警告するように
何度も何度も
繰り返していた

触れば広がる波紋が
君の顔を歪ませたんだ

想いは届かないね
けして開かない扉

頑なな僕の心
孤独な君の涙


零 ....
おぼろな 三月

見晴らしのいい 場所で
遠く 帝都を仰ぎ見たくなる

両腕を広げると
風に 翼

東京タワーまで
フワリ フワリ 飛んで行けそうだ

春 霞
飛行の航跡に
 ....
相変わらずわたしは荷物が多い

どこかからどこかへ、なにか必要なものを、過去になった場所から現在生きている場所へと運んでいる


大変に邪魔な荷物と夕暮れすぎの中央線。

昔々にオーダー ....
型破りの性格も

意外ともろい

パイのようで


十円玉は丸じゃなく

横からみたら

長方形だって

国語の先生

言ってたっけ


大きな体の

おっちゃ ....
電車の好きな少年だった


窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった


やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた


いくつかの景色をつなぐと
電車にな ....
5階、風通しの良い2LDK

ベランダ、部屋より広い

目一杯、布団干す

風、まだ寒い

窓、開け放ち

掃除機、舞う埃

御膳、気合いを入れて作らねば

午後、何よりも ....
深夜のファミレス
ドリンクバーで耐える
眠気覚ましのカフェオレ
机上に散らかる
ミルクと砂糖
ノートと空論

誰かが笑ってくれればいいな

不特定多数の笑顔の為に

誰かが笑って ....
悲しい、だとか
辛いだとか そんなこと想ったって
いくら願ったって 帰ってこないものは 帰ってこないのだと

気付いたのが遅すぎて
どうせなら
こんなに泣きはらす前に気付かせて

 ....
一寸という距離を、一寸という距離に任せれば。
一寸という定められた袋小路を徘徊するだろう。
いびつに整えた瞳たちは等しく観止められるだろう。

一寸という距離を、頭陀袋に放り込んでゆけば。
 ....
女が白い喉首をそらして
紅茶を空ける
カップは長くいつまでも口唇とふれている
瞼は閉じられて
なかなか開かれそうにない

テーブル、
無防備な左手の指の間をくぐり抜けて遊ぶ風 ....
別れるたびに思う

また幸せにできなかった

それどころか

離れることで気楽になるほど追い詰めた

そのたびに 寂しい人生だと思うんだ


意味もなく「頑張んなきゃ」とつぶやい ....
いらないものはいらないのと
私はいつからこんな色に
綺麗な羽をつけてみたって
薄汚れてしまうだけだから

求めていた愛情はきっと偉大で
積もり積もったそれは手が届かない
あなたに近づく前から感じてた

これ以上近づいてはいけない事を。



あなたに近づくことは わるい事

大切な人をめちゃくちゃにしてしまう事

大切な人との約束を破る事

 ....
その能天気な声
できれば二度と聞きたくない

開口一番閉口せざるを得ないほど
無残にも引き裂かれたのは
一時と言えども夢見た優しさで

ショッピングモールの喧騒で
知ることはないだろう ....
かつては、大手菓子メーカーがフランチャイズ展開を
していたハンバーガーショップ。今は、身売りされて、
櫛の歯が抜けるように店舗が減っていることが、イン
ターネットで紹介されている。(もちろん公式 ....
きのう
生きている友に手紙を書いた
行かなかったけれど
忘れたわけではないと

きょうは異常乾燥注意報が出ていて
どこかの土手が延焼したと
広報が単調に喋っている

どうせ誰かが消す ....
繕っても繕ってもほつれてゆく
こたつぶとんのはじっこの糸のような
きみのことばに耳を傾けている
そとはつめたい雨
ポストに届いたばかりのハガキには
あと三十分で春がきます と
楽観的な文字 ....
{画像=080307003733.jpg}

翼もないのに太陽に近づいたので
どこにも行けなくなってしまう
尾根伝いにやってきた
自分の足跡をふりかえる と
笑い出しそうな風が耳元でさわぐ ....
アメを転がす
回転する中身は
洗濯機を
思わせる
温かい波の
中にいる

