「なぁ、新鮮な刺身を作ってくれないか?、「なぁ、いいだろ?ハニー ・・・
「新鮮な刺身・・・」
僕は回転寿司で、新鮮ではない寿司を食いながら、頭を回転させていた
ぎゅるるるん
....
激烈に痙攣する音の舌に舐められて
君の敏感な乳首が動くなんて
信じられない僕は老いさらばえた首で
口を半開きに転がって青い空が
はたまた青くない空が崩れて降っている今、という
神 ....
都会のエレキな夜に
吸い込まれるように
まっすぐ飛ぶ
黒い、の
公園ベンチの下
ぼやけた地面に
腑抜けのゴミ共が
寄せ集められる
「それは違うだろ」
「いいや、違わない」
....
油絵が描けなくなるくらい圧倒的な夕焼けを見た(、シンナーで溶ける?)キャンパスにカッターナイフを突き立てて、密室は寂しいから窓を作った。噎せるような金柑の香り。
Fw:
鍵盤が重い ....
ぼくは
腐った野苺を食べてしまったから
おかあさん
さよならです
片耳のちぎれた野良犬が
悲しい目でぼくを見つめているよ
灰色に濁った
その目の奥から覗き見る世界は
ど ....
雨降りの日には
家路をたどる小学生
目につくのです
そして
なぜかは分からぬけれど
私の家路を思うのです
雨降りの日には
母の歌を口ずさみ
家路をた ....
薄汚れた茶色の天井と
古い紙の匂いと
真新しい本の匂い
部屋の中心のストーブの上
やかんがシュンシュンと音を立てる
そのお湯で淹れられたコーヒーの匂いは
そのまま壁に染み付いて
また新し ....
女子高生のスカートが短すぎるけど
パンツを見せびらかしたい
わけじゃないっぽい
たぶん
僕らの青春なんて
誰かのひざ小僧とパンツの間で
いつも迷子になっていて
キオス ....
雨がぽつぽつ音たてて
こころにちいさなドット
貼ってゆく今なのです
私の汚れたおこないが
なんとは知れない法則で
清浄められてゆくのは
春、曇りの空に、そんな日 ....
あおぞらが
ぼくをころしてく
あまつぶが
ぼくをとかしてく
きえて
きえて
きえないで
また
あさがきて
また
よるがくる
ひるは
そのあいだ
しろくて
よ ....
もどる必要のなくなった ページの裏に
目が覚めているときには見えなかった 指が めくる
なぞるもののほうへ 卑怯なペン先が刺す
揺れない手の真下で
けっして 動かないのだと云って ....
がりりと土壁を引っかいた
鎌の刃先の
あの放物線が消せない
おまえの山を見たい
祖父は
赤土をこねて
小さな山をつくった
夏へと秋へと
ゆらゆらと山をのぼる
黄蝶のよ ....
080314
夏が聳えている夕刻
薄汚れた雲が帰宅して
さっぱりした荒野の果てを
もの悲しいとも思わずに
午後11時の鐘が鳴るからと
礼拝堂の前でお ....
春の土が
炊きたてのご飯のように
顔を出す
そんなご飯
誰も食べないわ
君が言う
君が炊いたご飯なら
僕ひとり
よろこんで食べたのに
おかわりしたら
夏になった
季節の変わり目に
心だけ置いてきぼりにされた
そんな私のおなかは
春の夜風にさらされて
きりきりと痛む
手を当てると
こんなにも冷たい
夢の柱がぐらついて
今現実に引き戻された
....
同心円でありたいのです
それぞれの速度で広がる
無数のわっかのなかで
波紋を重ねたいと
降り始めの一滴になりたいのです
そのひとのほほで流れれば
きっと振り返るでしょう
手のひらを空 ....
闇の中なら何も見えはしない
目の前に横たわる孤独さえ
目に映らないものを恐れはしない
死の先にあるのは闇だろう
何十年、何年かは知らない
必ずそこにたどり着ける
恐れ知らずのその境地へ ....
{画像=080314004740.jpg}
歌うことしかない、
と思い詰めることができること、
それは大きな才能だ。
僕らはどこかにそんな恃む心によって立っている。
危うい均衡なのだが、
....
その入口をくぐってはいけない、きっと何も保証できることはない
その入口をくぐってはいけない、きっと満足な心境では
こちらに向かって返ってくることは出来ないよ、なぜか
辺りの空気は静謐 ....
はらを空かせたわたしに
どこか似ている
ひもじい声で細々となく
小さい虫
草の茂みから
一匹
ぴょんと跳び出した
こんなわたしでも
まだ跳べるような
気がした ....
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□。
「」
「」
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□、
□□□ ....
電子の中で君を探る
指先に電気信号が走る
チクリ
少し痛みが走る
君の温もりに触れたのかな
少しでもポジティブに考えなければ
君の事を探すことが出来ない
巡る言葉は数に表せないほど
....
大きな鳥の声がうるさい
顔を向けても曇り空しか見えずに
また声がして雲が増える
辺りが暗いから誰も上を向かない
ディスプレイに珍しい生き物の写真
赤黄色、そして青、
寒いときは
....
死ぬならこの場所だ
そう君が言った
屋上
鮮明なメロディ
口ずさんで
いつかの君は
青空に
とけて
消えていってしまった
屋上には
....
世界の終わりには
きみに会いたくない
私は一人で
近所の河原に行き
滅多にしないゴミ拾いをしたり
枯れた草の上に寝転がったりする
赤い赤い空を見上げ
近くのビルから落 ....
猫のあくび
窓辺のコスモス
いろあせたオルゴール
金魚のあぶく
ハチミツ入りの紅茶
それから
きみ
そういうやさ ....
まわりが
笑う
わたしは
なにが可笑しいのか
よく
わからない
まわりが
歌う
わたしは
メロディがつかめない
まわりが
傷つく
わたしのことばに
わたしは
じぶん ....
1.日没
私はラセンウジバエ(雌)である。
私には名前がない。
ラセンウジバエ(雌)の群の中から
私を識別し同定することは誰にもできない。
二枚の羽があやうくふるえる。
ホルモンは ....
過ぎては消え 遅れては鳴り
ふたたび現われ 昇りゆく
水たまりの径
ふいの翳り
まだ水は冷たく
指をまわす
見聞きした風
伝えられずに
陽のはざまに揚まり ....
こちらからメールを
送った憶えもないのに
母からのメールには
いつもRe:がついている
返信でもないのに
Re:がついているのはおかしいよ?
そう言っても
「だってメー ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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