遠い 遠い 冬の国

もし誰の足音も 届かない様な

そんな国が 在るのなら

一人 足跡も無く 消えてしまおう
 
其処に 生きる白くて無機質な 父の木の

固く閉ざされた 蕾の ....
君のまぶたと
君の四肢が重くなだれる
夜、
セミダブルベッドの上で耳をすまして
スーパーカーが空を飛びまわる音を追う
「月に向かうあの人たちには
 わたしたち、きっと一生届かな ....
求めない
包むのでもなく
彼の肩に舞い降りた桜のひとひら
にさえならない

静かにみつめている

微笑まれても
物足りなそうでも
触れない
繋がない

5月の風が頬を撫でて ....
頂(いただき)に辿り着いたら
総てを見渡せて
達成感は味わったけれど
あとは降るだけ
なんて
寂し過ぎるから



頂(いただき)に辿り着いたら
次の希望(いただき)が見える

 ....
いつからか
従えずにはいられないような
ある種の隷属のなかで
炎をおぼえた


つめたい石を蹴飛ばしながら
無言の
雨に

含まれ、ながらえ、



水たちの森は
 ....
    丘のひだでは孤高な門扉が居留守を使っている

ひなびた市道では玩具の車が目的もなく突っ走っている

     街角を曲がると郊外では風と光がゆれている

          はつは ....
もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける

一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける

鋭い氷の尖端がわたしを刺す

いっ ....
もう一度、
てのひらに
つつみこむ仕草で、ストレッタ。

空間を割いて、
胡桃のような空間を割いて、
胸の奥へと、ストレッタ。

時の鮮明な切断面は、
もはや誰のものでもない。
ひ ....
 
 
 
腕時計
壁に掛けても腕時計
変な話だ
 
腕時計
棚に置いても腕時計
変な話だ
 
 
いずれ何処でも時は動く
いずれ何処でも時を刻む
 
 
 
雪のつもった日のバスは 
渋滞でみんな遅刻のはずなのに 
なぜかこころやさしい 

雪化粧の街を窓外に眺める 
人々をぎっしり乗せた
バスのなか 
ネクタイのよれたおじさんが 
あんパ ....
そんなもの、と思った
くだらない
直視できずにうつむいた
若さを消耗している途中、それが今日のこと




わたしがかつて
人差し指にくるくると巻いていた、
彼の襟足はもう随分 ....
誰の胸の奥
こっそり巣食って
ほくそ笑む


(オイシイノダヨ
奥底のとろけた秘密
舐めたいのさ
なめらかな偽善)


封印された
マメ粒ほどのヤツは
青むらさきの
促進剤 ....
今死んだら困るけど
いつ死んでもかまわない

今死んだら困るけど
いつ死んでも適切だ


俺には今しかないが
きみには明日がある



踏み出せばその一歩が道になる
なんて言 ....
夢路誘うは十六夜に 
声なく花の散る姿
また立ち返る如月の 
思いは誰に告げるべき

黒髪{ルビ梳=けず}るいもうとの 
面影やどる花びらは
雪の衣も厭わずに
音もた ....
自分一人の悩みなんて
ほんとにちっぽけで

世界に対しての自分なんて
あってないような存在で

でも それでも
何かを真剣に想う自分が
確かに在って

同じように
真剣に悩ん ....
水曜日の十字路で
はた迷惑な幻が前を横切る
覚えた顔もすぐに霞むが
並ぶ影の形は忘れずに

この世では
特別であり続けたい
胸の内は琥珀色が丁度いい
その人はそう言った  ....
こわれたような
気がするな
ラジカセが
ラジオ、カセットが

それって何
と訊かれてだまる
カチャカチャと

弄りつづけて
うつむく
ゆるい髪の曲がり道がゆき ....
  あなたの てのひら

 熱くて
 ちょっぴり汗をかいている

 大きな てのひら

 あなたの てのひら
 “あったかくて うっとりしちゃうね”

