僕の訃報が届いた
過去の僕から僕宛に
確かに僕は死んでいた
魂を添付して返信すると
僕は静かに目を覚ます
とても狭いところ
近くでお経の声が聞こえる
一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない
引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
こんなに胸がきょう
せつないのは
わたしだけなのだろうか
春の前ぶれの雨が
まるで生まれたてのたまごのような
しろいふあんと
いたたまれぬきぼうと
あたらしいよかんと
蜂の ....
雨のリズム
秒針の鼓動
一定に停まる気配もなく
ただ無機質に
「只今、午後4時39分になりました」
電子音が遠くから聞こえる
見えるはずの海のむこうは見えない
もやがかかって曖昧に直 ....
「そんなふうに泣いて呉れるな」
首にまとわりつく女よ
愛しい、指に幾つもの接吻を
激しく華が咲く季節夜空
余計な事情と感情がなけりゃ幸福と
簡単に馬鹿に成れぬ
「貴様は何が1番好き ....
原理原則を持たない私は道に迷う
原理原則を持たない私は死ぬのが怖い
原理原則を持たない私は前言を撤回する
原理原則を持たない私は先が読めない
原理原則を持たない私は空気も読めない
原理原則を ....
そうやって
君を探す
君を憎むふりをして
君を嫌うふりをして
君の影ばかり
追っている
恨んでいるから
忘れられないんだと
都合のいい
この解 ....
証明できたら信頼されるの
いつもみたいにふざけ合えるの
冗談で取り繕ってみせた雰囲気は
一人になると嫌悪して
言葉に立ち始めた角が疲弊させていく
肩は不確か
いつもの場所よ ....
光の裏に氷があり
曇の奥へ
曇の奥へ
小さく水を点してゆく
陽の下の雨
雨の下の夜
夜の下の背
水みちる背
応えないものに囲まれ
ゆうるりと夜に気づいてゆ ....
朝が更けてゆく
アフリカの太陽が
この街に
遠い音楽のように照りはじめる
ビジネスマンもウーマンも
スターバックスの紙袋抱えて
仕事場までの獣道歩いてる
....
お父さんが
お酒を飲んでは
こんなこと言ってた
使命の多い奴ほど、
苦労するもんなんや、
男を好きになって
いつも会いたくなってしまって
だけど男は
....
怖いなら
窓を開けて
透き通った空を
思いっきり吸い込んで
流し込んでごらん
銀河を
君の中が
ぱちぱち煌めいて
君の脳は
くすぐったくなって
そうしていつの間にか ....
その雷は
曇天を引き裂き
暴風雨を引き連れて
街は
次の雷を
静かに待っている
悲しみ
悲鳴を伴って
わたしは
それがくるのを
あきらめて待っている
霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半
君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った
世界は ....
ショー月ジン社へ行くよ!
ゴ国ジン社へ
間延びしたリッ橋渡って
コウ化学スモッグをイッ杯吸って
トーちゃんと、カァちゃんと三人で
ノー梗塞のジーちゃんのため
僕たちは神様にオ祈りするよ
....
さあ、さあ、
炊飯器のように
頭を
空っぽにしましょう
ベランダに
引っかけてある
傘だけ
濡れているのは、
降っているのは
雨
じゃなく、
洗い立てのお米です
雨 ....
000426
跳び乗ろうとしたら
グリーン車だった
乗れないと思い黙って見送った
次の電車もグリーン車だった
おまえは何処に立っているのだと
叱 ....
000624
がんもどきと名付けて
昔は肉食を避けたとか
修羅の道を歩む人は
柳生の郷で忍びを習い
ラビリンスを解きほぐし
逃げた妻子を惨殺し
生 ....
そよ風に吹かれてなんとなく
分かった気がした 春の始まり
口笛を吹いてどことなく
鳴かないよ、と頑張った 冬の終わり
爪先から煩悩のひとつひとつまで覚えているわけじゃないけど
....
大切なものができた
とても儚いもので
壊れやすかった
失ってしまった
いっぱい呼んだのに
届かなかった
あの頃は若かったなどと
モノクロになった
フリをする
....
かたくなな心を
あたたかい雨が叩く
旋律は燃える
今は遠い父の膝で
聞いていた
赤い新宿の歌
手を打つ
男らの丸い肩
裸電球の下で
揺れていた
私と湿った座敷と
歌ってい ....
記憶を閉じ込め
机の上
ペン先を生活が覆い
口を滑らかにしても
なんのために流れているのだろうね
飲むためでも見せるためでもないなら
なぜあんなにも叫んでいて
しばしば痛みを伴うのか
....
弱い私
脆い私
怖い私
拙い私
雪は降り
音はなく
鹿のババ
庭木の菰
ガラスのように
砕けて割れる
体のあちこちに
罅が入っている。
080310
気短な機関車が
羽目を外し
下り坂でスピードを上げる
これ以上スピードを出したら
つながれた後部の貨車が
脱線てんぷくしてしま ....
ただ絶望して
まっすぐ炬燵に落っこちた
寒い夜だ
時雨という
美しい名をした雨が
しとしと降っていた
人はこの名を愛すというが
温度はまるで刺すようで
指はきんきん
....
熱すぎて飲めない
ミルクとぐるぐるかきまぜ溢れそう
カプチーノのカップが目の前で
ぐらり揺れた
そういえば、ここのお店で前にも仲直りしことあったね
仲直りして、あたしの好きなタルトをはん ....
夜のまんなかは 不思議なちからがぎゅっと集まる
月はまるいし お家は静か
その気になれば すぐ寝れる
夜のまんなかにあなたが落ちたときは
わたしはすぐ手を伸ばして
....
夢みたいなビル群に
夢みたいな未来が詰まってて
そんな夢をみて歩くのは
就職活動とよばれます。
東京では 目を開いてないと夢は見えないと誰かがいうから
しっかり見つめます ....
泣いてる僕に、みんなこう言うんだ
『キミは独りじゃないよ』
でもどうだろう
本当に苦しいとき、
誰か僕のそばに居てくれたかな?
助けを求めても誰も救いの手など差し伸べてはくれ ....
朝が音とともに明けたとして
僕は目を覚ますのか
低い体温の
衣服との間にこもる
すこしの熱が
昼の街に広がっていくのか
肌の表面を右手で触る
なめらかさを見つける
夜のうちに注がれた
....
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