今日は朝から電話対応に追われてしまい
まともに昼食をとっていなかったから
目が回るなぁと思ったら四時十二分
営業車をコンビニの駐車場にすべり込ませ
アップルパイを買おうと思ったんだ
....
空の裏側に世界がある
もうひとつの
僕らが生きた
かつての空がある
悲しんでる
そこで死んで
ここで生きてること
彼らは何も知らない
開けっ放しの
誰もいない窓の外
子 ....
やさしさに躓いて
長い冬はセーターを編む
遠ざかる音楽に耳を澄ませば
寒さのなかにあのひとの温もり
息苦しさは募りゆく
はっと目覚めるコーヒーの朝 ....
昨日つぼみだった花が
次の日には
綺麗な花を咲かせていました。
それは僕の見ていない
誰も見ていないところでの
花の努力だと思いました。
すごく勇気を
もらった気がしました。 ....
言いたいことが
言えなかった日
洒落た台詞は苦手だ
、と思う
封筒に入らいないほど
たくさん集めた大切な言葉は
いつもいつも
胸の内でだけ声になる
大人になることは
何かをゆっく ....
しんどいのはこれからです。
何度でも落ち込んで、またあたらしい話を聞いて、
立ち上がることができます。
ハッピーエンドで正しい道を選んだ主人公が
これからもずっと、話の終わったあとも
....
橋の下に
鯨がいる。
ぬっめりとした皮膚が
ゆっくりと波うった。
大きな鯨は
泳いでいる。
きらきらと
目がひかる。
いくつもあるそれは
同じ方に
向かって流れた。
....
19のときニューヨークに行く
めんどくさいからひとりで行く
なんでかモンローの絵葉書やら
カレンダーばかりを買い込んだ
そいつでオナニーしてみようと
試みたけどまるで勃た ....
何も感じずに日々が流れていく
音も無く
感触も無く
十時十分の腕時計の意味を知らない
通販番組の悲しい電話が響く
教室の中で私がいないことが当たり前になっている
最初は友達は心配し ....
オレンジジュースは冷蔵庫の奥にある。 誰にも気付かれないように、奥に。
カラスが鉄塔から飛び降りた。 羽をバタつかせないので自殺とみた。
地球の自転が加速して、僕らは宇宙に投げ出され、隣り ....
生まれた街を歩いてみた
潮風が私の髪をなびかせた
腰の曲がったおばあちゃんが
歩道を歩く
わたしはきらめく海の反射に見とれながら
その美しい波の冷たさを知っていた ....
定期券をなくした
毎日通った
半年定期だった
あの人のこころゆきだった
なくしたので
きょうは切符を買って行った
帰りも切符を買った
ならんで買った
電車は混んでい ....
{引用=
透明人間のくせに食べる食べる。皿の中身が口と思しきところへシュッタと消え去っていく。 大食い選手権さながらに皿が消え、お代わりを請求する。
急いでご飯を盛り、追加にもう一斗焚き始める ....
わたしたちは 底悲しく
わらいあう
そして指をつなぎあい
小径をゆく
菫の花がそこかしこに
ふるえるように咲いている
わたしたちは 歩きながら
優しげに 言葉を交わす
でも気づ ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ
横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
君にあげたのは
目についたカサブランカ
海の藻屑と消えた
甘い恋
涙の味
真白なカサブランカ
君に見えた
「会いたい」
その気持ちだけが僕を動かした
遠い異国の地
彼女はそこに住んでいた
友人は毎日彼女と一緒だった
大学でも、夕食時でも、帰るときでも
そんな ....
あなたに照らされて輝く
この想いはさながら月
ただ大切にしたい
淡く優しい光と熱
愛したいとか 愛されたいとか
もうどうでもいいよ
眠ってしまった
あんなに観たがっていた映画
青白く照らされた寝顔が綺麗に思えたから
起こさないように一枚撮ったんだ
ステンレスの浴槽で
いつまでも君と溺れていたい
海月みた ....
眼鏡を忘れた
喫茶店に忘れた
雨が降っていた
それは喫茶店の外だった
どうしても、とやはり忘れた、が
喫茶店は三軒目だった
ジャンバーを着込んだ人が
すぐ隣を通り過ぎていく
....
その 時
生なる状態で 為した行為は
魂にイメージ刻印される
死なる状況が近づくに従い
死=イメージのみの世界がせり上がり
やがて魂を専有し始める
呼吸はしているのだ
心 ....
静かに
長く連なる
落下して
地面の
ずっと奥深く
張り巡らされた手から
温かく
吸い込まれ
生命の源となる
それは
凍りついた世界を融かし
別れを告げ
訪れを呼ぶ
....
春のあたたかさで脳みそがとけていく
僕にはただしい判断なんてできません
ただぼんやりと ただぼんやりしている
気が狂いそうだ 僕の意識は遠のいていく
満ち足りている世界で僕らはやる気が ....
光が背後から打つ
日が終わろうとしているのだ。
空は私たちの絶叫で赤く染まる
寂寥として風がゆくなか
君の微笑みだけが
春を告げるようだ。
蝶がカラのペットボトルに止まっている
そこが宿り木なのか
そいついいやつだ
2リットルで1キロカロリーと告白している緑茶だ
そんな人へ着地したかったよ
翅越しのヘルダーリンと目が合った
....
おまえのおなかの裏側を
指でおさえる
鳴きわめいて
おまえは貝の射精をする
お尻の穴まで
肉の金属が腫れあがって
金庫強盗ってこんな感じか
そうしてかすめ ....
見上げれば
青い空
白い雲
飛行機が白い軌跡を残して
バトミントンなんかしちゃったりして
出来すぎた木曜日
よく晴れた木曜日
ちょっとはずかしくて
でも
こん ....
春に夢に
月は仄かに白く落ちてくる
その日は 今日も昇る 沈む
月は満ち 引く
宵には明星
一日のフィナーレに添える
天空の便り
東雲に まだ浅い春
緋色に 胸 焦が ....
ぼくたちはいつだって三人でいた
キミがみつばちを捕まえてほしいと
目の動きだけで云った時も
そうするしかなかった
キミはあいつのもので
ボクははちに刺されることでしか
キミに見つめられ ....
目が覚めると
お日さまが山の向こうから顔を出してた
ふいに
ランボーの詩の一節が
降ってきた
なんかいい日になりそう
朝日を浴びて
みかんみたいになりながら
ひとりにやけた ....
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