マトリョーシカの
ながした涙は
乾いてのぼっていった
風が吹いている
虹のむこうに
見上げる
雪のあいま
ひらめく桜のあいま
海のつづきに
***青い星の歌によせて*** ....
漕ぎ出す手は 不完全
オールを持つ手が震えてる
手が痛いよ もう傷だらけだ
暗い暗い 先が見えない水平線
君のほうが重傷だ なのに まだ舞台は続く
MISERY 泣く子はだあれ
終わら ....
毎年、節分の時期が近づいた頃
駅には近所の小学生の作った『鬼のお面』が飾られる
"上手な子"の作品が選ばれて飾られる
自分の作ったお面が飾られる子供は
近所の おば ....
ガラス越しに夜明けを待って
カンボージ・ノーバの昼が去ると
体をちっちゃくした夜がやって来た
大体、同じ"周期"で回る "ルール"を守る
すごいなあ ....
「幸せが
逆に重荷になることだって…
あるだろ?」
そう言ってしまったあのとき
君の目を見れなかった。
あれから何年だろうか。
まだ
そんな重荷になるような
幸せに ....
雲のかたちがはっきりしてくるのは、まちがっ
ていることにいきどおっている、そのあらわれ
なのだと、すっと、受けとれる気がする。わた
しのぎざぎざのところにひっかかっている朽ち
かけた木っ端だの ....
何も見たくないから
瞳をとじて
何も聞きたくないから
耳をふさいで
何もしたくないから
僕は僕を殺めるのです
それは
ノイズじゃない
アイズだ。
雑音なんて
この世に存在しない。
そうでしょう?
*
昨夜のコト
あたし ....
私を揺する
毒苺の群生する
この森で
木々は静かに呼吸する
膝を小さく折りたたみ
瞳をとじて
二月の寒さを一口のんだ
あの
冷たい上では変わりなく
星が瞬いているのでしょうか ....
蒼い地球
まだまだ知らないことだらけ
限られた時間の中で
出会い 別れ
笑い 泣き
誰だって光りに包まれていた時代がある
それを忘れて
それを懐かしんで
それ ....
朝のニュースが日曜日を知らせてくれる
誰も知らない
神様はもう狂っちゃったんだって
惑星はパレード
ゴミ処理場はもう無重力
チャンネルを回して
君の孤独で朝を温めて
サイレンが掻き消 ....
会いたい人は会えない人
安易な日常の麻痺
なんだか居づらくて
その場を後にした
語尾は無機質
情感に名残りがない
あなたの言葉が数列みたい
だから一つだけ嘘をつく
....
力無く流れてゆく血液を、子猫が舐めてくれていた。
はっきりと見えた筈の血液の流れを、とっても綺麗に消 してくれたの。
音も無く脈々と。
静かに。
とっても。
留まる視線の、そ ....
求めるこころを捨てたら
いつしか
こころは穏やかなあいでいっぱいになりました
たくさんの愛と
僅かばかりの哀と
07/07/15
うさぎバトンがまわってきたので、日記を認める。
ぴょんと跳ぶのは、ウサギ。
ひょいと隠れるのは、キツネ。
猫は、 ....
ぼくは大きくなったらトラックになりたいです
トラックになったら背中を改ぞうして
大きな大きなポンプをつけます
わきばらにホースをはめて
頭にライトとかがみをつけます
そしたら体をすべて赤 ....
山のように
積みあがった吸殻
明かりが落ちた
暗い寒い部屋
安コーヒーを口に運ぶ
今日も恋人に会えなかった
来たのは酒に酔って調子のいいオッサン
キラリ
....
ハンバーガーを二口、三口
出来上がった断面は
あの子の泣き顔に姿を変えた
頭の中ではメリーゴーランドが回り続けている
もう何週したのだろうか
数えることにも執着が離れた頃
....
きょうはまめまき
おにはそと
ことしもいちねん
ふくはうち
にほんていえん
おにわそと
きぱじゃまちゃぱじゃま
ふくはうち
おきてるはずだよ
あにはどこ?
ごはんにしましょ ....
07/02/01
あかり/光/アート展、を見てきたが
帰り道、汐留駅の遺跡に立ち寄って
明治初年のレールの切れ端、犬釘、工具
機関庫の前に佇む ....
ビルの向こうに
巨大な虹が出来た
たくさんの兵士
虹を滑り落ちて行く
楽しいカーチェイス
壁をぶち壊して
君の側にいるよ
ねえ嘘はやめて
私がわたしであるということにきづくのは
もっと先のことでいい。
いまは、
水であれ
空気であれ
土であれ
それが
己であろう。
たくさんを吸収して
最 ....
『ありがとう』
その一言が言えない。
わからない。
なぜ言えない?
ただ呆然としてしまった。
笑顔で去る君に
言いたかった。
『ありがとう』
次は言えるように
....
人は死にたいと思うから手首を切る
でもほんとは怖くて
まだ希望があるんじゃないかって期待して
まだ生きていたいと思うから
最後まで切れないんだ
それをただ繰り返す
誰かが気付いてく ....
好きな食べ物はと聞かれると
いちごと餃子と答えるようになって
大学のときからだからもう20年になる
それに執着している訳でもないのに
好きな女はころころ交錯すんのになあ
....
ひとがおいしいと言うラーメンが
じぶんにとってうまいとは限らない
これ、とてもいい詩、という感想は
ラーメンの好き嫌いに似ている気がする
ひとがおいしいと言う焼肉は
....
目を開いたら夢が色あせて
幾千万の光と見慣れた風景が
優しく姿を現して
朝日の昇った双葉色の空を見つめ
一人じゃない事に感謝する
夢じゃないことに感謝する
....
ここには光があって
いろんな種類の光があって
そういう瞬間のなかを
ぼくらはまるで生きている
言い換えると
ここは
闇のなかと
なんら変わりないということだ
....
いちばん旧い校舎の
さらにその裏
もう誰も見に行くこともない百葉箱
そのそばに菫が咲いている と
君が云ったのが
はじまりだった
ふたりはそれからそこで
いくつかの秘密をかさねた
....
鏡を見ていると
もうひとり
自分がいるような
そんな感じがする
鏡に映っている
自分が
本当の
そのままの
自分なのかなぁ
少し
びっくり
することもある
もしかし ....
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