まよなか
くらやみの中から線路が延びている
金属のレールの上に耳を触れると
同じ路線の上を歩く子供の足音が遠くに聞こえる
もう帰らない
もう帰らない
稲穂が風にしなう
線路か ....
そこにあるそれ 取ってくれないかな
 返事はなく

そこのその黒いの 取ってちょうだい
 沈黙ののち夜を迎え入れる

それやあれでは分かるはずもなし
無人の箱に放り投げたことばに 返事が ....
冬の寒さは
かじかんだ老婆の
指先にも容赦なく

夏の日差しは
悪臭放つ乞食の
乱雑な頭上に放たれる

あぁ 頭痛い

あんたの声が

甲高い

鼓膜突き破って

内耳 ....
小さな蝶へ宛てた恋文は

無惨にも砕け散ってしまった

か細い百合は悲しみに暮れ
すっかり萎れてしまった

あの日の蝶など
蜘蛛の糸に囚われてしまえばいい

傷ついた花の気持ちを
 ....
鍵穴から注がれる
細やかで執拗な視線に
いつまでも見つめられていたくて
わたしは部屋を出なかった
魅力的な、傾いたものへの憧れで
まとめて深い息をつく
……幼い頃、誤って内側から鍵を掛け
 ....
カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
都会の空に降る雪は
灰に似ている

熱かったものが冷めたあとは
元から冷たかったものとは
比べようもないほど
さみしい

なんにでもなれたんだと思う
(大人が入れるほどのかまくらをこ ....
本屋の夫婦が 
休日の買い物に行ってる間 
店内の椅子に腰かけて
ストーブの火がゆれる窓に 
開いた両手を揃える 

昨夜の朗読会で 
ギターを置き忘れた雲流さんが 
こんこん と叩い ....
雪が舞う舞う
雪が舞う


涙も枯れて
打ちひしがれた
わたしの頭上で


雪が舞う舞う
雪が舞う


頬赤らめて
笑顔で寄り添う
ふたりの頭上で


雪が舞う
 ....
こんにちは、
あなたはだれですか?
私はずっとここにいて
巡る春を待ち続けているのです


そうですね、
ここはとてもきれいでしょう
いつも隙もなくあたたかい
何から何まで色彩で満た ....
美しい双子を前にしてわたしは歌う

二人ともそれぞれ美しいのだが
左の少女の手はとくに美しい


わたしは右の少女の手を取り
左の少女の手を美しいと思うのだが

左の少女の手を取ると ....
なんか腹ふくれる感じがうぜえ、
つーかなんか食べんのがめんどくさい。
がやがやして食べんのがめんどくさい。
時間が早く終わる気がする。
普段は一人がいいかもしれないと思う。
腹ふくれると気持 ....
まるで

天使と悪魔を
足して2で割ったような存在

天使が囁く、こっちへおいでと
悪魔が囁く、こっちへおいでと

白の世界と
黒の世界

どちらにも
なれない私は灰色だ

 ....
ああ
真に面倒くさい世の中じゃ

わしゃ
眠いんじゃ


ああ
実に面倒な世の中ですね

私は
とても眠いのです
声は途切れ まぎれる
指のように
熱を背に描きながら
髪の水を見あげる


まわる響き 枝のはざま
しなり したたり
森を燃す羽
ひとつまたひとつ 飛び去る


 ....
すいしょうだま こわしたよ
きみのひとみにはいりたかった
くろくてきらきらひかってる
やみのなかのかすかなひかり

なにをみているの
ぼくをみすかして
ほかのだれかをみているの
そ ....
かってもらえよ

さわったらとげがささる

ピッカピカのバナナ

せなかもおなかのママに

かってもらえよ


生きる気

マンマン

みづうみ

マンマン

日 ....
静かな夜
草を揺らす影と影
逃げるように追うように
どちらも何かを掴むため

耳を切る
指を切る
熱が集まる
息が下がらない
この鼓動は逃がさない

話せるのは ....
{画像=080524153641.jpg}

ほら、くびすじに傷。


友達に言われて触ると、
ぴりりと痛んだ。


けんかしたの?