 なんて
 
 そっと心 ....
 ユキ。
 白くやわらかな印象の

 ゆき。
 冷たく、結晶のままでは儚く

 雪。
 それは全てを白く覆いつくして

 ユキ。
 発達した文明も
 大いなる自然の前では無力
 ....
いらないわ
今、おなかいっぱいなの
だからほっといてよ


無理よ
だって全部言い分けだもの
聞けるわけないじゃない


いやよ
聞こえないの?
ほっといてって言ってるの

 ....
不在はふるえている

{ルビ科白=セリフ}が青く染まるとき
語る言葉をもたない左手で
おまえの一番やわらかいところ
をつなぎ止める

そうだ不在よ
ここにいろ
動くことのない世界でありますように
そう願って魔法をかけた

君が泣かずにすむ世界でありますように
そう望んで背伸びして手を伸ばした

すべてが壊れないように不器用な優しい手で
拒絶を知 ....
四番目の人。

体の意味を求める人たちの群れ。
けれど、二人は違った。
空間に張り詰めたグリッドを使う。
空間のエッジ。表面の張り詰めた2次元。
舞台に描かれたグリット、彼女たちは平面図で ....
こたつにはみかんがあるから
あかねこはまるくなり
さまざまな約束事によって
針が回り続けているのを
ゆるしている

やさしい
そして、かなしい
恋という名のジグソーパズル


恋という名の
ジグソーパズル
最終ピースを見つけられずに
世界に繋がっている箱の中を
探していた
いつまでも

誰もが完成させようと
恋のピースを ....
君はみんなに。

僕は君に。

好きだと云おう。
僕は生きているはずがない。
だけど、
いつもの朝焼けの色が、僕の心を負かすから。
生きているのかもしれない。


閉じた瞼に、浴びられるだけの赤を浴びる。
太陽からは血の匂いがする。
 ....
思ったよりも少なかったやかんの水を
勢いよく蒸気にかえたものだから
紅茶を煮出すにはとてもとても足りなくて

カンカンのやかんが
今朝の水の冷たさにひび割れないか
ビクビクしながら水を足す ....
口を開いたとき、息より先に飛び出した単語が
のどにつかえてむせてしまった
日曜日だから、日はふだんより多くてもいいのに、光が少ない  
西高東低でもないのに

仮設テントで、電気の回路を直列 ....
煙たい夜闇に迷いこんで
妖しげステップに魅せられちゃって
もう自分ではCAN HARDLY CONTROLな
このVERY VERY BEATING HEART LIKE YOUR HEART ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
無題12ねろ008/2/4 23:15
人生のうちで一番笑う日______...1*08/2/4 23:11
愛おしいひとにあぃ3*08/2/4 23:05
Honest...3*08/2/4 22:54
樹木の日々千波 一也5*08/2/4 22:49
天使の耳打ち信天翁108/2/4 21:56
はねゆきこゆり2*08/2/4 21:52
Gravitationパンの愛人208/2/4 21:41
腕時計蟹太郎108/2/4 21:36
雪の日のバス 服部 剛508/2/4 21:36
日常のひとくち______...2*08/2/4 21:21
MAJIN渡 ひろこ7*08/2/4 21:10
正走曲佐々木妖精3*08/2/4 21:10
■共同作品■ 冬のさくらRin.10*08/2/4 21:05
重い地球mmm008/2/4 19:38
「遠景」菊尾2*08/2/4 18:37
taperecorder.....and radio水町綜助208/2/4 17:29
てのひらちぇしゃ猫1*08/2/4 16:24
ユキ・雪・ゆき1*08/2/4 16:19
我侭を言わせて友子108/2/4 15:04
ヌード[group]しろう108/2/4 14:05
ワールズエンドシギ308/2/4 13:47
空間の平面図ブライアン0*08/2/4 13:17
あかねこ[group]しろう108/2/4 13:07
恋という名のジグソーパズル夢乃 綴喜008/2/4 12:55
バランス。狠志108/2/4 10:13
happy birthday凛々椿308/2/4 9:28
・・・涙・・・  ・・・・。シュガー・ソ...7*08/2/4 8:53
アンダースコアを埋めていく気持ちでclef2*08/2/4 8:46
熱帯夜(res.RS5)mmm1*08/2/4 4:24

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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