闇に紛れてゆらり現れ。
夜だけ這い出る砂浜に見えぬ風紋。
太い蛇身にアンバランスな白い細首、
音も立てずに進む。

誰が姿を見たというか。
その身を見れば命はないというに。
赤いであろう ....
おもいだあせ
ねむれなくてションベンちびったチビ助の頃を
古く腐った廊下の置く置く キッで出来た扉の置くの置く
開いた口塞がらないよ 小さな硝子の窓を開ければ 隣の土の壁 垂直に絶叫する
便器 ....
古本屋に僕が売られていく
僕は父さんの続編だった
父さんは名作で
何度も増刷されたけれど
今では内容が古くなってしまった
何刷目かの父さんと同じ
古本屋の書棚に僕は収められる
初版の時よ ....
おだやかに今日も晴れて
廊下を しん と
わたしたちの影がのびていきます

手首を引かれて あなたは
すこし
つまさきで歩いていました
わたしはあなたよりもずいぶん せいが高いから
お ....
集められる限りの写真を集めて、アルバムにすればいい
一人部屋でページをめくり
かつてあった日々の思い出を愛せ
それらの日々をノートに刻み込め
言葉にできないことはみんな行間に遊ばせたまま
言 ....
ねえ 聞いてよ

とても素敵な 夢を見たの

上手くは まだ言えない けれど

あの ただひたすら続く 心地よい 感触


ああ ね あたしは 一人の 人間で

それでも 良く  ....
窓を 開けて

雨雲が 遅れた子供の 手を引いて

流れて 行くよ

短い 指で 数えた 夢は

濡らされて 確かな物など なくなった

 外は 声枯らしの 風が 吹いている
 ....
虹には色がないことを
魚は知っていた
魚眼に映る半円の
越えてはならない橋を越え
爆撃機がやって来た
虹には色がないことを
知ることもなく人は
魚と一緒に死んでいった
人の形だけが ....
おばあちゃんは83回目の誕生日だった

小さくて肩がしぼんでみえた

年の数だけ抱きしめたなら

笑って消え去りそうだった

琥珀みたいにさらさらと




83分の ....
ここは辺境の地、風の吹かない場所

雲の入り込めない場所、
世の裏側
照り続ける光
動かぬ陰

時の入り込めない場所、
ようこそ
凪ぐ事の無い海
遥かの嵐

振り向いたら色の抜 ....
狂った軌道は
二度と戻ることなく
ぼくらは
あなたの
ねじ曲げられた左手に
泪する
カサブランカの放尿を尻目に、水天宮前を絡め取ったアサリが一升
星は海に沈み、ネジ式のカタツムリの交尾
ロートレックを積分した毛の生えた臓物が腐っていく
街宣カーに轢かれたトンボの眼鏡はひからびた ....
薄くゆるやかな隙間から
見え隠れする姿

ひそかに映る白い笑みは
今何を語ろうと

かたくなな心そのまま
やわらかな羽衣に包み
両手から
そっと空へと放つ
わずかにそよぐ風と
ま ....
赤い血色した
私の厚い唇には
何が這うの

浮き世は夢だと
言い聞かせながらも
甘い毒に浸る私は
滑稽


あの子が叶わぬ恋だと言われれば
別のあの子が振り向いた
あの人に心を ....
梅のにおいだ



がらんとした空洞のせかいに
手をひたす
わたしがさわれて
感じられるものを
おもいきり吸い込むために


あざといまなざしに 
淋しくかかげた
いたみの芽 ....
何もかも投げ出したくなる衝動を

バネにして

走り続ける 努力 をしてきたけど

そろそろ 息切れ


助けてほしい と

願っている間は

どこまで行ったって ....
赤い血なんかたぶんうそだろう
ぼくはそれを見たことがない、ぼくはそれを
それを見たことがなくて
頭を掻きながらぶつくさ言ってばかりいる
赤い血なんかたぶんうそなんだ
信じられ ....
お金があること?
美しいこと?

