ぼくら凡人はよくこんなふうに思う
世界は俺がルールの方がうまくいく
そんなことひそかに深刻に思ってる
トマトを食べる
赤いものでも食べて
気持ちを入れ直す
赤い ....
ぼくの仕事は“クローズ”といって、昼を終わらせる仕事です。
まず、太陽を海の中に眠らせます。
それには時間がかかるので、その間に子守唄をうたいながら星の準備をします。
月は、放っておいて ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて
二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻
眠りなさい
....
細い声で 途切れ途切れに口ずさむ
なんの歌だったか
視界が揺れて瞼を閉じた
金魚鉢に立つ波紋
いつまでもそこで眺めてる
廊下の途中うつ伏せで
素足の君は眺めてる
黙 ....
私の回りにはいつの頃からか風がまっている。
さわさわ、と。
流れるような風が舞っている。
しかし、しかしだ!
その風は私に、酷く無関心だ。
その風は私へ、酷く ....
舞台は 一つ
この火宅 娑婆世界の巡り にて
台詞は 一つ
私は意志する
友だちとの何気ない会話 なごむ
阿修羅のごとく キーボードを打ち
投げ出された本の ページ ページに
....
浮遊するデバイスを跳びこえて
赤青白のケーブルを駆け抜ける
明滅する二進法と
変換される思考と
踊るビットの配列で
最短経路を突き破れ
浮沈するルートの迷宮を脱出しよう
スイッチ ....
また朝か
誰か
わたしの心を動かしてください
何かせずにはいられない
ホットライン
ニュースを時々録画する
あちらこちらから断られる
もうオーラだけでわか ....
ひとつ目の少女が横転する
と
黒髪は素早く泥に犯されて
地にほど近い
割れ目から飛び出した鳩 が
小さく口づけをする
とすぐに
爆走する機関車群
崩れ落ちたレンガの墓標
の蔭を
....
目に入る光が痛い
頭が痛い
満員のバスが痛い
英語の文章80近く
地下鉄の加速度にちぎれてくシナプス
そんなロジック
駆り立てて
研ぎ澄まして
吐き気がしそうなくらいの眩しい反 ....
ヒビの
まつりの
ちょうちんの
蛇腹の影を指先で
破って遠く青色に
逆回転した明るみの
正午、
南中した太陽に
気を失うほど目線の重なる
白い顔
白い顔
....
銀色の電車が水の中を走って
クレイジーパターンの看板
ヘッドライト電灯に炙りだされた
乗客たちの吐く息は白く
白く浮かんでから固まって落ちる
カランと音を立てて
真っ赤に錆び ....
僕は靴磨き
貴方を輝かせるための存在
足元に跪いて
泥まみれになりながら
僕は照明係
貴方を輝かせるための存在
誰にも見えない場所で
汗まみれになりながら
不平等な世の中
平 ....
リズムを上手い具合にはずしながら
ボタンを素早く全てはめ終えて
彼女は微笑みをもって振り向いた
時間をうまくつかまえられた例は無かった
今夜は初めて定刻通りにコトがすすんだ
彼女の時間を ....
言ってしまった言葉は
私と一緒に辞書を引き、話し、
消えそうになりながらも
風呂の湯気に纏わりつかれて
額にぺたんと落ちてきた
心にもう一度生まれ変わると
頭でっかちのいやらしい私に
奴 ....
別れるつもりで
にこにこしている
もう愛していない
というよりも
最初から愛していなかった
謝っても仕方ないけど
それでもわたしは優しいから
「もう愛していない」
って
お話するつも ....
深い森から抜け出して もうすぐここから旅立つよ
夜に抜ける 風と潮の香りで 飛んでいく
深い夜の飛行船
蛍と共に舞い上がる
死ぬように眠ってしまった 子ども達も誘おうか
頬杖ついて ....
木立から湧き出る鳥たちを
眺めていた暖かい日差しを何度も
さえぎる影に飽きなかった三月の日は
あまり長くない
雨にかかる虹
のように見えるファントムでなくなった春が
そこまで来ている舌 ....
ロングコートのポケットに両手を突っ込み
ヒリヒリした寒気に急かされ散歩する
時々口元に手を当てて息を吐き
ひと肌の温もりを味わう
ふと思う
冬の息が白いのは
報われないまま死んだ誰かの ....
どうやらそれは
ブーツキーパーというものらしい
ねこ鍋と聞いて
顔をゆがめたリリーのことを笑えない
迷った末に手にしたのは
大好きなキャラクターであるシルベスター
家に帰ると
かわい ....
時計の針が反転して
空に明かり射してくる
煌々と付けた蛍光灯眩しくなる
作られたその明かりに頼ってた10畳の城
電子機器に慣れすぎた時代で
僕の空はデスクトップの窓で
すっかり ....
意地の悪い
芋虫は
真面目君
蟻んこを
殺す
蜂蜜大好き
プー太郎
真面目君
ミツバチを
潰す
恋した男
平凡人
イケナイ恋愛
糞女
バラす
ノック ノック ....
八時から八時半の間
私は無言でテーブルで待っている
あなたの帰りをテーブルで待っている
定時に帰ってくるときあなたは
必ずその時間に帰ってくるから
八時から八 ....
右で決意を
左に刻む
(覚悟はできた)
手首からは命を
瞳からは涙を
空になるまで
垂れ流す
(ああ、私のカラダには、)
(こんなにも)
....
自分らしさが戻ったら
あなたはやさしく誤解した
あなたらしさが戻ったら
僕もやさしく誤解した
二人がやさしくあるのなら
誤解だって構わない
やさしさはきっと
嘘でもいい
愛する事が罪ならば
罰を受けても構わない
私の中で貴方は
熱い塊になって
微熱を浴びた身体は
正常な思考を失う
夢かもしれない…
愛ではないかもしれない…
私の中で貴方は
....
今日も仕事
明日も仕事と嘘をつき
別の人に逢いに行く
そんな生活に嫌気がさし
独りになる事を考えながら
今日もまた家を出る
幸せな生活を片手に
別の幸せ求める
愛が無い訳じゃな ....
君を好きってどういうことだろう
一日でも連絡しないのが不安なこと?
笑顔を見ると全部ふっとんでしまうこと?
考える前からたゆたっているもの?
全部全部忘れてしまった後に
....
誰か、などとごまかすのはよそう
あなたを、思うときの空だ
湿った雪雲が切れていく
灰色の向こうに広がる薄い青
きっと強く、遠くのあなたを想っている
灰色と青色が近いのは空のせいだ
....
どうして空は青なの
肌色に違和感を感じた人間は少なくない。茶色より「焦げ」茶色を使った方が樹木らしくなるように、緑色は製造された時点でエゴでしかない。
クレヨンとタケシが見つめ合っている。 ....
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