青く輝く南の海
ぼくはそこで産声をあげた
一つ目小僧のぼくだけど
太平洋に抱かれて
ぐんぐん ぐんぐん育ってく

大きくなったぼくは
アジアへ旅に出るのさ
ポッケにいっぱい
キャンデ ....
お兄ちゃんがまた
女の人に振られてしまったよ
かわいそうに
死んでしまいそうに落ち込んでるよ

幼いころから
おっちょこちょいな人だったよ
がまんしてればよいものを
いつもちょっとかた ....
おきにいりのブラのホックにはふれさせたことがないの
まだ だれにも

そのさきに何があるのか
だからわたしはまだ知らないんだけど
蒼い景色か はやりの色か はたまたよぞらの黒か
きみの好き ....
 いつかのふゆのはじまりの日
 一人 漂うような面持ちの彼女は
 白く塗られた、どこでもない場所に立ち
 満月の空が落ちるのを、待っていた。
      (雪が、
      (降っていたか ....
ルーズな踝はいつのまにか姿を消し
タイトな紺色が街を闊歩する

こんな横並びを欲する時代だからこそ
曖昧なままでは許されないと言わんばかりに
膝上近くまで引き上げられた紺色に感じる息苦しさと ....
つめたくてつめたくて、それでも、ひとりで
素直すぎる君 遠くからだけ旗を振ってる
近づけない

つなぎたいつなぎたい、ゆび、解かして
かさねあう心臓 くるしい
しんじられないまま、知らない ....
湿度は低く
強い風が首筋から熱を離れさせていく
所在無いまま白い月に見透かされている

打ち解けたい内緒はもう何も無い
君の匂いが鼻先を掠めて
話し始めた頃のことを思い出した
 ....
横を向く指
くちびるの指
そっと押し分け
舌に触れる指


いつまでもいつまでも散りながら
消え去ることのできないもの
奥の奥にある赤いまたたき
にじみつづける音のかたち ....
風と雪が一体になって
すべて吹き去ろうとする
なんて
東京の人は信じないだろな。

こんな初めての日はすごく嬉しい。

秋田での出会いや繋がりや見聞きした全ての出来事も
消えてしまうだ ....
アイスコーヒーを注ぎいれた グラス
暖かな部屋
午後の陽射しは

読み止しの本の名は
『ルネサンスの占星学』

人が ぱらり ぱらり 行き交う
食器が カチ カチと音を立てて

動 ....
もう疲れたよ、終わらない迷路
ずっとおんなじことばっかり考えてる
毎日なんにも進歩がない

『もう忘れた?』『やめよう』『でもやっぱり』『ごめんなさい』『でもやっぱり』『好き?』『本当は』『い ....
君に呼吸をプレゼントしたい
酸素! 凍結!
熱次元のネジ巻き飛行機械
バッサ! バッサ!
落下する卵 割れる風船の寝息
面倒見のいいお婆さんの手が
背中から張り紙を滑り落とした
あと、そ ....
手を叩いて

空を見上げて

バイクの後ろ青い頃



手を叩いて

夕暮れ公園

歌を歌って日暮れごろ


手を叩いて

グラスを割って

涙も滲む漆黒のころ
 ....
心の水が
ポトリと落ちる
疲れているのかな
冷や汗かいている

ジャズのベース
バスドラムが
癒してくれる
ハートに響く

バーンアウト症候群に
なろうとも
死力を尽くして
 ....
逃げ出した谷底
には肌寒さがひしめいている
じれったい速度で燃える
一斗缶の中で時折弾ける火
の勢いで灰が舞う

いつかの完璧に高い空では
太陽がトンネルの奥を
照らし出す
ヘッドラ ....
復讐に美を見出すのは、
自分にできないことだから。
像への情に焦がれてもそれは、
自己を満たす為の儀式に他ならない。

