冷たい東京と暑苦しい大阪 どっちが好き?
僕は君が好き。
元気に走る犬と雨に濡れた仔猫 どっちが好き?
僕は君が好き。
近くに感じる電話と、口では言えないことも書けるメール どっちが好 ....
雪は
夜と共に眠る
家々の景色はどこまでも均一に膨張し
泣く子や悪魔や憎悪をシラッと黙らせてしまった
たった一日に結晶された冬
道や隔ての無い大体の銀世界 ....
曇天の雲に
仄かに薫る
白梅
眺め
その古木の苔むした幹に軽く触れると
肌寒い風に 早春の息吹
たたえて たたえて 尚たたえつつ
梅花から 溢れている
(花びらが散る ....
いつもとなりにいた
君がいなくなって 初めての春
ようやく日差しが やわらかくなった
一人で見上げる 薄紅の色は
涙でにじんで 光に融けた
あなたに贈ろう サクラノウタ ....
駅前の
風景が変わった
再開発の名で
故郷は跡形もなく
クレーン車が行き交い
ミキサー車がひっきりなしに出入りする
変わりゆくもの
どっちみち
変わっていくのだろう
....
節操の無い脳が歩き回ってる
下校の時間だというのに
ふらり
ふらり
道草食べてる
その草に込められた記憶は脆い
下校途中の小学三年生に無下に踏みつけら ....
巡るうた追う
海の手の甲
丸い穂先と
風の尾の火
打ち消しあう火
打ち消しあう火
うたの切れ端が花になり
火を免れて明日になった
午後のこがね
夜の蒼
祝福 ....
雪
冷たい心に降る涙
ひらり ひらり
世界へ
すべてを白く美しく
私は思考の海にたゆたう小宇宙
早く真っ白になれればいいな
嬉しくて サラサラ
哀しくて サラサラ
サラサラ サラサラ
おもいは流れる
流れ流れて
青空に溶けていけばいい ....
真白にそめあげる雪を見て
私は考えた
白とはどんな色だろう
染めるものでなければ
染まるものでもない
端然と 静かに
無音で 沈黙し
そこにある白
拒否し
包含し
白は ....
哀しみを超えて迫る喜びを
灼熱の青空に喩えたらどうだろう
それは夜空に一瞬だけ光る流星のようでもある
赤く炎に照らされた君の笑顔のようでもある
きりきりと迫る喜びは
ちょっとしたビッグバンだ ....
脳と心を切り離して考えるのは
実はおかしなことです
心理学の先生は
恋をして胸が痛いというのは
間違いだと云いました
心臓に脳はないのですから
頭を抱えるべきと
あなたがわたしに入る ....
8時間酒も薬も飲まなかった裸眼でいた
ギリギリのバランスを見極めたかった
おかげで8を∞や8と引っくり返せる様置き換え可能だ
水は蛇口とか枕もとの酒瓶を収納できていい
言葉が道具なのだとしたら ....
君に合鍵を返しに行くとき
君から合鍵を返されたとき
絵を描いているのです
どうかそのままで
カンバスにほとばしる赤き血潮
香る首すじはヘリオトロープ
比喩はありません
詩を書いているので ....
恋の流れ唄
こんな寂びれた
お店で
今夜も歌う
流れ唄
艶歌の歌手よ
昨日も今日も
歌うわ
流れに流れ
ぶきっちょな
バンドにあわせ
キャバレー・ナイト
男の
膝 ....
春なのね って 雨が降る
まだ冬よ って 雪が降る
ゆらゆら 解けかけて また 凍る
悲しくて 悲しくて
雨が降る
きらきらり と
ゆらゆら と
手にしているものには
いまだにXがつく
6つの火柱が綺麗だから
顔は泥まみれ
纏うはギリスーツ
プローンにて
レティクルで捉える旧態依然
解放と引き換えに
彼女は
自由を ....
{ルビ老魔法翁=ろうまほうおう}と呼ばれた男は仮にも聖職者
純真が光るヒールアイドルの歌にゃ重苦しいドラムが響くのさ
やれあいつは公務員だからくそったれさ
そっちは米兵だから鬼畜なの ....
禁忌は真っ白にほどけてゆく
きらきらと
あたりいちめんにひかる黄砂
爛れてゆく頬に
焦げ縮れてゆく髪に
明るくかがやくプルトニウムをかざろう
これで終わりなのだから
やり直すこともな ....
イタッ‥‥
ワタシの口に
またお客様がやってきました
入店拒否したばかりなのに
ズカズカとおかまいなしに来店しては、ドスンと居座る。
ワタシが振る舞う料理には ....
満月の恋
満月の夜
悲しみだけが
膨れあがり
喧嘩して
怒って
しまった
私
歴史の浅い
恋ほど
対応のパターンが少なく
どうして良いのか
分らなくなってしまう
満月 ....
今夜は眠れない
寝れそうだけど寝付けない
あの娘のことを思い出す
でもあの娘のせいじゃない
なぜだか今夜は眠れない
心が渇いて水を欲しがる
アロマオイルで満たされる ....
或る三等星を巡る地球は虹に袂があって
生む糞は三千年の香り
春秋の朝日に照り映え雨露に溶けず佇んでいる
五寸ほどの身
中心を分かつひび
通る風が言葉を作る
一頭の牝牛が ....
塞がりかけた傷を抉るように不幸は連なりやってくる。
痂の剥がれた傷は更に深く赤くなる。
いっそ殺してと叫んでも呼吸は乱れながらも正常で。
死神の気配は有りもしない。人生を離脱したいのに。
投げ ....
掠れてゆく記憶から
立ち上る陽炎
痛みだけが今もあせずに
あの恋の結末を主張し続ける
いやでいやで仕方のなかったはずの
あれやこれやは影もなく
楽しかったことの輪郭だけが
....
気持ちが柔らかい。
久しぶりに入った、
お酒のせいかな。
雨が降ったのかな。
アスファルトが濡れてる。
空は晴れてた。
唄が無理矢理、
体に入ってくる。
....
木製のパレットに
弾かれていく、水泡
そこから零れ落ちる/滲む
たくさんの、はじまり
かたどった筆先を
やわらかく
浸した水面には、
ほのかな色を持った
円卓が
広 ....
そうか、知らない町へ行くのか、もう少し僕に喋らせてよ。もうすぐ来る季節にどんな気分で臨もうか。競合する原風景の眺望、{ルビ世界=WORLD}の真っ只中で見透かされそうな暴走、ささやかな歌や ....
純白のタイル部屋
点滴へ極彩色の毒が混じる
盲目の患者は知らない
紛れもない黒さだけの汚れ
唯一の猶予は濃淡
カーテンが風を浴び
毒が混じる
甘いかをり
バラとアーモンド
患 ....
4255 4256 4257 4258 4259 4260 4261 4262 4263 4264 4265 4266 4267 4268 4269 4270 4271 4272 4273 4274 4275 4276 4277 4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.97sec.