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倒れ込む。 そのままに
ねぐらに眠り込む。 裸になり
頭から倒れ込み、突っ込む。壁に、住処に
ぶつけて星を飛ばす。 ぐしゃり ....
今夜もまた、ワインよ
いちにちの疲れ、オレにさしだせよ
おまえに
オレにしかできないこと、してやるから
めがね、はずせよ
それで、おまえは
ほんと、のはだか
....
春の日差しが温かい
もうすぐ
色取り取りの花が
子ども達の笑顔と共に咲き誇る
彼らの背負う
色取り取りのランドセルと
色取り取りの夢や希望が
春の日差しよりも
眩しく光って見える
....
明日の午前二時
天体観測に持っていくもの
ライトとポータブルラジオ、ノートと鉛筆、絵本、
紅茶の入った水筒とお菓子は500円まで、それから、
君は去年にも着ていた、あったかそうなブルゾ ....
神々の手が
大地に触れて
春が来る
木々は若葉を
そろりと取り出し
花々の
つぼみが色づく
息吹
いろとりどりの
鮮やかな季節が
やってくる
春が来る
....
願望と欲望の違いは知っていた
だから問わずに時間を越える
必要なものは何?
道標はあるのだから
手渡された地図は開かれない
知らぬ道なら楽しんでいこう
引き返すことなどないように
....
コーラを飲む娘の横で
携帯電話にテキストを打ち込む
ブラックダイヤモンドって知ってる?
娘から話しかけられても
テキストに気を取られて
生返事しかできない
ロビーのソファーに座 ....
アリははたらき者だって
みんな思ってるのかな
たぶんサボってるやつ、いると思うよ
えさをさがして歩いてるときに
まよったふりして
石のかげで休んでたり
けびょうつかって
すのなかでまる一 ....
眠る街を滑走する孤独
ひたすら消えたくてアクセルを踏む
周波数の合わない感覚
ここに僕はいない
いや、このせかい に
渇望感と少しの焦躁
命が巡る、人工的な光
ざらざらと乾いた口内 ....
寿司です
カウンターで寿司です
酢の匂い
きりっとやわらかい
食いもんの
わくわくする湿気
春の夜がスピンしている
既得権は
からだを支配する
....
どうか どうか 僕の手を引いて
ここから連れ去って 下さい
最初から居なかった
そう言えるくらい
何も残さないように そっと、
此れは僕の 思い出と欠片
指で触れると 溢れ出す
それ ....
鉄塔が暇をつぶしているのだった。愚痴をこぼす鳥ばかりだった。灰色というよりは銀色だと雲を羨む雑草に春が来ようとしているのだった。丘陵と呼ばれてもいつも誰も振り返らなかった。ひろい世界は渋谷駅に向かう途 ....
朝まで降下しています。馬は可哀想です。昨晩まで苦しみ抜いて、愛されました。火山が見えますか。恥をかいています。彼は眼が見えません。床に向かって何か書いています。撃ち落とされたのはあの馬でした。皆で介抱 ....
わたしはただ漠然と、生きていることが不満で
当たり散らすようにして生を形作っていた
生きることは、死にたいと思うことなのかもしれない
生きたいと思うことが、死にゆくこ ....
とんだり はねたり するのも
えんぴつのお尻を、噛んだりしたり
頭をかきむしったり
携帯電話を ぱかぱかしたり
赤い目をこすったりするのも
ひみつ
ひとり部屋
にも関わらず
感じる別の温度
わたし部屋
にも関わらず
散らかされた言葉たち
わたしが私から
出ていくことはないから
それもこれも
....
借りたものは
返さなくてはいけないから
私はあなたから
それを借りる
それは一瞬だけ
私のものの振りをして
手の中にしっとりと納まり
ここにいたいとも
帰りたいともつかない
....
誰かの哀しみを拾い上げる
冷たい小糠雨に濡れ
誰かの哀しみは
つぶらな瞳でわたしを見上げたように思えて
この胸に優しく抱きかかえた
歩道橋下の暗がりで拾い上げた
誰かの哀しみは
手の ....
それは今日ではないのか
かつて疑い
そして抗い
やがて慣れ
いずれ飽きて
強くなったのではない
君が目を覚ますのは
いつも五時間目の
誰もいない教室
窓際のその机の上 ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる
このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
....
柔らかい風が春初め
青い芽が春初め
温かい空が春染め
もんしろちょうが春染め
春初めが春染め
神様が居るなら
どうして君は悲しい目をするんだ
願いが届くことなんてなかった
全部綺麗事さ。
神様が居るなら
どうして人に命のリミットを設ける
結局、信仰宗教は助けてくれない。
....
この身に深く刻み込まれた位相――
どこまでも融け合いながら
どこまでも引き裂かれつづける二体
輻輳しながら
拡散しつづける幾条もの光線
交錯する遊離と帰還 上昇と墜落
このうえ ....
生まれた意味 探したけど
見つからない 君の負担
増やすだけなら なんて悲しい
その笑顔は 本心を悟られたくないから
体朽ち果てるまで 全て消え果てるまで
苦しみ続けるしかないみたい
....
あまいあまい世界にいたいな
ケーキのような甘さではなくて、
花の蜜のような甘さ。
そう、チューリップの中の世界にいたいな
甘さにとけていたい
この世界に
とけこみた ....
せめて笑いきってから 笑おうじゃないか
宴の晩餐 紙を借りて
うちへ来て遊ぼうよ
いとしい人 おけらの夜
くわだてた夢とは見当違いの
生殺しの 嘘
こことこことあそこをつなげ ....
花びら
ひら
ひら
舞い落ちて
切なく
遙か昔に思いやった
君の笑顔は
遠く
近く
揺れて
陽炎
待ってと叫んで
追いかけたかったのは
何なのか
今 ....
季節の坂をのぼる
胸には美しく包装した
空き箱を抱き
歩幅のぶんだけ
地平はさがり
わずかに高まる
あなたの心音を想い
わたしは勾配の不安に
つまさきで触れる
春色はとうに
....
驚きは
予想もできないほどの不安定な鼓動を
寄せた
運命のイタズラと呼ばれる不可思議な時間が
崩れた階段を修復していく
小さなボタンを押す指
明らかに弾んでいて
意地の張り合いを ....
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
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