愛が欲しいから愛を叫び。
救われたいから救うのだと。

必殺の愛 ....
2ヶ月ぶりに退院したヤツと飲みにいった

とりあえず、おめでとう、と乾杯した
ひさしぶりに元気そうでよかったなと思った



長話。

こないだは、友人たちと鍋をした
男 ....
幕末
鎖国の眠りは三百年


ガ・タ・リと音を立てて
仕掛け人形が宙を舞うと

あの錦絵に描かれた

土蜘蛛が江戸の巷を闇に乗じて跋扈していた

東京 東京と小さな声で囁いてい ....
午前のグレー

生ギター濡れて

雨の日にはギター

野蛮に一日を剥いでゆく


弾き語りは

聴き語り

のらない日も

のってる日も

晴々する

満ちてくる ....
私の中に言葉はなくて
海を回遊する魚みたいな
私が言葉の中にいる


けれど


世界の中に私はいなくて
キラキラの宇宙をつくる万華鏡に似た
世界が私の中にある



なん ....
何もない空からゼロがふってくる
ならばいくらかマシだったかもしれないけれど
真っ黒な空からはマイナスがふってくる
はっきりとしたベクトル
明確な方向性を持つマイナスが
あたまのうえからふって ....
あのひとの汗は鮎の匂いがした
もしかしたらキュウリウオの匂いだったかもしれないけど
げんみつなことは問わない
鮎はスイカの匂いがして
スイカは汗の匂いがして
汗は鮎の匂いがするのだ
結露に ....
冷たい空気が
そ〜っと首筋の体温を奪い取っていくような、
そんな音を
時々 彼女は吐いた

なんて綺麗な音を出すのだろう、と
僕は
少し気違いな感触を得た

彼女の音は
いつも ....
ここに 空が そして風が 私はここに 光が天に 望みは 何?
時が刻まれ 時が流れ 時が過ぎて 時が来る だから 何?

見あげた空 地を統べる雲 無が有へと変化する 瞬間

    想い  ....
一.


舞いそこねた息が
蜜擦れしている

まつげのながさは
わたしたちのいのち




二.


等分できないものをささえる
ゆいいつの幕間
背泳される 水は
 ....
せつな過ぎて 街灯に浮かんで逃げる自分の影に泣けてくる
おれが移動すればおれの影も動く
泣いてても笑ってても 影の表情や温度は変わらん
光の帯となって過ぎ去ってゆく特急列車の通過
おれは野菜と ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
二人の距離を繋ぐのは
考えてみても何も思いつかないけど
僕らは近くにいることは確か
手を伸ばせば触れるほどに

一つのマフラーを分かち合った日々
今更に思い返すのはなぜだろう
君がいなく ....
忘れちまうんだ

大切や 安心や やすらぎやらやら

忘れちまってることを 忘れちまうんだ

忘れちまってることを覚えてても

赤点だって教わったからね
明日は雪が降るというのでーというのは、
半分嘘で、もう半分は
興奮して眠れないので、
深夜から早々に、ヤクザな時間から
夜逃げするみたいに
出発するわけ。

途中、林に囲まれた
コンビ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
台風高嶺 遥子0*08/1/24 21:17
お兄ちゃんへふぁんバーバ...9*08/1/24 21:16
イエロー・ブルー春日3*08/1/24 20:03
「ライン」灯和7*08/1/24 19:30
ルーズアンドタイト恋月 ぴの19*08/1/24 19:05
明日のゆび唐草フウ4*08/1/24 18:53
「貴空」菊尾0*08/1/24 18:14
花と花木立 悟308/1/24 17:38
暴風雪ましろ5*08/1/24 17:13
器の笑いアハウ508/1/24 16:22
愛して愛して愛してlazy8*08/1/24 15:19
ネジ巻き飛行機械[group]狩心3*08/1/24 13:35
幸せなら?猫のひたい撫...008/1/24 13:04
ペポパンプ5*08/1/24 12:38
低い太陽(重機人間ユンボルより)月見里司008/1/24 12:08
未完成な僕たちよ、どうして完成形に憧れた? そも、完成形とは ...がんも008/1/24 11:53
死んだアイツのことなんて、どうでもいいと思っていたわら29*08/1/24 11:48
土蜘蛛アハウ108/1/24 10:23
雨の日には吉岡ペペロ008/1/24 9:33
回遊魚のカレイドスコープ相良ゆう108/1/24 7:45
ベクトル佐々宝砂508/1/24 3:53
雨の匂い208/1/24 3:52
こおりの音麒麟008/1/24 3:47
咎人イシ1*08/1/24 3:18
断片集「追水」簑田伶子18*08/1/24 1:45
穴を掘れカンチェルス...308/1/24 1:37
よしこちゃんのピアノ縞田みやぎ8*08/1/24 1:09
海月108/1/24 0:46
空の彼方のその下で短角牛008/1/24 0:27
[:Runnin'プテラノドン108/1/24 0:24

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