる
夢を創るには遅すぎる
しかし
残り少ない人生の中
人ごみに紛れて 流れて
生きてもいいじゃないか
山間を走る電車に乗り
開いた本のなかにいる
良寛さんの
寂しい嘆きを聞いていた
車窓に流れる
杉林の暗闇に
一ヶ所仄かな日溜りがあり
一軒の襤褸い庵に
良寛さんのまぼ ....
まるで琥珀の空気
空間の上澄みに
自我は存在しなかった
あの空の色と
嗚咽を繰り返す
空間の心臓
それこそ この
肉体 初めから
存在し 無かったもの
ここよりはじまり、 ....
感情の底を
両手に掬い
泥の船を捏ね
漕ぎ出でようと仰ぎ
ソラを象る繊維は翻る
そこに歪む黄金の
虚ろな一つ目鬼が
無邪気な一人遊び
指差しごっこ
あの第二関節に
止まっている極 ....
西浜でメロディが
あちらこちらにタブライン
そりゃどうにも淋しく
帰らない日々が
固い都市で軋んでる
君の最後の裸体と寝顔に
三日月と星を添えたくなって
側で僕は顔を夕暮らし ....
あなたは並んでいる
両手をポケットに突っ込んで
似たような後姿に紛れ
我先にと腰掛けた当り台に陣取り
ぎんいろの球を弾く
時間を浪費することへの悦楽と
日常とは隔絶された光と音の饗宴に ....
森の夢に 迷いこんで
さむざむと 樹皮をむく
ねむっている おんなを
ゆりおこし 歳月の
しわをのばして 読みふける
えらばれた場所でだけ
かなう願いを
託して
しまいたい
分けられてなお
うつくしいものも
きっと、ある
降る雨の
そのずっと奥のほうで
飾りをえら ....
あなたは届いたり
届かなかったり
する
ふゆのなかでは
わたしはあなたにもぐり込んだり
息をとめたり とめなかったり
する
わたしは海のように
いくつもの約束を
忘れたり
....
心のなにかが抜けているよ
と
ちょびひげさんが教えてくれた
人に必要なものはなんですか
ということを
五択では問えない
君達の痛みも五択じゃない
マークシートリーダ ....
しわしわの手を握り締めて眠ったあの頃
ばあちゃんのぬくもりを探して足をばたつかせた布団の中
夏休みの宿題を昼ドラを見ているばあちゃんの横で
ぶつぶつ文句を言いながらやった
チャ ....
いくつもの古時計が
まばらな振り子を鳴らす
時の無い珈琲店
木目のテーブルに
頬杖をついて
ものを思う
いつかわたしも
衣服の抜け殻を地に遺し
空へ消える煙となろ ....
悲しみを悲しむなよ
こんなにしずかに
寂しさを寂しがるなよ
だれもいないのに
月があって
光がある
たったひとつ
君がいて ....
わたしの心の暗闇に
張り巡らされた蜘蛛の巣は
寂しい一つの宇宙を広げ
いつも小鳥を待っている
幾羽ものはばたきは
見向きもせずに
薫りだけを残して
網の目を通り過ぎた
....
僕の頭には魔物が棲んでい
ます
記憶の棚を食べて
僕を狂わせます
僕の頭には昆虫が棲んでい
ます
感情の蜜を喰べて
僕を平凡にさせます
僕の頭には老人が住んでい
ます
昔の ....
甘いもの食べたいなあ
予約何時からだったっけ
爪が伸びている
遠いと思っていたのに案外
近かったんだな
摘み取った花は短命です
空白が胸から上へ上へ
頭の中は斑模様
....
どうにかなってしまいそう、
あたたかさの包みこんだ夜の隙間で
うたうたいの瞳がやがて変えて、いく、向こう。
憂鬱ななきごえは
黒に近いグレーみたいだ あれが、
夜明けに近づいて
....
手袋の
こすれるすきまから
しろい空気を ふー、と
吐き出すと
それは
青い空にのぼってゆく
きれいなけむりに
よく
似ている
それで
つむじは むずむずして
町も ....
くらくらゆれる視界のすみっこで
かみなりが光る
くらやみがやわらぐ
やさしい雨のにおいがする
失いかけてる聴覚のすみっこで
ちりちりと雨の音は跳ねて
どこにもいけない
かなしい雨 ....
あっというま
目を閉じて
ひとつ息を吸って
ひとつ数えて
一回手を叩いたら
現実が消える
感情を殺せる
パチン。
今日に邁進
....
ときどき
コンビニでおにぎりを買っては
思ってた
おかあさんのおむすび
食べたいな、って。
久しぶりの外泊で
おかあさんのおむすびを食べた
それは
ほんのりあたたかくて
....
僕は女から肉片を奪いとりたい
一回のセックスで 一かたまりの肉片を奪いとりたい
アバンギャルドな左翼酒場のアーティスティックなお姉さんから
艶やかな生々しい肉片を奪いとりたい
孤独な深 ....
生存よりも殺人を。笑顔よりも悲鳴を。意味よりも言い訳を。
現実を否定しろ。生きるために、殺せ。笑顔よりも悲鳴が優美で。生きる意味より死なない言い訳。
重圧を空気へと、地上は天へと天下り。
殺人な ....
ペテン師と言うと
響きは悪いけれど
とにかく君を乗せたいな
肩でも、口でも
どちらでも構わないさ
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