あたしの大好きな雪がふってきて
あたしの大好きなあなたは、ここにも居ない
雪とあなたと白い街
雪とあたしと白い歌
歌ってた
あなた
聴いてた
あたし
....
日常。
私の航海は5人。
家族が5人、でぼくは生きている。
暗闇に
白い一本のラインが見える。
それは
隙間からこぼれる光だ。
こぼれる光しか、
光と認識し ....
私はね
車に乗るとき
音楽を聴いていないと
酔ってしまう
だから
いつも いつも
どんなときでも
ウォークマンだけは
常に持っている
まるで
それなしでは生きていけない
....
「それ」は立ったまま枯れていた
純水の雨が
ビーカーの中で
音もなく
黄砂の舞う海
は 枯れた鉢の上
無数の猫の鳴きまねを
する
唇が暗い空に
浮かんでは消える
....
見上げれば
鳥が
春を連れて来るところ
小さな鳥も
大きな鳥も
次の季節へと
渡っていく
傷ついた鳥が
冬の終わりから飛び立つと
ようやく空は
一面の春
恋する乙女は日常が戦場
化粧の下に素顔を隠し
背筋を伸ばし家を出る
殴り合う戦いは時代遅れ
最近は空気にこっそりと
毒を盛ってしまう
情報に乗っかりながら
関係の上位を狙 ....
もううんざりなのよ
やめて そんな眼であたしを見るの
はじめに愛を囁いたのはあたしだったけど
それはあたしを観てるあなたにじゃないの
分かったようなこと言っちゃって
何? 何様のつもり? ....
節分もほんの少しすれば すぐに
一週間前の食事みたいにわすれていって たまに
雪の上でしめって ふやけた
鬼のお面をみつけて思いだすぐらいなもので
このお面はずぅっと変わらんなぁ
そうやって ....
このおおきなボールを
うまく投げることができるかな
このおおきなボールを
しっかりキャッチできるかな
さぁ やってみよう
僕たちはくろぐろとした息を吐きながら
紅く焼けた眼球をめぐらし
たそがれたからすの一群を
惜しみ惜しみ見送った
坂と階段の街半ばのこと
ともに見守るおとこのことをすこし
みなが半月と呼 ....
浅い眠りから醒めると
海鳴りが 体を満たしていた
分厚い波が海岸を打つ重い震え
また ゆるやかに 砂の眠りへ引きずり込む共鳴
海辺の午後
見知らぬ世界に降り立った身軽さ
過去を投 ....
ショートカットのあの女の子がのる。
すべて
そこから始まった。
何もかもが美しい
あの魔力に満ちたものが…
一体女の子に惹かれた??
それとも魔力に惹かれたのか??
....
「せくはらは、はーとがあれば、いいのよね」
勘違い親父の部長を嗜(たしなめ)めるように
女友達はぼくにささやかな
愛の秘密を教えてくれた
「ちょっくら金をおろしてきます」
ふた ....
数年前、鰤岩石という名のお笑い芸人が
ユーラシア大陸をヒッチハイクで横断した
それを見て、時間と金をもてあました若者たちが
自分たちにも何かができるはずだと
次々と海外に飛び出して行ったが ....
裸になって
鳥は浮こうとする
飛ぶのではなく
浮くのだと
あなたが教えたように
両腕を伸ばして
風を待つ
浮かない
それもそのはず
僕は生きてるのだ
冷たい雨に
震えるきみの
肩を抱いたのは
それもまた
雨でした
時に言葉は行き過ぎて
途方に暮れる長い夜
抗うこと諦めることを重ね
いくつの哀しみを覚えたの
その身を預け
降り ....
痴呆の少女が呆然とうろついている裏通り、停止中の工事現場の敷地内を通ってきた汚れた靴底が地面に残す赤土の臭いを、確かな老人が嗅ぎながら後姿を窺う夜中
月はクレセント、クレッシェンドが強すぎる ....
暮らしてゆく
かこいの上
眺めると流れがある
土から
かえるためだけに
乞う 涙ではない
吹きなれた風の足が
ところどころ 無くした
甘いくぼみに にゃーと泣く
逆 ....
溶けた視線で壊れた時計を見つめても
もう動きはしないの
そう教えても君は時間さえ飛び越えようとするのだね
虚ろな世界観
そして空気
君が放つ波紋は
不必要な現実を緩やかに押し戻す
....
月に一回くらい、日曜日に休み欲しい?
仕事中に聞こえた気がした。
ちょっと考えてみた。
何でなんだろって。
まだ結婚もしてないから、
朝から好きなヒトとの朝なんて、
ないんだし。
....
降り積もるものの中に
水色を混ぜよう
降り積もるものの中に
水色に混ざろう
白と黒の細かげな象りたちの中に
カラフルなばかりの色たちの中に
降り続けるものたちの中に
水色 ....
午前3時に咲いた {ルビ鈍色=にびいろ}の花腐し
嘘を塗り重ねて
すこし刺々しく君に抱かれた柔肌が
うっすらと赤みを帯びる
君は私の名前を呼ぶ どんな抑揚もつけずに
ただ平淡に溺れ ....
渋谷の外れにあるバーに入ると、スロウな音楽が流れていた。奥のほうのソファに身体を沈めると、隣にお日様が座っていて、誰も彼女に気付かないようだった。それもそのはずで、月や星はあんなにキラキラと光っている ....
07/02/03
回転計の願いに
知らん顔する
鶏頭の花
空には白い雲が群がり
レースの終りを告げている
ガス不足のマシンでは
回転も不足 ....
少年、ライ麦を
したためた雨水につけて
うれしそうに
ほおばっている
チマチマ食うのが
大好きだ
なきたきゃ
汚れた紙袋に
全身つっこんだらいい
そしたら君は
一枚の絵になるよ
時計台は嘘をい ....
メソポタミア文明
生え変わった前歯に
激突
急斜面を駆け下りる
くだらない熱病
時代は変わったね
新鮮なものが新幹線ではなくなった
各駅停車のように不在
粘土で蛇の抜け殻を作って
....
さよならも
すきじゃないも
ごめんねも
結局は
同じことで
柔らかなことばに包んで(くるんで)
食べてしまえばいい
きっとおなかの中ではじけて
永遠に消えない傷を残すんだろ ....
冥い冥い夜
絶望も
諦めも
恋しさも
悲しみも
ぜんぶ乗り越えて
眩しい明日が来る、
そんな幻想を
たまには抱いて(いだいて)みる
冥い冥い夜
明日は天気に ....
なぜ作るのか
なぜ表現するのか
なぜという思考砲を放棄する事は 温めた卵の爆弾を 不法投棄するに等しかった
思考は 断続的にズレていく エメラルドのかさぶた 赤の中に緑 グジュグジュと沸 ....
音
君の
右耳に
届いても
陰に笑って
しょうがなく
お話をつづける
窓硝子に張付いた
記憶が剥がれ落ちて
指で触るたびに融ける
傘を差して砂浜に立 ....
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