そうじゃない
手を広げて
顔を上げて
蒼い空に微笑んでみて

どんな姿でも
生きているだけで

倖せ

生まれた奇跡を
いつの間にか忘れて ....
桜はつぼみをふくらませ

はちきれんばかりである

春がやって来たその

瞬間これら無数のつぼみは{ルビ大爆発=ビッグバン}を起こし

全エネルギーを解放する

世界はピンク色の光 ....
桜とれんげと菜の花が手を組んだ
別に、だれかと戦争を起こそうという
キナ臭い考えからではなく
隣のミオちゃんを元気づけるために

ミオちゃんは今年で八つ
ミオちゃんは生まれつきからだが弱い ....
つるつるして光沢のある
金属性の空を
黒ずくめの
鋭利な男が
静かに切開する
美しい処女の血が
あふれ出す 
みな恍惚の表情を浮かべ
死に絶える
栄光の
オルガスムス
太陽は
 ....
宇宙の中にかたつむりが咲いている
無重力の中、黄緑の飴玉が雨のように落下していく
みずみずしい果物が口から溢れる今その瞬間が
ブラックホールに吸い込まれて消え失せた
宇宙人 ....
頑張れと励ましながら
実はあいつの失敗を心から望んでおり
おめでとうと言いながら
つまらなねぇと思っており
元気出してと言いながら
相手の挫折を心から喜び
ひとの不幸をおかずに今日もご飯を ....
みずたまり はねたらまた みずたまり

きいろいながぐつ あかいすぽーつかー

ばしゃばしゃはねたら また みずたまり

かなしいどろみず いくつも かぞえてるあいだに また

はれた ....
桃の味なんてしないわ
紅茶に潜ませた桃色が匂うだけ

真っ赤なソファが拒絶
白いシーツの群れが
羊に見えたのは内緒

絡めた指から零れたのは
夜粒の欠片だとあなたは言うけど

違う ....
今日も爽快
マーチングバンドの
小太鼓の音
胸を張って行くぞ!

地味がいい
派手よりも地味がいい
汗かきベソかき恥をかく
くつろぎのコーヒー

洗濯して
布団干して
掃除して ....
あなたを写す鏡になりたい
あなたが笑えば、わたしも笑い
あなたが泣けば、わたしも泣き
あなたが苦しめば、わたしも苦しむ

わたしはあなたにかける慰めの言葉を
持たないかもしれないけれど
 ....
いのちを
す て た

ビニール袋に入った命
感情のない指先から落とされた

見よ 馬車!馬車!馬車! 偏見なる眼差し
安い賃金が笑っているではないか 黒いボロ雑巾の中
マグマの塩酸  ....
僕が歩くことを望んだのは
いつだったろう
歩くことを覚え 望みを知り 
それが今ここにあることを知ったのは
幼き頃のふるさとで

知っていても
もっと もっと その先には
とても とて ....
 
 
 
 
 
(こえを確かに聞いたのです)
 
黄昏時雨時のころ
ましろな空に描かれたそれは
まるでパステルピンクでお絵描きされた
小さな子供のこころのようで
 
煙草を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
濡女佐々宝砂408/3/12 4:15
天神鬼悪霊狂狩心1*08/3/12 3:35
古本屋小川 葉408/3/12 2:48
薄晴れる二月に[group]縞田みやぎ6*08/3/12 0:58
love todayrabbit...17*08/3/12 0:54
無題17ねろ308/3/12 0:13
無題16308/3/12 0:10
空襲小川 葉108/3/11 23:55
83ばあちゃんあすくれかお...5*08/3/11 23:14
路守 緒世留108/3/11 22:54
狂った軌道草野大悟408/3/11 22:50
竜巻こそが甘い夢なのですしめじ108/3/11 22:46
一片の羽衣こゆり3*08/3/11 22:42
血が厭らしく哂っている蝶澤008/3/11 22:16
わたしは春にうまれたアオゾラ誤爆12*08/3/11 22:06
巣 立 ち李伍 翔1*08/3/11 21:49
赤い血なんてみんなうそといううたがあったらどんな顔をしてみん ...ホロウ・シカ...1+*08/3/11 21:48
倖せ十六夜108/3/11 21:42
fomalh...1+08/3/11 21:34
春の同盟寅午208/3/11 20:22
夜の訪れfomalh...208/3/11 18:54
布団の中の真白い魚ヨルノテガム4*08/3/11 17:52
無題fomalh...008/3/11 17:38
みずたまりショボクレス...108/3/11 17:35
ピーチティ。りぃ208/3/11 17:29
のほほほんペポパンプ5*08/3/11 17:21
相良ゆう008/3/11 16:50
回転する王の座標狩心3*08/3/11 16:10
回帰tatsuy...008/3/11 13:58
ゆるこ108/3/11 13:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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