誰と?
してないよ。
先週行った美 ....
デニーズの半円形のテーブル席で
フローズンヨーグルトを飲みながら
通りを眺めてる と
フローズンは溶けて
ヨーグルトになった
すこぶる健康な昼
着信があったよ
シンガポール ....
かまわないよ
僕はうしろを歩くから
「手をつなぎたい」
ちょっとそんな気もするんだけど


かまわないよ
僕はうしろを歩くから
君の真っ白なスカートが汚れて、
ちょっと残念なんだけど ....
ハモンドオルガンの音
心が澄む。
悪を吸い取ってくれる
反省して、己を恥じる。

疲れた、
疲れきった。
もうこれ以上
できない。

心の奥底の叫び
心の悲鳴
助けてくれ、助け ....
死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニスト

ひとから愛を引き出して


古いピアノたたかれている

旧ソビエトの優雅なさ迷い


死に髪の匂いをまく

夭折のバイオリニス ....
美しいメロディー
美しい花々達
美しいボディー
美しい旋律

安らかな眠り
柔らかな肌
約束の時間
山のカラス

死への誘い
死への準備
死への喜び
死への諦め
皮を剥きながら 
話しかけることの虚しさに気をとられて
滑ったナイフの 
切っ先のその先からながれでた 
一筋の金属のさまは
川を流れいく繊維の 
けっして移ろわない影のように
ただ 
 ....
ぼくの隣でいつも輝いていた。
太陽はいつだって笑っていた。
雨の日も風の日も雪の日だって。
ガス管をくわえたあの日だって。
太陽は白く笑っていた。

太陽はいつだって輝いていた。
ぽかぽ ....
中東にバーレーンっていう国あるやん
「タイン」はアラビア語で、祭りみたいな意味やねん
発音としては「バハレインテイン」のほうが近いかなぁ

紀元前からチョコレートに似たようなもんはあったん ....
濁った空の下でも
星が輝く
プラネタリウム

汚れた空気の中で
花が咲き誇る
造花の庭園

分かり合えない
人たちの中で
作り笑顔の
いつもの私

天に星を
地に花を
そ ....
光は
神殿の回廊を
巡ってくる

空は
重い記憶を消して
蘇生する

地には
新しい
人の気配がする

雨は上がったのだ。
邦楽なんか
と箒をかき鳴らし
セックス・ピストルズを崇拝していたクラスメイトが
品出しをしている店で
立ち読みだけして帰る
あんなに笑い合ったのに
ロクに目も合わせない

書き置きを残 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
まよなかUtakat...408/2/11 3:53
紙吹雪放たれてtext108/2/11 3:04
脅威kei99108/2/11 2:37
心からとると108/2/11 1:16
鍵穴[group]よしおかさく...3*08/2/11 0:55
カラビナ、切っていくんだろピッピ1808/2/11 0:23
都会の雪亜樹3*08/2/10 23:54
留守番時間      服部 剛108/2/10 23:41
白い夜にHonest...3*08/2/10 23:36
それでもきっと季節は回る明日殻笑子2*08/2/10 23:20
双子湖月4*08/2/10 23:15
怠惰榊 慧308/2/10 22:59
灰色三奈308/2/10 22:43
真実蒼木りん4*08/2/10 22:27
境音木立 悟308/2/10 21:33
水晶ゆうと3*08/2/10 20:51
ピッカピカのバナナ吉岡ペペロ208/2/10 20:10
「草触り」菊尾108/2/10 20:02
傷についての会話beebee008/2/10 19:42
デニーズへようこそむらさき4*08/2/10 18:29
僕の迷路友子008/2/10 17:54
苦悩ペポパンプ6*08/2/10 17:41
優雅なさ迷い吉岡ペペロ308/2/10 17:17
デスパレートペポパンプ6*08/2/10 17:02
刻印clef1*08/2/10 16:47
新月の家草野大悟408/2/10 15:29
2月14日、3日前北大路京介18*08/2/10 15:26
天に星を地に花を、私に生きる力を紀ノ川つかさ208/2/10 15:24
雨あがるEtuji108/2/10 14:45
犬歯佐々木妖精8*08/2/10 12:03

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