口数が少なくなる
別れ間際
そんな私を見て
子どもだと笑うあなた
列車に乗り込む後姿から
冷たいものがあふれ出ていて
まるで別人のよう・・・
発車のベル・・・
扉が閉まる瞬間
....
大寒の夜に
雪がおりてきて
花が咲いている
町に溢れて
あの日の約束はもうすぐそこ
雪国では1年に2回 桜が咲きます
頷くのは日が傾いてから
寂しい空想はいつまでに片付けよう
長い間向き合ってきた
軋む神経は夜を引き伸ばす
慎重に摘み取った言葉は
どこかへ埋もれてしまう
曖昧でも縋れるから ....
天使が舞い降り
手を差し伸べて
微笑んだ
ほら泣かないで
上を見てごらん
鳥が舞っている。
池を見てごらん
魚が泳いでいる。
一人じゃないよ
みんな一緒だよ。
ただ貴方は自 ....
信号のない歩道。
乳母車と母親。
止まらないワンボックスカー。
止まった初心者マーク。
流れを止めた罪悪感。
お辞儀をされた優越感。
信号待ちで追い付いた。
....
百人が頭を垂れ
ひと部屋を虫食い
穴を開けつづける
開いたところから
次々
空が透けてゆき
部屋に{ルビ草木=そうもく}の
匂いが立ちこめる
僕はその末席に
すわっている
亜熱帯
....
今日の次に
明日がくると
疑いもなく生きているのだろうか
明日とは
不確実な未来であるが
明日が来ない未来を
想像する人は
どれほどいるのだろうか
今日という一日を
....
キラキラ星は掬う指先から
ながれていく
落としていった光りを
かきあつめている
いつか
欠片にして胸にとめるため
星が燃えあがって
生まれたところへ還る ....
遠くに見える足の裏を追いかけている
背中の向こうに雲と空と白い息と
颯爽と抜き去った後の
少し未来にいる半透明な自分
胸の隙間が肺に押し込められていく
締め付けられて息が苦しい
向かい風が ....
詩を書くにあたって最も大切な掟は、
ーあらゆる「PLAY」について最もよい位置をとれ
ということである。
たとえ詩が完璧であっても、詩人の位置が、
その「PLAY」をはっきりと明確に
みるこ ....
オレは
男のレズ
突然そう思った
十五の夜
塾の帰り道
ライトのなかに電信柱
鼻と唇のあいだから
教室のすっぱい匂いが甦る
ガムのような匂いも
....
私の心のなかには
冷蔵庫と電子レンジがあって
冷めかけた向上心は
電子レンジへ
さっきの失敗を
冷蔵庫へと
毎日、毎日、使います
使い間違えることもあって
反省のために温める失敗と一緒 ....
突発的に酔っ払いに暴かれた本当の顔は、暗闇でよく見えなかっただろう
川の流れを硬くなに守る、天気には左右されない
逃した魚は無色透明
水槽の光でコロコロ変わる
一回逃すとなかな ....
「この先には何があるの?」
「子供はまだ来ちゃだめだよ」
って言われた幼い頃のぼく
今では「まだ来ちゃだめ」って言う役割を与えれ
結局
この先にまだ
何があるのか知らない
部屋に射し込む
だいだいの日
焼香にきっぱりと想い
立ち昇る
紫雲のたたえた水煙
空間にたなびいて
仄かな薫りに引き付けられた
靄のごとき幽体 浮遊して
見事に手の様 ....
その空には雲がかかっていた
君は君らしくありたいらしく
空は空らしく空っぽがいいといっていた
真綿のような白い大きな雲
を はしからつまみだそうとしたが
どこがはしかわからず
しばらく ....
アクリルの壁が崩壊するまで
後、何度
瞳を交わすのだろう
繋がらない世界と世界の
境界線で
誰もが気付けないまま
/水中の鳴き声で
目を覚ますまで
僕らは過呼吸だ ....
今の世の中明るすぎる
もし支配が可能なら
是非とも夜に闇を返したい
赤いドアのみならず
ありとあらゆるものを
黒く、黒く、黒く
住宅街の屋根を滑る
おぼろげな月明かりの下
....
ランナーが痛みを競って
トラックを走ってる
ラスト一周の鐘が鳴り
いよいよ痛みは増していく
最終コーナーで転んだランナーは
痛みといよりむしろ快感に変わった
ゴール前で千分の一秒を争う
....
ぼくの絵には眼がないのだ
あのぎょろりとした
目玉がついていないのだ
食卓の上に
がたり がたり と
朝食が並べられていく
寝床から起き上がったぼくは
靴を履いていない
そのこと ....
冷たい水に耐え切れずに
何を思って息絶えたのだろう
異国の水の中で何を思っただろうか
そこに愛がなかったのは必然的なことで
涙がでないのは不思議でも何でもなくて
きっとそれはエゴに象られ ....
外国に行きたくて
海を歩き続けた
それなのに
海はどこまで行っても
海のままだった
道に迷わないように
紙幣をまき続けた
それも尽き果てる頃
家に帰ろうとして
鞄から地図を取り出 ....
話すことがなくなったから
もう眠る
そんなふうに毎日を終える
行きたい場所がある
だから歩く
ボールペンを一本
手のひらにたて
倒れた先に歩いて
歩いては
四つ辻
また立て
倒れ ....
どんなに辛い事があっても
それは今だけ
長いか短いかは
人それぞれだけど
でも一時だけ
辛い事を乗り越えるからこそ
強くなれる人間になれる
人生が楽しくなる
逃げてちゃ何も ....
流れゆく車窓の向こう
闇に点在する灯火
喪失が生の証だとすれば
死がもたらすのは何
死が清掃されゆくこの世界で
隠されるが故に
それは横溢してゆく
死の希薄化は ....
鉄を切り開いて、
飛び散る火花が停止する。
か細く宙で燃え続け
さらに点は小さく弾け
儚げに見えるにかかわらず、
芳醇に香る。
淫らな花粉が煮詰まった様に、
....
わたしを
離れない嘘たちが、ある
それはかならずしも
苦しみではないゆえに
より果てしなく
むしばむ、
わたし
どこをどうすれば
間違えてきたものを正せるだろうか、 ....
静けさに魘された僕は
サルビアの花を嗅ぎ出す
見つめる一点の目は狂気に満ち
直線的な光が僕の胸を刺した
外はいつでも暗がりを好んでいたが
外はいつでも明るさを増 ....
、広がる、の。
(メランコリックガール)
不確かなのだ、と
爪先はなぞる
拡散するテレビだとか
縮小を重ねるパルスに
耳を澄ましたままで
一語。
....
仮に過去に君が、「これ以上の不幸はないんじゃないか」って思うくらいの不幸を経験したとしよう。
「もうこの先、どんな幸せが訪れたって、私の人生プラスにならない」って思っているかもしれない。
でも ....
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