失うということ 失いたくないということ
はじめから知っている人なんて誰もいない
その手の中にあ ....
口紅
本当は心の中で叫んでいる
「あなたが好き」って
だけど
今はまだ
悟られるてはいけない
まだ
もう少し
友達としてでいいから
あなたと一緒にいたい
喫茶店での幸せの時 ....
月に息吹きかけて
闇を走らせた
自転車を得意気に漕いで
君が笑ってる
雲を引き連れるみたい
王様は君
坂道の巧妙なブレーキで
王座を奪い返して
いつもの曲がり角
直 ....
冬の霧雨というのはほんとうに冷たい
黒く澄んだ闇を
次から
次から
落ちてくる細い線
デパートの屋上から
湯気が立ち昇っている
風に流されるまま
右へ行ったり
左へ ....
太陽が闇を侵食しようとしてる直前
一匹の首輪のない犬が
いつもの散歩道だろうか
時折道端にうち捨てられたボトルに鼻を
近付け歩いていく
ボクは身を縮ませながら
そんな風景に降り ....
ときどきわたしは きみのけいこくをわすれてしまっては
傷を縫った糸を食いちぎられる思いをする
ときどききみは わたしのおもいなくときにあらわれて
たどたどしくやわらかく、レクチャーをして ....
ケトルの湯気に咽喉を震わせ
吹雪の窓に背中を預け
世界が消えていくのを
自身が溶けていくのを
わたしは
わたしは
この世は争いばかりで
僕が安心して笑える場所は君の前だけ
いつかは
訪れるだろうか
平和な夜明け
争いの星の下
生まれた運命
平和な国を創るため
血は流れる
君を守るため
....
粉雪舞う夜
寒さに震える私を
黙って家に入れてくれた
温かいコーヒーと
何も聞かない優しさに
貴方と暮らし始めた私
流れる季節を追い掛けて
愛し合う貴方と私
私の愛は決して貴方 ....
本の隙間から
光が溢れている
行間のひとつひとつが
とても眩しくて
僕らは本の影の部分を
読んでいるに過ぎない
見失った灰色の街で
出会ったばかりのきみから
きみの本を借りた
....
貴方がいたから
生きる意味が存在した
貴方は私の全てだった
貴方はそんな私を
簡単に捨てた
暗闇の中でもがいて
苦しくて息も出来なくて
薄れゆく意識の中で
貴方への愛が憎しみへ ....
日の当たらない屋上で
ぷかぷかと煙をふかす
何も考えたくないけれど
よぎるのは同じ事ばかり
この前誰かに問われた
何の為に誰の為に
苦笑してやり過ごす位しか
誤魔化す術も思いつかない ....
文学講座に参加した後はしごした
歌舞伎町の居酒屋「エポペ」で
酔っ払ったかれらは千鳥足のまま
無数のネオンの下で人間が渋滞する
新宿駅までの道を歩いていた
「エポペ」のカウンタ ....
手で書いた文字は
文字でしかない。
携帯で打った文字は
記号でしかない。
文字から携帯の記号へ
そして
携帯の記号から文字へ。
何かを急に言いたくなって 口を開けたとたん
くもりぞらにのみこまれてしまった
たとえば好きな音楽を
反芻してやり過ごす
でも最後が訪れるまで
待ちきれないんだ
盛り上がりがこないから
....
一人じゃ食事もする気にならない
ひとつ
欲しいのは電気毛布の温もりじゃない
ひとーつ
さっき服んだ風邪薬が胃を締め付ける
また、ひとつ
怖い夢を見たんだ
嫌いな蜘蛛が服の中を這い回る ....
一日待つのは
めんどくさい
一週間は
待ち遠しい
一ヶ月だと
カレンダーを見る
一年待つと
会うのがこわい
心は、近いのが好き。
....
車を止めると逃げる猫
ビニールの戸だからね
出入り自由のお客さん
いいけど別にねいない時
でも 何 やってんの?
みー の 車のお帰り
きこえてきたら 飛び出すの?
にゃ ....
君が笑ってるなら
偽物でいいかと思う
プラグのはじっこから放電された
言葉が
穴の開いた心には帯電されず
熱を発することもできない
君も偽物だったならばと
あお あお
....
硫酸まきちらしたら
少女は興奮して
空を指差しながら
奇声を発している
荒れ果てた星の隅に
グランドピアノ
カンタータが鳴り響いたら
少女を犯してみた
ぼくの知らないところでは ....
ぼくの声は停滞した感情だ
ぼくの声は耐えきれず吐き出した汚物
それを書き殴って人目にさらすのは立派なオナニーだろう
芸術だとかそんなものを理解したことはないし
きっとそれは余裕のある人 ....
スポーツが苦手です
特に会話のキャッチボールが苦手です
投げることは出来ます(誰だって出来ます)
受け取ることだって出来ます(大体の人が出来ます)
けど それだけでは
相手の ....
飛んでいくふぬけたたましいを 穴に転がして
ぼくらは 一閃の 仰々しい桜になる
中途半端な 怒りに 強姦されているのは 僕
女じゃない
壁に 鳥の鳴き声
緩慢にも見える正義
飛んでいく明か ....
パソコンからの「ようこそ」
という挨拶はもう味気なくなって
いまは
あなたの素朴なよびかけにこそ
すなおなきもちになって応えたい
春なら菜の花畑の ....
別れたいと思うのはいつもわたしの方なのに、別れたあとにどうしても泣いてしまうのは一体どういうことなんだろう。
ふかみどりいろの雨が、おもいだしたように体に染込んで、いつか目をつむ ....
†ヒスイ†
緑まばゆいこの丘に
君のヒスイを埋めよう
哀しみが溶け込んだ
君のヒスイを埋めよう
ぽつりと流れ落ちた
その温かなしずくの中に映りこむ ....
カナシイキモチデ
オボレテミル
アオイ
セカイ
ヲミル
ぷく ぷく
ボクノ
セカイハ
ナンダカ アカルイ
アカ ....
灯油売りの少女が
トラックでやって来る
代金を渡すと
あんなに灯油を持ってるのに
手はこんなにも
冷たい
いつかストーブ売り場で
少女を見たことがあった
ストーブをひとつずつ見て
....
ひとりのための会話を照らし
光は深く息をしていた
遠すぎる背の
土を信じた
熱はどこかへ
到くはずだった
ゆうるり巡る
直ぐに見える道
終わりのような緑だった
....
4つのダイヤにひとつずつ文字を刻んで
シロくくぐもった空気にナゲて
霞んだり滲んだりする光のすじを
じぃ っ と
そのモノでしか傷つくことのない4つのダイヤ
....
4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 4299 4300 4301 4302 4303 4304 4305 4306 4307 4308 4309 4310 4311 4312 4313 4314 4315 4316 4317 4318
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