悲しみのための今日に
喜びのための明日に
ありがとう、と伝えよう
毎日は色々なことがあって
沢山の わたし を見つける
苦しいだけの今日
傷みを伴う明日
....
朝日、山を越える
オレ、ゴルフに行く
休日のはじまりの風景は
こんな道すがらにもあるんだね
だれか
愛してください
温度のない希望が
ささくれだってい ....
一葉をアルカリで煮る(オカネヲニテハ イカンソク)
そして残った葉脈の
徐々にほそく。
枝分かれしてゆく
いつであったか
どこであったか
そこから始まる
生命 ....
全ての旅立つ人のために
***
湯気を立てているお茶のカップと
小さく開いた窓から差し込む朝の光と
四月の風に揺れる薄いカーテンを
置き去りにしたままで部屋の鍵をかける
....
もしキレイな真白い羽根が生えていたら
なんで飛べずにいるの
光を浴びて黄色
空を映して蒼色
埃に塗れて灰色
雨風に泥濡れて茶色
傷口から溢れる緋色
緋色が酸化し ....
指を絡めて唇で交わす約束
水を背中に浴びせたら
さあ、夢から醒めよう。夢から、
鎖をようやく外す時がきた
嗚呼、終焉の始まりで
幕は上がろうとしている
まだ目蓋を開けてはいけない
誘 ....
荒れ、渾然となり昇天する
十匹の猿
モノクロの 或いは
飛び立つ白鷺が 二羽
朱の大橋での小雨
遠くで雷鳴が響く
その悲しみは 空間の黒
或いは 濃淡
具象でなく ....
i.
カリフラワウアの花嫁たちが
ボーダーのフリルをはためかせている
周りで射精しているのは男たちばかり
ii.
歩いて三歩のコンビニで
強盗たちが揺らすのは
ひもの ....
あのとき落とした
こころは月と交差して路上で
あざやかに
ジャックナイフ
通りすがる
とろりとした少年の
心臓を刺すよ
少年は
きれいな目をしている
不思議
私もきれいな目をしてい ....
何一つ残さず
綺麗に掃除された部屋に
前まであった
テレビには
字幕だけが
映っては消え
映っては消えて
その一つ一つが
君への思いだったり
君への謝罪だったりして
どれだけ僕の中 ....
ガムを噛むと
口が広くなる
舌に野原が広がり
歯がぶつかり合う森
呼吸が定期的に吹き荒び
茎は湿っている
血の気が引いたように
青く暗く奥へと続く
洞窟の入り口で
茎は湿っている
....
羽のように舞うコートのすそ
風をあつめて
僕らはかろやかに昇っていく
弧を描く波打ち際で
世界の縫い目をたどる短い旅路
遠ざかる、境界を引き寄せ
空と海を縫う指先が左右に揺れる
「こっちだよ」または「バイバイ」
その境目のメトロノームが
いつかのあなた
....
橋はもうないのに
人は渡っていくのだった
橋の向こうには
もう誰もいないのに
それでも会いにいくのだった
いつからか
橋を渡り終えると
振り向く癖があるように
ぼくは遊ぶ
誰もいない 誰も来ない
遊び場で
遠く遠く 届かない
どんなに高く飛び上がったとしても
追いつけない
ぼくは遊ぶ
じゃれあい 戯れ
空を掴むことさえできない
....
凍える指先を握り締めて暖めてあげる、
なんて優しさは春になっても芽生えてこないよ
いつまでも冷えた体は雪の下で
土の僅かな温もりを頼りにして、
来る保証のない春と
抱き寄せてくれる腕を、 ....
あなたの目に映ってゆくのは
時の重なりとか
澄みきった空の青さだとか
古くなってゆく物たちだとか
沢山の感情との出会いや
沢山の自然の形だったり
あるいは自分の姿だったり
生 ....
静寂
響く規則正しい音
呼名
瞼を持ち上げかすかに
見上げるあなた
いつの時をみている
そこに映るは
白き天かそれとも
遠き日のあなたか
呼吸
静かに刻む
命
それ ....
あの唇に触れたい
と思う
真昼の摂氏8度
あの手に触れたい
と思う
真昼の月をなぞる指先
その歌声があんまり甘く優しいから
自惚れてしまいそうになる
わたしのために歌っ ....
破壊は楽しい
勉強はつらい
遊びは楽しい
仕事は疲れる。
情報を密にするか
疎にするか
どっちも過度になると
弊害がある。
いい加減
あいまい
ほどほどが
丁度良い
「 もしもし 」
犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか とりあえず ....
私の詩は頭で考えすぎているという
言われて見ればその通りで
反論をする気も起きない
ぐちゃぐちゃと脳髄だけで思考をこねくり回していて
決定的に体感覚が欠けている
だがそれでいい
私はそ ....
おまえから電話
車のなかにイヤリング、
おとしたかもしれない、
ホテルかもしれない、
オレはおまえをはげました
おまえが悲しんでいたから
それが結局
どこ ....
青春の青と春の真ん中に
必ず何かあると
考えてたら
うんちをしたくなって
下に堕ちてしまおう、けど
ここは天空だったと
気づいたです
翼がないぼくらは、
夢遊病。
カゲロウだって ....
教室の一番後ろ
窓側の席。
天気の良い日は
日差しがあたって
すっごく気持ちがいい。
今日もついつい
居眠りしてしまう。
ふと目を覚ましたら
授業が終わっていた。
....
あなたは
バラのような記憶を抱いて
荒地の横を過ぎる
長い影を連れて
彼方に
コスモスの群れ
秘かに
許されて在る
今日という日を讃えよう。
何もないものばかり響いて
ひとつ さくりと
離れゆく手
玩具とともに
しまわれる手
岩の鏡が音を集め
門のかたちに積み上げている
水音の色を見つめる目
かたちのむこうの ....
考えないで走る ひとつのことを思って走る
立ち止まったら最後 二度と走れないかもしれないもの
考えないで走る ただひたすらに走る
迷ったら最後 時の迷路は永遠
それでも感じてる ほて ....
わきあがるそれはしあわせなのでしょうか。
ふれはばのおおきく、それでいてとてもせんさいな
そのなまえはしあわせなのでしょうか。
わすれることはこうふくでしょうか。
きえさることはこうふくで ....
二十九日の月の入りは針より細い影を爆ぜ、じっとりと赤く、まるでひとつの粘膜のように侘んでいた。地球照が薄仄かに冷めていく、そのひとつに漸く君をしる。海に還ろう、君の手を取って、僕はあの潮流 ....
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