あなたに
抱かれて
うれしかった
淋しかったから
いつも
あなたのそばに
いたかった
あなたの
身体に
触れたのは
はじめてだった
はじめてのキス
そして
あたた ....
他の人を
うらやむな
世の中を
うらむな
ココロを
膿むな
希望、生め
窓の明かりが消えた街に
歩く足音
吸い込んで高く澄む
黒く黒い空気
張り詰めた頬
耳を塞ぐ音楽が
どうしても君に会いたいと
叫ぶ
見上げる
高く澄んだ黒に
点いては消える光の名 ....
きみへ
ぼくは今日でおわるんだ
なんて言わないで
わたしはとりあえず
自分の今まである全てのきおくや経験から
とりあえずどうしていいのか
(おちついて/おちついて/)
かん ....
さみしかったんだ
ほとんど狼みたいに毛羽立った孤独を
ずっと人の死角にかくして
宇宙に旅立ったアホウドリの飛行士の話。
最近、ようやくこの星に戻ってきた彼の話によると、
宇宙の中 ....
鉛の弾であれば事欠かない
参観日の次の日に
母は死んだ
細胞状のカーディガンを毎日のまま
地肌に飾り夜の町へと降下するママ
時が経つに連れそんな雰囲気が
僕のマボロシの1パーツと ....
引き出しの奥にしまってあった
ずっと昔に書いた詩達
青臭い感傷に身を委ね
世界に種が撒けると信じた
尊大なナルシズムに塗れていた
胸から羞恥が沸いてくる
若き己が描いた夢により
今の ....
見て
母さんがいるよ
君は
よろこんで
ハンカチをさがす
涙を拭くと
母さんは
消えてしまう
見て
母さんがいるよ
母さんは
いつも
涙の向こうにいる
1
もしも私が生まれかわるとしたら
日の光だって届かない
深海を漂うクラゲになりたい
そこには悩みなどなく
苦にもされず
穏やかな暮らしができるであろう
生きているだけでほのかな幸せ ....
今、私はただの小娘だから
恋に恋い焦がれている
誰かにこの寂しさを埋めて欲しいのだ
だからただひたすらに焦がれている
ひらり ひらりと冬に雪が舞い散るころ
また新たな恋がしたい…
今、 ....
夏のつぎはお別れに
ふさわしい秋なのだけれど
こんなうららかな日に
こんな普通の日に
こんなことがあっていいものなのか
冬よ、お前は
永く、ここに
夏 ....
かわいい猫がいってきた
どんくらい好き、
どんくらい好きでいて欲しい、
わがままいうよ、
具体的にならいってみ、
いくつくらい、
最低30、最高100、
....
いいやつらにかこまれて
なんで俺は幸せなじゃないんだろう
幸せであろうとしないんだろう
わがままでも 身勝手でも
明日よ
しあわせであれ
さっきから手がべたべたしている。
苺ジャムみたい あなたが触れると べたべた。べたべた。
どんなに遠く離れても べたべた。べたべた。
この触れた右手が覚えてる あなたのいる場所。
右手 ....
夜を抜け出して
港は
沈んでいる
深い群青の空を支える影は
暗く黒く
タールを越えて
走る
錘など最初から必要なかった
この手を、離せば。
それでよかった
忘れるわけじゃな ....
夢の中で私は
白いユニットバスのような空間に
ひとり立ち
蛇口を捻っていた
欲望という液体が流れ出す
色は無いが
キラキラとした輝く光を発しもすれば
ギラギラとした怪しい光を感じるよ ....
瞼に
羽毛が触れ
小説がひらいては
落丁を
集める
白く、集める
からすもきえてしまう
昼
窓を
ひらくように
さようならを
後にするなら
部屋の中には
もう誰もいは ....
瞳の岸辺に
釣り人がやってくる
かなしみの主を釣るために
まつ毛が雨に濡れている
湖水が溢れて川になる
大地の鼓動が震えている
釣り人は帰っていく
明日もまた来るだろう
かなし ....
沈黙をファイルしつづけた理性は
つぶらな意識をふとまたたかせ
早春の空にくりひろげられる
光のハープを聴いている
もうそろそろいいんじゃない?
2880円でしたよ。ちょろちょろとぐるぐるしているんですから、まったくもって黒がもったいないです。左手を捨てたいと、思うのは、多 ....
マニュキュア塗った手を
ひらひら乾かして
さあ
次に
何をしよう
顔のパック
髪の手入れ
すべて整って
ただ
決まってないのは
今日着ていく服だけ
デートまで ....
美味しそうな楽しみがあったので
夫と半分こして食べた
牛乳パンのようにほんのり甘く
甘いものが大好物の夫は
半分になった楽しみを
美味しそうに食べている
その頬が幸せを含んで
ぷくり、と ....
蝉が泣く燦然とした天気
汗は頬を伝って
ゆらゆら僕から流れ堕ちてく
飛行機雲は無数の線を描いてて
僕の五線譜みたいだ
奏でる音はないけれど
唄う事なら出来るよ
どうにかしたくて
冷たい風に身 ....
ねぇ、死んじゃったら
なにも見れなくなるんだよね?
なにも伝えられなくなっちゃうんだよね?
そこには、なにもなくなっちゃうの?
なにも残らないの?
天国にいくの? ....
昨日投稿した詩は
あんまり評判がよくなくて
そのせいかな
なんか今日はなにもしたくないや
求人雑誌をぺらぺらめくって
めぼしいところに印はつけたものの
なんだか気がすすまなくてさ
....
春になると
知らない街の匂いがする
それと
なつかしい匂いもする
人の心にはなれない
だからたくさんの
心をつくってゆくのだ
きのうは啓蟄だった
お ....
こんなこと言うと、君は淋しそうにするんだけど。
1番心地良い、場所は君の居るとこなんだよ。
今ね、電車の中で小さな子供が、母親の手を必死に握りしめながら、顔を確認して、気持ち良さそうに眠っ ....
笑いながら生きていたいんだよって
泣いた君に触れて
泣きながら僕はふと告げる
暖かい毛布にくるまれた朝、差し込んだ光
何も変わらんなぁ
僕の代わりは誰かいるのかなぁ
もっと仕事の出来る ....
なーんも見なきゃいいんだよな
全部見きるなんてムリだから頑張ってた勉強も辞めてみよう
私が好きなこと全てにおいて一番カッコいいやつを作ればいいんだ
私が一番カッコいいと思っ ....
ぼくの隣
静かなきみのポケットに
たぶん幼い
春が来ている
手を入れれば
指先に形のない手触り
必要な幸福は
それで足りる
春になったら
そう言い続けて
ぼくらは今
何を ....
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