泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日
泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
大きな塔の上から
下の世界を眺めると
客観的に
この国は色がないなと思うのだけど
じゃあ、さて色をつけようとしても
センスのないぼくは
きっと、特定の女の子にだけ気に入られるような
....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ
たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ
森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
....
私がホームセンターで
百五円で買ってきたアリッサム
少し大きめの鉢に植え替えて
ベランダの日陰に置いた
毎朝少しずつ水をあげて
眺める
心の中で「おはよう」
少しエネルギーを貰えた気 ....
キミが居る限り僕が在る限り
世界はきっと廻り続けるでしょう
桜の咲く季節を迎えて
色付く頬を風に隠しては
優しく微笑む後姿
河川敷を歩きながら眺めよう
飛び立つ水鳥は空に消え
心の隅 ....
なんだらかんだらほうほうのてぃ
ごぎょうぶぎょうじゃさむらいじゃ
ぐわんぐわんのごはんごはん
どうとんぼりにながるるがるるる
なななななんとなんでもなっすぃん
ほとけもからすもさらしもの ....
「私のポエジー」という女は酷く睡眠好きだ
夜毎強いアルコールに酩酊して
朝の光じゃ呼び出し不能
原稿用紙の幾重にも重ねられた白いシーツの下 そのまた奥の奥……下の方で
美麗にして妖艶 ....
炭鉱に潜り込んだハンチング帽がフライパンを平らげた夜
カタツムリが春を迎えて太陽とセックスを繰り返す
傘を持つ女は破魔矢だろう
そう見立てたソメイヨシノが牛のよだれに塗れている
悲しい夜だ
....
誰かを信じるには短すぎるくらいの残された時を
新しい季節へ見送る わたしを 新しい季節を迎える あなたは
ありがとう を足りないくらいに
いいえ それは わたしの感じているだけ ....
貴方が淹れる紅茶は
いつもいつも
舌が痺れるほど甘くて
ダイエット中の私には
大敵だった
それでもあなたが
にこにこ無邪気に微笑んで
美味しい?もっと飲んでね
なんて ....
クレープ屋さんがつぶれた
事象としてはただそれだけ
毎日通る商店街の一角に起きた小さな変化
しかし私にとってそれは
嬉しそうに笑う君の喪失であり
その君の思い出までもの損失で
君に遭遇 ....
小さな神様が
春の雨に打たれていたので
傘をさしてあげた
神様はありがとうを言って
釣竿を垂れると
雨粒の中から
虹色の魚を釣ってくれた
魚は苦しそうに跳ねていたけれど
自分は誰も苦し ....
点描を打ちながら
窓に・風
空に・花
見れば・雲
きん・こん・チャイム
音楽室
古いピアノふるえる
新入生たちの指
柔らか過ぎて
美術室
ももいろの花瓶が立ち上がって
春 ....
男爵ディーノの得意技
マウント状態から、相手の顎部を片手で抑え付け
「鼻が邪魔にならないかしら?」と言いながら、
もう片方の手で相手の鼻の穴に指を挿入し、
自らの口で相手の口を押さえる大技 ....
あぁ俺はロッキンポでクリスタルヴァージン乙女でした
つける薬は無いけど飲み込む薬ならどこかにあったかも
ばぁーン
ファックユー
あなたが僕の日々の仕合せを祈る100倍以上の願いを込めて
....
草むらに寝ころがった
ふたりで
もう
なんにも考えずに
この
ゆるい風に吹かれて
しばらく
うたた寝しようよ
春の気配を感じながら
ねぇ 聞こえる?
あぁ 聞こえる
ねぇ オンチね
あぁ オンチだ
このワタクシには合わないわ
この僕にも合わないな
これじゃワタクシ育たないわ
これじゃ僕も育てないな
....
皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿
必死
倦怠も必至
体を溶かしながら
皿
もう
くすんだエプロンで拭いてしまう
思考の発酵は
かなわず
退屈の余地は
ない
....
しまった
せっかくペヤング作ったのに
お湯を捨てきれていなかった
ソースをかけたら、底にスープのように溜まってしまった
完全に湯切りできたと確信していたのに
ゴ〜〜〜〜〜ル!と思ったらオフサ ....
眠りをすり抜けた昨日の喪失は
ぱらり、
白いお皿への林檎と一緒に
落下して
静止する
*
ぱらり、ぱら、ぱら、手の平から
白いお皿へと、剥いて ....
「きみがしぬのをまっていたんだ」
そういうときみはほほえんだ。
うん、きっとぼくはしってた。
きみがしぬこと、ぼくがしぬこと。
いつかすべてがきえること。
おばえたての
春の言葉で
風が僕に話しかける
まだ少し
電話越しの声で
からだの輪郭が
白くフェードアウトしている
嘘つくことを知ってた
笑うことを知ってた
そうやって
まわりを誤魔化してた
独りで泣いて
たくさん泣いて
もう涙も出ない
君を失って
世界に色がなくなった
あんなにキレイ ....
?.
埋め尽くされている
埋め尽くされている
混沌の中で
バラとシマウマとミトコンドリアの死体とが持ち上げている
その全てを白い肌の中で殺し、生かし、踊っている右脳の中で
....
ぼくはもがいている
部屋の中で
どうしようもなく
ぼくはもがいている
窓の外には
四つの季節が通り過ぎる
今日は風が強いから
またひとつ季節が過ぎるだろう
ぼくはもがいてい ....
信じることは生きること
わたしは信じる 愛を
わたしは信じる 情を
わたしは信じる 熱を
わたしは信じる 血を
わたしは信じる 液を
わたしは信じる 体を
わたしは信じる 育を
わ ....
ペニスを写メしたり
おっぱいを写メされたり
いつもそんなことは
始まりのときの微熱だね
すこしずつ知り合ってゆけば
男はしつこくなってゆくし
女は理性的になってゆく ....
この世のすべてについて、
水の押し殺した笑い声
世を見る森、骨、
私たちはそれらの上、
摩天楼の狭間、血管
すり抜ける波、
それらはすべて私たちの中、
望むもの、止まらぬ心臓、
....
丸みの無い水平線の向こう、
空と海の境界が
白く曖昧になるあたりで
春、が転寝している
寒気から噴き出した風が止み
陽の降り注ぐ砂浜には
くろい鳥のような人影が
水面に微笑み ....
夢屑になるように
はじけ飛ぶ泡のように
淡く思いを膨らませる
するとはじける赤い実が
まるで海の夕日
沈む太陽の背中に
浮かぶ満月のような心
泳ぐように流され ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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