滑らかであった
表面が液に
溶かされ
かわいげのある
チクチクが表れる

しばらく舌で
ざらつきを ....
毎日働いてると 
なかには 
いろんなボールを 
投げてくる人もいる 

前のぼくなら 
しかめっ面で 
乱れ飛ぶボールをそのままに 
取ろうともしなかった 

これからのぼくは  ....
リンゴ飴を買いました

冷蔵庫に入れて12日間
まわりの飴が溶け始めたのに気づいて
口の周りにベタベタ
たくさん飴を付けて食べました


突然思ったんだ
これは、血かもしれない
そ ....
4年は乗っているバイクのNランプがつかなくなった
あれ?と思っていたらブレーキ灯もウインカーも
つかなくなってしまった

バイク屋のお兄さんが云うには
何処かの線がぷっつり切れているらしい
 ....
バナナが自ら皮を脱いで
バナナはバナナであろうとする

それを口がおいしそうに食べて
口は口であろうとする

その様子をじっと見ながら
目は目であろうとした

庭に出ると
鼻が ....
打ち出でてみればそこは青く

ウミネコが謳い白く泡だつにぎやかなオモテだ

楽園だなあと思うオレ

「ようっ」と挨拶交わしてくれるじゃないか

嬉しいじゃないか楽しいじゃないか

 ....
私は今 何がしたいのだろう

教えてくれと言っても
俺の周りにそんな先生いるわけでもない

ただ 想像の世界でしかない夢を見ているだけ


私は 何なのだろう

あなたは教えてくれ ....
蝋燭の火だって簡単に消えます



少し前見た景色も、こんな色をしていたかな
真っ暗な街に起きてしまったのは、どうしてだったかな
貴方の無臭さを考えてみる
作り物のような指で別の肌を触る ....
朔太郎さんよ
あなただけだ 分かってくれるのは
誰も僕の気持ちを分かってくれない
なにを話しても無駄だ
あいつらは僕のことを馬鹿にするが
馬鹿なのはあの汚らわしいあいつらの方で
それ故に僕 ....
 雨水の日の夜、眠りに落ちようとしていたら、部屋の床から正体のない桃色が霞のように立ち上ってきました。それがそのまま微細な粒子になって天井へ上り、逆さに降り積もってゆくのです。
 花のような匂いがし ....
小さくただいま
ぱたんと扉を閉めて
電気もつけずにこっそりしている
そろそろと靴下を脱いで
もぐりこむ準備
少しアルコールのにおい
ねちゃったのかと寂しそうに
そうっとのぞき込んだから
 ....
眠れる彼に口づけをすれば
凍てついた私の身体は溶け出して
彼の中をゆらりと満たす
戸惑いにも似たうすべに色の吐息に
待ちわびた生命たちが歓喜する

みずみずしく謳歌する
すべてが覚醒をす ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
臆病な僕は君を救えない御影008/3/7 12:31
弥生 三月アハウ408/3/7 10:39
あの日を暮らせば猫のひたい撫...208/3/7 9:00
アンバランスの方程式なきむし408/3/7 8:45
電車yo-yo26*08/3/7 6:12
白日夢(2LDK)udegeu...208/3/7 2:42
深夜のファミレス相羽 柚希4*08/3/7 1:59
オフホワイトくるす.wh...0*08/3/7 1:46
一寸という距離を。久野本 暁108/3/7 1:41
午後ヨルノテガム408/3/7 1:20
そのたびこのたびだれのたび短角牛108/3/7 1:10
それでも希望を崩せないでいるのは何かに希望を託しているからと。り。208/3/7 1:09
後悔shion2*08/3/7 0:58
もう終わった話松本 卓也208/3/7 0:58
大手資本から見捨てられたハンバーガーショップの話kauzak7*08/3/7 0:50
春の闇佐々宝砂608/3/7 0:42
はるのいと708/3/7 0:41
闇もまた遠く208/3/7 0:38
あめなめ木屋 亞万2*08/3/7 0:31
野球少年服部 剛408/3/7 0:20
縞馬(シマウマ)が走る風景市松 伊知郎108/3/7 0:20
点滅不全朽木 裕5*08/3/6 23:57
春のバナナ小川 葉108/3/6 23:48
寝床の海[group]西日 茜9*08/3/6 22:57
通過ark-ey...2*08/3/6 22:52
夜の光の破片蝶澤008/3/6 22:43
朔太郎さんへfomalh...2*08/3/6 22:42
雨水の日の夜のこと右肩良久208/3/6 22:25
おかえり暗闇れもん308/3/6 22:14
眠れる彼の春藤原有絵408/3/6 21:58

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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